天津市の学習者趙月琴さん 3回も不当な開廷を受ける
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 【明慧日本2017年2月23日】天津市濱海新区の法輪功学習者・趙月琴さん(女性)は3回もの不当な裁判にかけられた。

 趙さんは2015年3月2日、天津市国保大隊(法輪功迫害の実行機関)、塘沽公安局、杭州道派出所などの警官ら十数人に、家の中に不法に侵入された。警官らは家宅捜索令状も一切提示せず、家宅捜索を開始し、法輪功の関連書籍、法輪功の師父の写真、ノートパソコン、携帯電話、mp3、DVDプレーヤー、ネックレス、預金通帳、現金などの多くの私物までも押収した。

 警官は趙さんを連行し、家の鍵まで押収した。その後、趙さんは塘沽第一留置場に拘禁された。留置場の迫害により、趙さんは高血圧240mmHgまで上昇し、ほかの病状も現れた。そのため、3日後の3月5日に仮釈放された。

 その後、派出所の警官は、趙さんが借りた家の家主に会って、趙さんに貸さないようにと強いた。仕方なく、趙さん夫婦は息子の家に一時住むことにした。しかし、2015年4月30日、塘沽公安局と向陽派出所の警官ら5人が、息子の家に不法に侵入し、趙さんに「お前が法輪功のことに参与していることがわかれば、すぐに逮捕して重い判決を下してやる。お前のことをずっと監視しているからな」と脅迫した。

 2015年12月7日、塘沽裁判所は趙さんに対して裁判を行った。法廷で検察官は言葉がどもっていて起訴状を読み上げたが、訴えている内容と証拠が合わなかったため、裁判を約30分で早々に終わらせた。

 昨年5月11日、趙さんは2回目の開廷をされたが、どれも証拠不十分で開廷10分で休廷となった。9月7日、3回目の開廷で2回目と同じく、またしても裁判官は証拠不十分であるとして、開廷して10分で、休廷だと宣言した。

 2015年3月2日、中国共産党「両会」(中国人民代表大会、中国人民政治協商会議)を開く前、天津市公安局局長の指示で、610弁公室、国保大隊の警官らは、大勢の法輪功学習者を一度に連行した。3月2日から3月4日まで、明慧ネットの不完全統計によると、全市の8区に住む37人の学習者および家族は警官らに家に不法に侵入されて連行され、家宅捜索を受けた。その中で連行された学習者の王慧珍さんは、迫害により死亡した。公安局の内部の情報筋によると、中国共産党「両会」の前に、少なくとも60~70人の学習者が連行され、その中の20人に逮捕令状が出され、実刑判決を下された人もいるという。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2017/1/31/342483.html)
 
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