チチハル「610弁公室」 検察庁と裁判所を操り学習者を迫害
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 【明慧日本2017年3月4日】「チチハル市の610弁公室」は、チチハル市政治法律委員会の直属機関であり、17年間ずっと江沢民集団の邪悪な政策を実行し、検察庁と裁判所をコントロールして法輪功学習者に無実の罪を着せ、大勢の学習者の家族に多大な苦痛を与えた。

 明慧ネットの統計によると、1999年以来「チチハル市610弁公室」は裁判所を操り、学習者に対する不当な判決が少なくとも266件にのぼった。その中での内訳は、男性が79人、女性が187人で、その中には懲役の期間が15年6カ月の人もいた。特に最近の2年間では、法輪功を迫害した共産党党員が刑務所に入れられ、もともと積極的に迫害していた公安局、検察庁、裁判所の人員が迫害の真相を知り、前のように酷く迫害をしなくなった。しかし、「チチハル市610弁公室」は迫害を続けているだけではなく、検察庁や裁判所から差し戻された案件を、再度、漏れなく取り上げ迫害をやり続けた。中国共産党への愚迷がよく見て取れる1例である。

 2015年10月21日、チチハル市の法輪功学習者の趙秀芝さん、李鳳琴さん、李桂芝さん、彭淑容さんの4人は 「法輪大法は素晴らしい」という紙を貼っただけで、チチハル市建華区黎明派出所の警官らに不当に連行された。

 昨年4月18日、建華区裁判所は4人の案件に対し不当に開廷した。開廷する前に、72歳の李鳳琴さんは口腔が1カ月ぐらい潰瘍して黄色な液体が口から流れ出てご飯も食べられなくなり、痛くて夜も眠れなくなった。弁護士は裁判所に李さんを釈放するように求めたが、裁判所はこれを許さず、「上」が許可しないという。いったい裁判所の「上」とは誰のことなのか? 法輪功の問題にとって政治法律委員会や「610弁公室」は検察庁と裁判所の「上」と言える。開廷の当日、李さんは車から降りたところから被告席までわずか十数メートリの距離を、20分かけて1歩1歩進みやっとたどり着いた。

 1カ月半の後、趙秀芝さん(78歳)、李鳳琴さん(72歳)、李桂芝さん(76歳)、彭淑容さん(70歳)はそれぞれ懲役3年から懲役3年6カ月の判決を宣告された。「610弁公室」は検察庁と裁判所から差し戻されたにもかかわらず、この案件を漏らすことなく、公安局や検察庁の人員に偽の証拠を集めさせ、学習者に罪を着せるために証拠を捏造した。下記はそれを示したものである。

 2015年の冬、黒竜江省賓県の屈樹栄さんは、チチハル市の娘の家にやって来た。屈さんは街で通行人に法輪功の真相のカレンダーを贈ったことで、チチハル市五竜派出所の警官らに不当に連行された。昨年10月9日、竜沙区裁判所は屈さんに対して不当に開廷した。

 法廷内で弁護士は証拠が不十分であり、派出所の警官が拷問したことは違法だと指摘した。弁護士は派出所の警官に尋問を受けるように要求した。五竜派出所の警官・尹起才が法廷で屈さんに拷問をしたことを認めた。公訴人の杜艶紅が案件の証拠を取ったことは違法だと述べた。

 裁判が終わった後、裁判所は法律に基づき起訴猶予し、案件の資料を派出所に差し戻した。しかし、五竜派出所、竜沙区検察庁、裁判所は互いになすり付け、なかなか屈さんを釈放しなかった。一体なぜなのだろうか?

 屈さんの家族は、数回裁判所や検察庁に状況を聞きに行った。裁判の当日、起訴猶予を同意したのは、チチハル市政治法律委員会と「610弁公室」の人員だが、その後、釈放しないのも同じ人員である。彼らは派出所に再度、必ず罪を着せるようにと指示をした。その原因は何だろうか? 検察庁と裁判所に聞くと、彼らは家族が責任を追究し、告訴するのを心配したからだと言った。五竜派出所、竜沙区裁判所、検察庁は政治法律委員会と「610弁公室」が、屈さんを釈放しない理由がここにあった。

 屈さんの家族は数回にわたり、関連機関に釈放するように求めた。「610弁公室」はこのことを操り、屈さんに懲役2年を科することを計画した。今年60歳の屈さんは、すでに1年余り不当に拘禁されていたが、これからどんなことに直面するかわからない。

(注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2017/1/11/340710.html)
 
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