カナダ法輪大法協会の厳正なる声明
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――Daniel Peter Rintoulの強盗・銃撃事件に関する報道に対する厳正なる声明

 【明慧日本2016年3月7日】カナダのカルガリーとバンクーバー法輪大法協会は、昨年11月17日に声明を発表し、最近バンクーバーで発生した強盗事件、およびそれに関するメディアの報道に対して、事実を明らかにし、災難と撹乱を前にして皆良知を守り、正しい努力をするよう声明を出した。声明では「ダニエルの悲劇は残念なことである。私たちはその家族と被害者に同情と哀悼の意を示す。悲劇がさらに拡大され、さらに多くの人を傷つけないよう希望する」と述べた。

 最近一部のメディアがバンクーバーで発生した強盗事件について報道した。容疑者はカルガリーからやって来たダニエル・ピーター・ Rintoul(以下・ダニエル)で、彼は双極性障害(bipolar disorder)を患っており、かつて法輪功を学びに来たことがある。しかし、10年以上前に他の宗教に移った。このような法輪功の教えと法輪功学習者の行為と関連のない状況下で、一部のメディアは、容疑者の身分に元法輪功学習者を付け加え、無責任にも法輪功と強盗行為を結びつけて報道した。カルガリーとバンクーバーの法輪大法協会は「これは読者を間違って誘導し、メディアの職業道徳に反するものだ」と指摘した。中国共産党の代弁者は事件に関連させて、事実を歪曲し、法輪功を中傷し憎しみを散布した。関連するメディアは真相を理解し、迅速に誤った報道を削除し、正すことを望んでいる。場合によっては、我々も法律の権利を行使することになるかもしれない。

 カナダ・カルガリー法輪大法協会の提供した資料によると、ダニエルはカルガリーで法輪功に接触する前に精神病を患っていた。彼はカルガリーの煉功点に来た時、精神異常が見られた。本人に確認したところ、すでに双極性障害(bipolar disorder)と診断され、暫くの間、断続的に向精神薬を服用していたことが分かった。

 法輪功書籍には、精神病患者は法輪功を修煉できないとはっきりと指摘している。修煉するには意識がはっきりする必要があるからだ。なぜなら、法輪功は5式の動作以外、「真・善・忍」にしたがって、善い人になり、自分の道徳を向上させるように要求しているからである。煉功の動作だけをやり、心性を修めなければ、煉功者とみなすことはできない。しかし、精神病患者は常に精神がはっきりせず朦朧としており、自分を制御する能力がなければ、心性を修めることは不可能である。そのため、規定により、法輪功を修煉することはできないのである。そのため、ダニエルに精神問題があることを知ったカルガリーの現地の学習者は善意を持って、彼に法輪功を修煉することはできないと、はっきりと告げた。

 法輪功は費用を徴収せず、名簿もなく、煉功場は無料で社会に向けて開放しているため、誰でも参加して恩恵を受けることができ、自由に行き来できる。現地の学習者はダニエルに、彼の精神状態は煉功に適してないと伝え、参加を拒否し断ったが、彼は依然として煉功場に断続的に現れた。しかし2003年以降になって突然煉功場から姿を消した。その後、彼は他の宗教を学んだという。例えば、約10年前に彼があるコーヒーショップで『トーラー』(ユダヤ教の経典、すなわちモーゼ五書)を閲読していることを見た人がいる。

 法輪功は「真・善・忍」を原則としていて、殺生、自殺と暴力を禁じると明確に規定している。法輪功を学ぶ人がもし法輪功の要求に従わず、心性の境地を向上させることができなければ、あるいは向上しようとしなければ、それは無駄に努力したことになり、何の効果も得られない。カルガリーの法輪大法協会は人々にダニエルの強盗事件は法輪功とは一切関係がなく、間違った報道はさらに多くの人を傷つけると注意を促した。

 カナダ記者協会の『記者の節操準則』には、犯罪事件は報道する現場では「宗教を提言することを回避すべきだ」とはっきりと指摘している。(http://www.caj.ca/ethics-guidelines/)「公平:ストーリと関連しない限り、私たちは人の人種、皮膚の色、宗教、性的方向、身体障害、身体状況、あるいは社会的地位を提言することを回避する。私たちは犯罪ストーリ自体だけに注目する」 「私たちは自分たちの偏見が、公平と正確な報告を妨げることを許さない」

 しかし、一部のメディアはすでに事実を無視し、強盗事件は法輪功と如何なる因果関係もない状況下で、容疑者の犯罪行為を現在中国で差別され、迫害されている信仰団体と結びつける報道をし、メディアの職業上の節操に反し違反している。

 カルガリー法輪大法協会はこれらのメディアの派手な報道に対して、もし、かつてのキリスト教、あるいはユダヤ教を信仰していた人達が、リストの教えの要求通りにせず、社会で強盗事件を犯したなら、正常なメディアなら、その人をキリスト教、あるいはユダヤ教に結びつけるのか。報道の中で、その人がある日、教会堂で懺悔する写真を掲載するのか。メディアとして、基本的な職業上の節操を守るべきで、無責任にその人がすでに放棄した過去の信仰と犯罪行為を結びつけ報道することは、報道機関のプロとしてやるべきではなく、公正、公平でなく、偏見を持っていることになる、と指摘した。

 カルガリー法輪大法協会は声明の中で、このように人々に注意を促している。このことは法輪功の信仰に対する弾圧と迫害という大きな背景があり、すべての人の道徳や良知にも関わっている。中国大陸で、法輪功は依然として、中国共産党により残酷に迫害されている。この迫害は憎しみを宣伝のベースにしている。中国共産党は中国のすべてのメディアをコントロールして、虚言を散布し、正統な法輪功をこの世から抹殺しようと企んでいる。それにより、数え切れない法輪功学習者が逮捕され、監禁され、拷問され、殺害され、かつ生きたまま臓器を摘出されるという惨劇が毎日のように発生している。もし、正しくないこれらの報道が中国共産党に利用されれば、迫害がさらにひどくなり、さらに多くの人々が「真・善・忍」を敵視するように仕向け、ひいてはさらに多くの善良な人達の生命を失うことになるかもしれない。

 メディア報道の最も基本的な原則は客観さと公正さである。17年にわたる法輪功への迫害の中で、メディアは中国共産党による残酷な迫害を大量に報道し、社会のために正義を広め、公正な道理の返還を求めるべきである。逆に事実を無視して、法輪功に対するこのたった一つのマイナス的な内容を珍しいものをあさるかのように誇張すべきではない。私たちは、不正な報道はすでに客観と公正さを失い、さらに故意中国共産党による長期にわたる法輪功に対する迫害の中、人を騙すこの虚偽の宣伝に協力したと考える。客観的に捉え、公正に報道するかどうかは、一人一人の記者とメディアの道徳や良知に対する試練である。

 カルガリーとバンクーバー法輪大法協会は声明のなかで、「ダニエルの悲劇は残念なことであり、私たちはその家族と被害者に同情と哀悼の意を示す。悲劇がさらに拡大して、さらに多くの人を傷つけないよう希望する」と述べた。人を間違って誘導する報道、偏見のある報道は悲劇を拡大する作用が働く。「私たちは責任感のあるメディアが自分のメディアの信用性と読者に対して責任を取る態度をもって、タイムリーに報道をし、転載した文章と写真を削除して、良くない結果を取り除き、中国共産党の憎しみを煽る道具にならないことを強く希望する。転載された文章の文責も筆者みずからが負い、故意に事実を捻じ曲げ、頑として正さない者がいれば、我々も法律による追及の権利を行使することになる」と述べた。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2016/11/18/337877.html )
 
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