弁護士 女医の懲役5年の判決の取り消しを求める
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  【明慧日本2017年4月5日】黒竜江省ジャムス市センター病院の女医・陳静さん(37)は、不当に拘禁され1年が過ぎた。その間、陳さんは三十数回も尋問を受け、拷問を加えられ、心身ともにダメージを受けた末、一度精神異常になり、目が良く見えなくなった。その後、二度の裁判を受けた陳さんは1月16日に懲役5年の実刑判決を言い渡された。

陈静
陳静さん

  今年1月19日、陳さんの弁護士は陳さんと面会し、陳さんの上訴状をジャムス郊区裁判所に渡した。3月20日朝8時半、弁護士は留置場に行き、陳さんと面会した後、中級裁判所に行き、案件を閲覧した。それから、弁護士は裁判官と相談し、案件の差し戻しと原判決の取り消しを求めた。

 陳さんはジャムス林苑小鎮に在住で、ジャムス大学臨床医学専攻だった。陳さんの大学の同級生は「信仰を堅持していて、純正で善良な人です」と陳さんに対して評価した。陳さんは法輪功を学び続けているため、拘禁され拷問を受けてきた。陳さんの友人、同僚、同級生たちは陳さんに関心を寄せ、陳さんの解放を待ち望んでいる。

 昨年1月21日午後2時過ぎ、陳さんは自宅の近くで数日も待ち伏せた郊区公安分局国保大隊の警官に連行された。警官は陳さんが所持していた電気代とガス代の料金払い込み票、自宅の鍵、現金350元を押収して、誰もいない陳さんの家を家宅捜索した。

 翌日午後4時過ぎ、陳さんはジャムス留置所に送られた。それから、市公安局の警官は陳さんに拷問を加え、自白を強要した。1月28日、警官3人は陳さんの両腕を背中に回して縄で縛り、吊るし上げた。警官らは陳さんの頭を下へ押したり、壁にぶつけるなどして陳さんを苦しめた。

酷刑演示:吊铐
拷問の実演:吊るし上げる

 昨年130日、陳さんは郊区病院に連れられ、強制的に点滴を受けさせられた。薬の量が多く、点滴の落とすスピードが速すぎたので、陳さんは右の腕がひどく腫れ上がって、夜に留置所に連れ戻されたとき、留置所側に入所を断られた。そこで、警官は陳さんを長青派出所に連れて行き、鉄の椅子に固定させた。その翌日の朝、陳さんは再び留置所に送られた。

 615日、陳さんの案件はジャムス郊区検察庁に移送された。その後の数カ月間、案件は検察庁から公安局に差し戻されたり、公安局から検察庁に移送されたりして、これを数回も繰り返した。

 そして、1213日と19日、ジャムス裁判所は陳さんに対して不当な開廷をし、2回とも留置場で行った。1回目、陳さんは法廷で自ら受けた拷問を暴露した。2回目、陳さんは「警官は家宅捜索をしたとき、家族も誰もいない状況下で行いました。押収したものが本当に全部私のものかどうかは疑問です。『憲法』には信仰することは自由であることが書かれており、私は法輪功を学んでいるため法輪功の書籍などを持っているのは当然です。法律に何も違反しておりません」と話した。弁護士も「本人や親族が立ち会っていない場合、行った家宅捜索から取り上げ、押収した証拠品は無効です」と指摘したという。

  (注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2017/3/24/344686.html )
 
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