不惑の年での初の目覚め
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文/中国の大法弟子の家族 初醒

 【明慧日本2017年4月18日】私は今年でちょうど40歳になり、「不惑の年」に入ります。

 40年は、生まれたばかりの生命にとっては長い年月のように感じられますが、私にとっては非常に短いもので、あっという間でした。40年の道のりで私は一体何を経験し、そして、何が残されたのでしょう。この40年を振り返ってみれば、物質上の満足の他に実は何もなかったのです!

 これからまた40年が過ぎれば何が残るのでしょうか。もしかすると、今と同じように、この長い時を一瞬の短さとしか感じず、やはり何も残らないのかもしれません。

 生命が無ければ何も残りません。それでは、この世に来た意味がないのではないでしょうか。それなのに、なぜ生命はここにやってきたのでしょうか。これから、自らの経験でこの問題を解いていきたいと思います。私の「不惑」ついて話しましょう。

 2人の矛盾

 結婚したばかりの頃、私は同じ世代の人たちほど楽な生活を送っていませんでした。夫と田舎の古い家に住んでおり、毎日満員バスに押しつぶされながら遠い勤務先に向かい、行きも帰りも太陽が見えない時間帯でした。

 夫は酒と賭博が好きで、酒を飲むと必ず酔いますし、賭博をすれば必ず真夜中か翌朝に帰ってきます。これらの悪い習慣を直させる為、何度も助言をしました。その時、夫は約束してくれましたが、結局やめられず、その後、またお酒と賭博を始め、このことで何度も喧嘩し、心が傷つき、彼に嫁いだことを何度も後悔しました。

 夫の苦しみ

 結婚して間もなくして赤ちゃんが生まれ、それからしばらくして私たちもマンションに住み、車も手に入れたので、私は物質がもたらしてくれた満足感に浸っていました。物への追求はまさに病を治す薬のように、私の精神の穴を埋め、煩悩を忘れ、悲しみを忘れることができました。

 年齢を重ねるにつれて、夫の体はますます悪くなっていき、胃腸の調子が良くないためによく便秘になり、胸椎や頸椎の状況も以前と比べてさらに悪化し、すでに日常生活に影響を及ぼすほどになりました。自分の背中には大きな山がのしかかっていて、重くて、冷たい風が走っていると言いました。

 胸椎と頸椎を治すため、夫は様々な漢方治療法を試しました。一度だけ夫の治療過程を見たことがあります。70度近い玉石でできた球の上で横になっている夫の背中からは熱により吹き出物ができ、それでも耐えている夫の苦痛に満ちた表情を見て、患者が健康な体を手に入れたいという願望を理解しました。

 きっかけの一言

 結婚10周年の記念日、突然夫に「運命を信じるか?」と聞かれました。私は自然の流れに身を任せるタイプなので、運命について特に考えた事がなく、また、特別何かに執着したこともありません。「あなたは信じるの?」と聞き返すと、「信じるさ!」という答えが返ってきました。なぜと聞いたところ、「これまで人生の半分を一生懸命に頑張っても結局こんな結果(病を指す)になって、それほど必死じゃないお前の方が逆に多く得ている。これを運命と呼ばずになんというのか。お前と結婚したのも運命さ!」と夫が答えました。夫とのこれまでの人生を振り返ってみて、私も微かに「人の運命は天が定めている」ということに気づきました。

 結婚記念日を祝うため赤い蝋燭をつけ、夫は私にこう伝えました。「さっきあることを祈ったよ。何かわかるかい?」というので、自分は神様ではないといったところ、夫は「人は何のために生きているかの答えが見つかったんだ!」と答えました。これを聞いて、「人が何のために生きているのかなんて、人それぞれ違うよ! 100人いれば100個の答えがある!」と私は思わず笑い出しました。けれども、私の答えは一体なんでしょう。あれこれ考えてもやはり何も出てきません。なぜなら、今までこのようなことを一度も考えた事が無かったのです。自分がなぜ生まれてきたのかなど、私に選択できるはずもなければ、しようもないからです!

 古い観念を打ち破る

 ある日、帰宅後、ベッドの上に『轉法輪』という本が置かれていることに気づき、少々戸惑いました。法輪功についてそれほど深い認識はなく、ただ昔両親が修煉したことがあったくらいです。そして、99年の「7.20」後、テレビや新聞に報道されている法輪功を誹謗中傷する記事やニュースばかりを見ていたため、「法輪功と関われば必ず『危険』な目に遭う」と感じていました。ですので、家に『轉法輪』があるのを見て、少なからず危機感が湧き上がったのです。

 夫が帰宅してすぐに「まじめに仕事しないでこんなもの読んでどうするの!?」と怒鳴りつけました。すると、「修煉して何が悪い?」と言い返されたので、私はさらに怒りました。「あれから何年も経ったのよ! 共産党がやめろと言ったんだからあなたもやめなさい!」、「昔は共産党の言うことばかり聞いてたけど、今は自分で法輪功のことを知りたいんだ!」と夫に言われたので、「共産党がなければあなたはどうやって生きてくのよ? お給料も全部共産党がくれてるじゃない」と返しました。

 それから、私と夫はしばしの「冷戦」状態に入りました。

 大法へのマイナスな印象を打ち破る為、夫は私と共に『法輪功学習者への臓器狩り』や『ヨーロッパの選択』などのDVDを見ました。これらを見てから、私は漸く「邪悪が悪いのは正しいものを悪いものにし、邪悪なものを良いものに偽装しているから、人々に何も分からせず無駄に人生を送らせている」ということに気づきました。

 中国の中央テレビが報道していることは全て国民を誑(たぶら)かしているということを私にわからせる為、夫は私に『パンツ』という諷刺喜劇を流し、事実と中国共産党の偽装を理解させようと夫は『事実エンターテイメント』を流しました。

 また、中国の近代の歴史を私にわからせようとした夫は『一寸の国家に一寸の血』を流し、邪悪な共産党が植えつけた思考回路を取り除こうと一緒に『九評共産党』と『解体党文化』を見ました。

 このほかにも『米国憲法第1回修正案』や『神の啓示録』、『予言と人生』、『江沢民の正体』など様々視点から作られたDVDなど、違う角度から、今自分たちがいるこの世界を知ることができました!段々と私の思考が変わり、「共産党はなんて悪いんでしょう! 最悪だ!」と思えるようになりました。

 人生について

 これらの事実に基づいた客観的で公正な真相を見てから、私たちは幼いころから共産党の体制の下で故意に悪い思想と間違った考え方を植え付けられたことをはっきりと認識しました。昔の英雄や人類の起源とされる『進化論』の嘘、書き換えられた中国の近代史、そして、「無神論」など様々な正しくない思想が存在しています。

 このような環境の中で、成長していく子供が正しい歴史観、人生観、世界観、宇宙観を持てるでしょうか。もし、このような環境の下で成長していれば、その人の観点が正しいと言えるでしょうか。封鎖された環境の中で邪悪に故意にこれほど多くの間違った観点を植え付けられているなど、想像しただけでも身震いがします。真相を知ってからは、このような環境にいて、このような考え方しかできず、そして、これらすべてを操っている邪悪に心底から憎悪を感じます。まさに夫の言う通り、「我々は皆騙された」のです。しかしながら、このような歪んだ教育の下、惑わされず、騙されない人は一体何人いるでしょうか。

 夢から覚める

 以前、自分が「共産党が無ければあなたはどうやって生きてくの? お給料も全部共産党がくれてるじゃない」と言っていたのを思い出しました。実の所、共産党がいない方が人々はもっと幸せに暮らせるはずです。邪悪な共産党は国内総生産額を上げないだけでなく、毎年何十億元以上も横領しています。これらのお金はどこから来たのでしょうか。すべて国民が汗水流して一所懸命に働いたお金ではないでしょうか。国民が食べている野菜や肉、車のガソリン、使っているスマートフォン、その他にも交通料金など、邪悪な共産党はすべてのものからお金を徴収しているのです。これらは人々に気づかれにくいですが、共産党と比べれば、国民が得ている福利待遇など、足元にも及びません。高い家賃に、高額な医療費、教育費、物価や税収など、その上年金の支給も毎年遅れています。一体どこが国民の為に思っているでしょうか!? その結果が、極度の資源消耗、環境汚染、政党の腐敗、道徳基準の堕落なのです。

 ここまで考えると、私はふと12の単語を思い出しました。「富国、民主、文明、平和、自由、平等、公正、法政、愛国、真面目、誠心、善良」。この中で、共産党はどの語句に当てはまっているでしょう。それぞれの語句に「不」や「無」を付ければ、共産党にぴったりでしょう。私はもうこれ以上共産党の言うことなど聞きたくありません。40年近くも騙されたのです! これ以上共産党の言いなりになれば、最後は惨めに死んでいくだけなのです!

 どの職業についても、真面目に働けばそれなりの報酬をもらえるはずです。人類社会には農業や林業、漁業などの第1次産業や、製造、建築、電気・ガスなどの第2次産業、そして、小売りや、教育、文化、体育、金融、サービスなどによる第3次産業が必要です。様々な業界にはそれ相応の価値があり、給料は自ら働いた結果からなるもので、決して共産党がくれたものではありません!

 ここまで書き留め、ふと孫中山氏のある言葉を思い出しました。「中国国民は奴隷のように扱われても自分たちが自由と思い込んでいる。本当の自由も、自分を愛することも、そして、他人を愛することも知らない。つまり、奴隷は自分が奴隷であることを知らない。これは文化による病で、これを治療するには唯一、共和への道を歩むのみ。自由・平等・博愛こそ精神を癒す良法であり、立法・司法・行政の三権分立こそ国の制度をしっかりさせる制度である」

 100年前から続いた中国の夢は、なぜ今になっても実現されないのでしょう。

 私は思わず夫に言いました。「この社会にこのような魔物がいるのに、人々はなぜこの世間を乱す魔に気づかないのかな? 三退して身の安全を守る。私は信じる。私も三退するわ」

 大法の奇跡

 夫が法輪功を修煉してから、体が少しずつ健康になっていきました。まずはお腹がよく痛くなる症状が治り、その後、便秘も治りました。更には、頸椎と腰椎の痛みも消え、最後に胸椎の症状も全癒したのです。夫の便から血の塊が出たのをこの目で見たことがあるので、「体の病は師父がすべて治してくださったんだ。今は身が軽くて健康だよ」と笑った夫につられて私も笑みを浮かべました。健康な人だけがこのように気持ちが楽で穏やかな笑顔を浮かべることができるのです!

 また、夫に身体的な変化が現れただけでなく、他の所でも以前と異なったのです。賭博とお酒をやめ、テレビゲームもやめました。綺麗好きになり、家事も手伝ってくれ、性格も穏やかになり、子供を教育する時も、あまり怒らなくなったのです。夫とあれこれ10年以上毎日接してきたので、これらの変化は実際にこの目で見て、彼は本当に優しく、真面目で、忍耐もある人だと自信を持って言えます!

 大法の素晴らしさと奇跡、そして、人を根底から変えたことをこの目で見ました。これは人が修煉する過程でしょう。「法輪大法は素晴らしい! 真・善・忍は素晴らしい!」と思わず唱え、法輪大法への偏見も完全になくなりました。

 世俗の追求

 夫が若い頃の追求はただ物質上の満足を得るためで、周りの人々や友人、同僚、そして、社会に認められたく、それは、自らの虚栄心と顕示心、強がり、楽をしたいなどの心理を満足させる為であると、私はよく分かっています。

 若者として、誰でもこのような追求をしたことがあると思います。けれども、たとえ皆に認められて、すべての欲求が満たされたとしても、一体何になるというのでしょうか。この人生は他人の為に生きているのか、それとも自分の為に生きているのか。誰かに認めてもらう必要が一体どこにあるというのでしょう。人は誰しも自分の為に生きているのです! 自分が歩むべき道をしっかりと選択しなければなりません!

 真相を知り、三退する

 師父のある説法を聞いたことがあります。「常人が得ようとしているものは個人の利益で、どうすれば暮しが良くなるか、どうすれば楽に暮せるかということです。煉功者はそれと正反対に、常人の得ようとするものは求めようとしません。そのかわり、常人は修煉しないかぎり、われわれの得るものを得ようとしても得られません」[1]

 「師父は我々にこの人間界にないものを、この宇宙で最も貴重なものを与えてくださる。それはお金には代えられないもので、天に登る為の梯子なんだ! この千万年に一度しかない機縁を大切にしなければならい!」と夫は言いました。

 私は常人で、今漸く、法輪功は修煉する団体であることを理解しました。彼らは「真・善・忍」で自らを律し、良い人間になる事から始め、自分にも、家庭にも、社会にも、そして、国にも、百の利益をもたらしています。邪悪な中国共産党は法輪功を誹謗中傷しています。世の中の人々がその邪悪さを認識し、早く目を覚ますことを心から祈っています。

 不惑の年の私はもう二度と惑わされません。一刻も早く三退し、新しい人生を手に入れてください!

 注:
 [1] 李洪志師父の著作:『轉法輪』

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2016/12/8/338621.html)
 
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