76歳の学習者・李錫福さん 晋中刑務所で殴打される
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 【明慧日本2017年4月20日】山西省太原市の法輪功学習者・李錫福さんの家族は、今年3月23日、祁県晋中刑務所で李さんと面会した時、李さん本人から刑務所で二度も暴力を受けた話を聞いた。1回目は今年2月18日の夜明け方に、3人の警官による暴力を受けたという。李さんが2回目の状況を話した時、刑務所側は内線電話を操作して妨害をしたため、家族には話がまったく聞こえなかった。

中共酷刑示意图:殴打
拷問のイメージ図:殴打される

 李さんは法輪功を学んでいるとの理由だけで、かつて二度も労働教養を強いられたことがある。李さんの娘の李潤芳さんは障害者で、法輪功を堅持しているため、江沢民の迫害政策の下で、何度も連行され、労働教養を強いられ、判決を下されるなどの迫害を受け続け、累計11年の間刑務所の中で過ごした。

 郵便局を告訴し 610弁公室が恐れ慌てる

 2015年7月6日、李さんは太原市尖草坪郵便局で、法輪功の迫害の首謀者・江沢民を告訴する告訴状を最高検察庁、最高裁判所へ郵送した際、郵便局に遮られたので、9月17日、李さんは太原市尖草坪裁判所に郵便局を訴えた。裁判所は11月9日に開廷したが、李さんが提出した資料が不足しているとの理由で休廷した。当日、法廷での傍聴者は100人近くいた。

 2015年11月14日、太原市尖草坪公安支局は、太原市公安局が下達した内部通知を受け取った。通知の中に、山西省委員会の事務局長、610弁公室主任・馮征は、法輪功人員・李錫福の「誣告行為」や「破壊活動」に対して特別案件として、法律に基づいて断固としてこれを許さず、当日の傍聴者に対しては調査を行い、法輪功学習者であれば重点マークを付けて調査を強行して行うようにと公安局に指示した。省庁党の副書記、副庁長・李玉生は、全省の公安機関が最重要視してもらい、断固として「法輪功人員の誣告および破壊活動」を阻止するようにとコメントを付け加えた。

 数千キロ離れている黒龍江省の610弁公室も密令を下達し、法輪功学習者が郵便局を告訴する情報を通達し、黒龍江省各地に法輪功学習者の江沢民を告訴する事件をガードさせ、あるいは関連する訴訟案件を司法部門に提出させないように厳重に警戒せよと命じた。

 家に強引に押し入り、強行に連行して不当な判決を下す

 2015年11月18日午前、7、8人の不審者が李さんの家の入口付近をうろうろし、李さんの息子の友達と自称した。また李さんに用事があると言い、ずっと家の中に押し入ろうとした。

 夜6時頃になるとこの者たちは、鉄の棒やペンチなどの道具を使ってドアをこじ開けて、家の中に強引に押し入り、パジャマ姿の李さんを階段の下へ引っ張って、太原留置場に不当に連行した。それからすぐに警官らは家をひっくり返して家宅捜索をし、家財を押収して去った。

 その時、李さんは15歳の孫と家にいたため、子供はとても怖くなり、1人で親戚の家に走って逃げ、身を寄せた。

 太原市晋源区裁判所は昨年8月31日、李さんに対して不当な裁判を行い、懲役3年の判決を下した。今年2月6日、李さんの娘は晋中刑務所に父親との面会を求めたが、刑務所は「2カ月後でなければ面会できない、これが刑務所の決まりだ」と拒否した。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2017/3/29/344872.html)
 
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