山東省第一刑務所 判決10年の学習者と弁護士の面会を許さず
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 【明慧日本2017421日】山東省の法輪功学習者・曹玉光さんと妻の李琴さんは、2015年、法輪功を学んでいるとの理由で、ともに当局の裁判所に懲役10年の実刑判決を言い渡された。現在、曹さんは山東省第一刑務所に収容され、李さんは女子刑務所に拘禁されている。

 先日、曹さんの弁護士は刑務所に行き、曹さんと面会をしようとしたが、刑務所側に、「曹が刑務所に入る前に委託した弁護士だから」との理由で拒否された。刑務所側が曹さんの家族に「次回、来るときには、再委託書を持って来い」と言った。

 曹さんは新ブン鉱業グループ華豊鉱の安全課の鉱長だった。2008年にある鉱山の地上試験で、曹さんは1本のセメントの柱が胸に当たり、肋骨が折れ内臓が出血し、片腕も骨折した。そして、救急車で運ばれ、救急処置を受けているとき、曹さんは2度も呼吸が停止した。手術後、家族は、「もし、24時間内に目が覚めれば命の危険はないが、そうでなければもう救えない」と医者に言われた。曹さんは目が覚めてから妻に「『轉法輪』を読みたい」と話し、その時から、曹さんは法輪功を学び始めた。

 法輪功を学んで回復した曹さんは、同鉱業の研究開発部の副部長になった。会社の健康診断で医者は曹さんの体がとても健康な状態であると言った。

 201448日、新泰市国保大隊(法輪功迫害の実行機関)の警官は私服で捜査令状を持たず、曹さんの会社に行って曹さんを不当に連行した。その後、警官は曹さんの自宅に行き、2時間半にわたって家宅捜索し、家にあるパソコン、プリンター、現金、預金通帳、腕時計などの私物を押収し、曹さんは公安局に2日間拘留された。

 その翌日、妻の李さんは他の地方から帰宅したが、家で警官に連行された。警官は「押収リストに署名すれば、お前の夫を起訴しない」と李さんに署名を強いた後、それを拒否すると「お前を病院に送り込んで、臓器を取ってやるぞ」と脅迫した上、李さんの母親にもその署名を強いたという。

 同年510日、警官2人は再度、私服で曹さんの家のドアをこじ開け、曹さんの家に不法に侵入した。警官は曹さんを蹴り倒し、顔を殴った。警官は曹さんを再度連行し、家に置いてあった買ったばかりのパソコンを持ち去った。その1カ月後、李さんは他の地方から済南空港に到着するとき、警官に連行され、泰安市留置場に拘禁された。その後。「証拠不足」として、検察は李さんの起訴をあきらめたが、再度、20151218日、李さんを起訴しようと李さんを家から連行した。

 20151222日、曹さん夫婦に対して新泰市裁判所で不当な開廷が行われた。法廷で裁判官は曹さんの自己弁護を中断させ、弁護士の発言を中断させたりした。検察官は偽造のビデオ、書籍などを証拠として、曹さん夫婦に懲役10年の判決を宣告した。曹さん夫婦はこれを不服として上訴した。中級裁判所は「再審」とし、曹さん夫婦の案件を新泰市裁判所に差し戻した。

 昨年522日、新泰市裁判所は再度、曹さん夫婦の案件で開廷した。検察側は大量な嘘の証拠を捏造し、補充していた。中級裁判所は開廷せず、審理せず、3カ月後に、曹さん夫婦に「原判決維持」との結論を出した。そして、曹さん夫婦はこれを不服とし、直ちに高級裁判所に上訴したという。

(注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2017/4/13/345568.html)
 
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