明慧ネット3月の報道:110人の法輪功学習者に不当判決
■ 印刷版
 

 【明慧日本2017年4月29日】明慧ネットの2017年3月の統計によると、中国本土において新たに110人の法輪功学習者が不当な判決を宣告され、そのうちの96人が裁判にかけられ、中でも6人は江沢民を告訴したとの理由で不当な判決を言い渡された。遼寧省は迫害が最もひどいエリアで、そのうちの3人は不当な判決を宣告され、21人が裁判にかけられた。

 統計によると、57人の弁護士は法廷において学習者が無実を弁護し、ほとんどの弁護士は「真・善・忍」を信じること、法輪功の無実を伝播することは罪にならないと主張した。中国の『公務員法』、『警官法』、『検事法』、『裁判官法』、『刑法』、『刑事訴訟法』、『憲法』などの法律によると、法曹機関の関係者は無断で学習者を家宅捜索し、家財を押収、不当な取り調べ、拘禁の期間の延期、逮捕令状の発付、不当な判決を宣告するなどの行為こそが違法であり、刑事制裁を加えるべきであると弁護士主張した

 迫害は主流社会にも浸透している。牡丹江市皮膚病予防治療所の元医師・王麗嬿さんは、懲役4年6カ月の判決を宣告された。吉林省松原市長嶺県の女子講師・褚占豊さんは、懲役4年6カ月の判決を宣告され、罰金1万元を強要された。四川省楽山の元新聞記者・何暁林さんは、懲役1年6カ月の判決を言い渡された。北京海澱区の講師・李蘭強さんは、4回裁判にかけられ、裁判所の関係者に殴打された。江蘇省南京市海軍航空工程学院の定年退職の副教授で、上級大佐の元幹部の周イさんは、不当な裁判にかけられた。山東省煙台市魯東大学の定年退職講師・畢秀淑さんは、不当な判決を言い渡された。

 中国共産党は罪を覆い隠し、インターネットを遮断しているため、本文の数字は不完全な統計のものである。(情報は2017年3月1日から4月5日までの明慧ネットで発表された文章の統計による)

 一、明慧ネット3月の報道によると、110人の法輪功学習者が不当な判決を宣告される

图1:明慧网2017年3月报道110名法轮功学员被非法判刑
図1:明慧ネット3月の報道によると、110人の学習者が不当な判決を宣告

表1:3月、各省で不当な判決を宣告された学習者の分布および順位

地域 判決を宣告された人数 順位 地域 判決を宣告された人数 順位
遼寧省 31 1 天津 2 9
黒竜江省 11 2 貴州省 2 9
山東省 10 3 山西省 2 9
吉林省 8 4 重慶市 1 10
湖南省 7 5 河北省 1 10
河南省 7 5 広東省 1 10
四川省 5 6 浙江省 1 10
北京市 4 7 安徽省 1 10
甘粛省 4 7 寧夏自治区 1 10
江蘇省 3 8 江西省 1 10
内モンゴル 3 8 陝西省 1 10
雲南省 3 8      
合計 110人(2016年、2017年それぞれ24人、86人は不当な判決を宣告)

 判決内容が最もひどい省のトップ3は、遼寧省31人、黒竜江省11人、山東省10人である。

表2:55都市の法輪功学習者が不当な判決を宣告された統計表

都市 判決を受けた人数 都市 判決を受けた人数
朝陽市 9 鉄嶺市 1
瀋陽市 5 七台河

1

松原市 5 ジャムス市 1
双鴨山 5 伊春市 1
大連 4 イ坊市 1
ハルビン 3 シ博市 1
煙台市 3 ビン州市 1
平涼市 3 長春市 1
通遼市 3 吉林市 1
玉溪市 3 臨江市 1
鄭州市 3 永州市 1
青島市 2 許昌市 1
德州市 2 信陽市 1
営口市 2 什ホウ市 1
錦州市 2 成都市 1
盤錦市 2 楽山市 1
阜新市 2 白銀市 1
本溪市 2 常州市 1
禹州市 2 晋中市 1
南京市 2 大同市 1
黔東南ミャオ族トン族自治州 2 石家荘 1
益陽市 2 仏山市 1
長沙市 2 麗水市 1
常德市 2 銅陵市 1
遂寧市 2 石嘴山市 1
葫芦島市 1 南昌市 1
撫順市 1 延安市 1

 不当な判決を宣告された最も多い都市のトップ5は、朝陽市9人、瀋陽市5人、松原市5人、双鴨山市5人、大連市4人である。

 主流社会の人達も不当な判決を宣告される

 案件1、四川省楽山の何暁林さん 懲役1年6カ月の不当な判決

 何さん(50代)は監視、尾行された。パソコンを使って法輪功の無実を伝えたとの理由で、3月9日、市中区裁判所に懲役1年6カ月の判決を宣告された。何さんは昨年6月中旬、市中区国保大隊および肖バイ派出所の警官らに身柄を拘束され、法輪功の関連書籍、パソコン、プレイヤー、携帯電話などの私物を押収された。

 何さんは元新聞記者で、楽山大仏管理委員会の所属部門に勤めていた。夫は元外交官でオーストラリメルボルンの中国領事館の副領事である。数年前、珍しい病気を患い、身体が不自由になり、娘も転んでけがをした。2人は一生懸命リハビリをしていたが、身体が不自由で身の回りの生活ができなくなった。何さんが連行されてから、2人の面倒を見る人がいなくなり、苦境に陥っている。

 案件2、女医は懲役4年6カ月の不当な判決を受け 家族が裁判官を訴える

 明慧ネット今年3月29日の報道によると、黒竜江省牡丹江市皮膚病の医者・王麗嬿さんは、昨年12月26日に市西安裁判所に懲役4年6カ月の不当な判決を宣告された。

'被非法关押中的王丽嬿'
拘禁中の王麗嬿さん

 今年1月4日、家族は中級裁判所に上訴し、二審を求めた。しかし、案件を引き継いだ裁判官・呉徳剛は家族と弁護士を回避させ、秘密裏に原審を維持すると宣告した。

 王さんの家族は2月7日、3月17日にそれぞれ市人民検察庁、市中級人民裁判所に裁判官・劉輝、呉徳剛の起訴状を提出し、法を歪曲させたことを追及した。 

 情報筋によると、王さんに対する一審において、裁判官・劉輝は証拠を間違え、証拠探しの過程が違法であり、証人が出廷しておらず、判決書は本人に通達していないなどのことを無視し、王さんが有罪だと判断した。法廷で王さんの家族や弁護士を非難し、家族3人しか傍聴させなかった。さらに、王さんと弁護士の発言を何度も妨害し、王さんに「これ以上言い続けたら、休廷する」と脅迫したという。

 王さんの弁護士2人は、二審が開廷される理由が十分にあることや、呉徳剛は弁護士の意見を聞かず開廷を断り、秘密裏に判決を宣告するのは違法行為だと指摘した。

 王さんは、いつも患者の立場から考えて高価な奨励金がある薬を出さない才徳を兼ね備えている医者である。「真・善・忍」の教えに従い、まじめに働き、副主任医師の資格を取得した。さらに、ハンセン病の分野において理論や臨床経験が豊富で、国家論文3篇を発表し、3万字の書作『牡丹江市1950-1999年においてのハンセン病の予防治療効果の評価』は市の科学進歩賞に選ばれた。その結果、市のハンセン病の資料を補足でき、国の基準に達することができた。

 二、明慧ネット3月の報道では 96人の学習者が不当な裁判を受ける

 明慧ネットのデータによると、3月に96人が不当な裁判にかけられ、合計99回となった。その範囲は23省、自治区、直轄市に及んだ。そのうち、41人は弁護士を雇い、無罪を主張したが、吉林省長春徳憲市裁判所は学習者11人が弁護士を雇うことを認めなかった。また、暴行が暴露されることを恐れ、裁判所は河北省衡水市安平県の学習者・郭小品さんの家族を指図して、弁護士を辞退させた。

图2:明慧网2017年3月报道96名法轮功学员被非法庭审99场
図2:明慧ネット3月の報道によると、99回不当な判決が行われた

 迫害が最もひどい省の順位は遼寧省21人、吉林省19人、河南省7人、山東省7人、陝西省6人の順である。

 そのうち38都市が迫害に加担し、最もひどい都市の順位は、長春市12人、大連市7人、通化市6人、朝陽市5人、安陽市5人の順である

表3:3月の不当な裁判の行われた人数分布図

不当な裁判を行われた人数 順位 不当な裁判を行われた人数 順位
遼寧 21 1 内モンゴル 2 8
吉林 19 2 雲南 2 8
河南 7 3 湖南 2 8
山東 7 3 四川 1 9
陝西 6 4 江蘇 1 9
北京 4 5 広東 1 9
天津 4 5 安徽 1 9
上海 4 5 貴州 1 9
湖北 4 5 甘肃 1 9
河北 4 5 江西 1 9
黒竜江 4 6 新疆 1 9
寧夏 3 7      
合計       102  

表4:38都市が迫害に加担

都市 不当な裁判を行われた人数 順位 都市 不当な裁判を行われた人数 順位
長春市 12 1 撫順 1 7
大連市 7 2 遼陽市 1 7
通化市 6 3 白山市 1 7
朝陽市 5 4 信陽市 1 7
安陽市 5 4 駐馬店 1 7
本溪市 3 5 州市 1 7
煙台市 3 5 德州市 1 7
西安市 3 5 武漢市 1 7
宝鶏市 3 5 ジャムス 1 7
麻城市 3 5 ハルビン 1 7
銀川市 3 5 共青城 1 7
青島市 2 6 綿陽市 1 7
唐山市 2 6 南京市 1 7
衡水市 2 6 掲陽市 1 7
七台河 2 6 阜陽市 1 7
常德市 2 6 六盤水市 1 7
赤峰市 2 6 錦州市 1 7
東南州 2 6 ウルムチ市 1 7
盤錦市 2 6 鉄嶺市 1 7

 迫害の実例

 案件1、陝西省の楊蓉さんは法廷で「裁判される者は 江沢民であるべきだ」

 今年3月7日午前8時半ごろ、宝鶏市渭浜区裁判所は楊さんに対して不当な裁判を行った。

 情報を聞いた他の学習者は、相次いで法廷の外に集まって傍聴を求めた。しかし、裁判所は様々な制限を設け、学習者の傍聴を妨害した。学習者らは妨害を突破し、最終的に法廷に入ることができた。

 開廷後、検察側の周麗萍は事実と法律を無視し、楊さんに断罪(有罪の判決を下すこと)を求めた。

 楊さんは、自ら法廷でどうして法輪功を学ぶのか、法輪功の無実を伝えるのは人を救い済度するためであること、さらに裁判官と検察官に迫害に加担しないように求めた。

 楊さんは「この裁判台に立って裁判されるべきは私ではなく、江沢民です」と主張した。裁判官は「あなたは無罪ですか?」と聞くと、楊さんは「はい、無罪です。ただちに解放されるべきです」と答えた。

 弁護士は検察側の違法行為、憲法の36条の規定に定められた「中華人民共和国の国民は宗教と信仰の自由がある」に違反していることを指摘した。

 弁護士は「当事者が法輪功を信じることは憲法に与えらえた権利です。いかなる人、国家機関も干渉することができない」と主張した。

 また『刑法』の第251条による、楊さんの信仰の自由を侵害した場合、懲役2年以下の判決を宣告することができ、検察側の刑事責任を追及すべきであると主張した。

 弁護士は「この案件は証拠が不足しており、事実もはっきりしていません。よって、楊さんは法律を犯しておらず、ただちに解放されるべきです」と述べた。

 しかし、裁判官は弁護士の無罪解放の要求を無視し、最後に休廷を宣告した。

 案件2、張従傑さんは法廷で真相を伝え、弁護士は解放を求める

 3月15日午前10時ごろ、山東省青島市膠州市裁判所は学習者・張従傑さんに対して不当な裁判を行った。弁護士は張さんの無罪を主張し、張さんも自己弁護をして、法曹機関の関係者に法輪功の無実を伝えるのは人々に真相をわかってほしいからであると述べた。張さんは「ご来場の皆様に『轉法輪』という本を読んでいただきたいのです。法輪功の資料を読んでほしいのです。何が書かれているのか自分の目で確認してください。皆様が明るい未来があるようにと望んでいます」と言いながら涙を流した。

 裁判官が、法輪功の小冊子は「民心を乱す」と発言した。弁護士は「それでは、広告の小冊子を配る人、家のドアの隙間に広告を入れる人も「民心を乱す」と言えますか? 犯罪になりいますか」と反論して、問い詰めた。

 弁護士は「私はこの案件を受けた時、法輪功とは何かを知りませんでした。案件と当事者の責任を持つため、『轉法輪』を1回読んでみました。法輪功は神様を信じています。これは中国五千年の文化です。『轉法輪』の核心は『真・善・忍』で、すなわち真実を言うこと、善良な心を持つこと、忍耐することです。法輪功を学ぶ以上、これに従わなければなりません。逆に守らない人は法輪功の学習者とは言えません。法輪功を学ぶことは、国にも国民にも百利あって一害なしです」と発言した。

 さらに「学習者の行為は彼ら個人のためではなく、この社会のためです。彼らが配っている小冊子に書いてあることはすべて事実です」と述べ、裁判官に読むようにと勧めた。

 最後に弁護士は「学習者の行為は社会に害を与えず、犯罪の要素も何もありません。従って『刑法300条』を用いて断罪するのことは、法律を濫用することになります。公安部が定めた邪教リストにも入っておらず、張さんの行為は犯罪ではありません。よって無罪で解放することを求めます」と弁護した。

 弁護士が発言した後の数分間、法廷は静まり返って誰も発言しなかった。最後に裁判官は終了と宣告し、張さんは法廷から連れていかれた。

 案件3、周イさんへの不当な裁判

 周イさんは(80歳男性)江蘇省南京市鼓楼区に在住し、海軍航空工程学院の元副教授で上級大佐であったが、今は定年退職者である

 昨年8月17日午後、周さんと顧素梅さん(78)は杜恵英さん(70)の家で学法した時、区公安局、国保大隊および華僑路派出所の警官ら20~30人に身柄を拘束された。同年12月、周さんは区裁判所に起訴され、今年3月1日に裁判が行われた。

 情報筋によると、2015年6月の初め、周さんの江沢民への告訴状が明慧ネットに掲載されてから、公安に監視されて、尾行され、さらに強制的に採血されたこともある。

 案件4、吉林省徳恵市裁判所は学習者十数人に不当な裁判

 徳恵市裁判所は今年3月24日、半年拘禁された学習者・崔涛さん、王成順さん、カク傑さん、馬宝妨さん、張鳳秋さん、胡波さん、李瑞鳳さん、李紹珍さん、楊金玉さん、楊金鳳さんら10人に裁判を行った。学習者らは自由に弁護士を雇うことが禁じられ、裁判所からの弁護士を指定されたという。

 また、いわゆる証拠は国保大隊が製作したDVD十数枚で、画像もボケていた。学習者らは信仰を持つことは犯罪にはならず、法律を犯していない。そして、「真・善・忍は素晴らしい! 法輪大法は素晴らしい!」と覚えてほしいと述べた。

 裁判は朝8時半から30分の休憩を挟んで午後2時ごろまでおよんだ。その間中、10人の学習者全員が手枷と足枷を掛けられたままでいた。

 案件5、元大学講師は裁判にかけられ、数千人が署名して声援を送る

 今年3月3日、山東省煙台市芝罘区610弁公室の警官の指示の下、区裁判所は畢秀淑さんに対して開廷した。

 畢さんは魯東大学を定年退職した講師である。昨年8月末、民衆に法輪功の無実を伝えたとの理由で区南大街派出所の警官に身柄を拘束され、家財を押収された。9月6日、逮捕状が発付された。

 畢さんらの案件は市民の間で広く注目され、3600人以上の煙台市民は署名し、ただちに学習者を解放するようにと求めた。

'超过三千六百名善良烟台民众签名支持立即无罪释放被非法关押的烟台法轮功学员。'
3600人以上の煙台市民の署名

 裁判は午前9時半から始まった。開廷前、畢さんの親族10人近くおよび数十人の煙台市民が傍聴しにやって来た。しかし、皆が入廷しようとした時、警官に止められ、傍聴席はすでに満席だと告げられた。610弁公室は事前にスタッフや実習生などを招き入れ、すべての席を埋めてしまったのだ。

 検察側は「法輪功の真相を伝播し、資料を所持した」との理由で畢さんを起訴した。

 畢さんは法廷で自ら法輪功を学んだ体験を述べた。畢さんは元体育教師であり、身体が悪かったため、法輪功を学び始めた。その後、心身共に受益したという。また、70歳近い傍聴者たちも髪が黒く、若々しく見える畢さんを見て、法輪功の素晴らしさを目で確認できた。

 弁護士は事実と法律に基づき、畢さんの無実を主張した。弁護士は畢さんの行動はすべて合法の範囲であること、畢さんを罪に陥れる法曹機関の関係者こそ違法であり、その責任を追及すべきで、畢さんの無罪で解放するようにと求めた。

 裁判は12時半に終わり、判決は宣告されなかった。

 一方、法廷の外で傍聴できなかった親族と市民は裁判が閉廷する最後まで待ち、畢さんへの応援と迫害への抗議を表した。

 三、生活していく上で、経済上の迫害を加える

 明慧ネットの統計によると、今年3月、4つの省の裁判所および警官は現金75000元(およそ120万円)を強請り取った。そのうち、裁判所の罰金は40000元、警官らの強請りは35000元にもおよんだ。これらの罰金や強請りはまったく法律の規定が何もなく、一種の強盗行為そのものである。

表5:明慧ネット3月の報道による裁判所、公安局による「罰金」の内訳

法廷での違法罰金(元) 警官による押収(元)
遼寧省 30000 1000
吉林省 10000  
黒竜江省   3000
山東省   20000
江西省   1000
甘粛省   10000
合計 75000元(法廷での罰金40000、警官による強請35000)

表6:学習者10人は裁判所、公安局に強請られた金額の内訳

名前 法廷での罰金(元) 警官による押収(元)
孫德坤 遼寧省 瀋陽市 10000  
孫鴬鴬 遼寧省 瀋陽市 2000  
邢安梅 遼寧省 瀋陽市 5000  
李彩文 遼寧省 大連市 8000  
孫洪兵 遼寧省 鉄嶺市 5000  
都興貴 遼寧省 撫順   1000
張従傑 山東省 青島市   20000
褚占豊 吉林省 松原市 10000  
張桂栄 黒竜江省 七台河   3000
王成 江西省 共青城   1000
韋雪玲 甘肃省 慶陽市   10000
合計 75000   40000 35000

 案件1:吉林省の女性講師が懲役4年6カ月の不当な判決に

 吉林省松原市長嶺県の女性講師・褚占豊さんは国保大隊の警官ら7、8人に身柄を拘束された。当時の褚さんはパジャマ姿のままだった。5カ月間拘禁された後、今年3月28日に懲役4年6カ月の判決を宣告され、1万元の罰金を科せられた。褚さんはその場で上訴すると伝えた。

 法廷内での暴力行為

 無実の学習者を刑務所に入所させるために、裁判所の関係者は暴力でもって弁護士、当事者およびその親族たちに暴力を振るい、殴る蹴るの行為が幾度となく繰り返され、この法廷内で堂々と起きている。

 迫害事例:北京房山区裁判所の関係者「俺が法律だ!」

 明慧ネット2017年3月23日の報道によると、北京市海淀区の元数学教師・李蘭強さんは昨年4月20日、房山公安局支局拱辰派出所の警官に不当に連行された。

 昨年5月26日、李さんへの逮捕状が発付され、同10月13日、房山裁判所は李さんに裁判を行った。李さんは裁判の公正性を期すために、法廷内での検察側の共産党員である張君の交代を要求した。

 今年2月9日午前、房山裁判所は再び臨時に開廷し、李さんの要求を却下した。

 裁判が終わり、留置場に戻る前の待ち時間に、幹部らしき人が李さんに周囲の人たちと話をさせないように注意した。

 李さんは「どの法律のどこに話をしてはいけないと定めていますか」と尋ねたところ、幹部は大きな声で「俺に法律を言うな! 俺が法律だ!」と言った。

 その後、当幹部はあまりの怒りで警官ら数人を指図し、李さんにスタンガンで電撃を与えた。その結果、李さんはショック状態に陥り、頭を壁にひどくぶつけて出血した。右の胸の部分にも電撃を受けて、ひどい火傷とけがを負った。

'酷刑演示:电棍电击'
拷問イメージ:数人がスタンガンで電撃を加える

 3月21日、弁護士と面会した時にも、李さんの生々しい傷跡はまだはっきりと残っていた。

 無罪で解放され——明るい未来を選ぶ

 明慧ネットの統計によると、今年2月に16人の学習者が無罪で解放された。同3月には、公安局は学習者の受け入れを拒否し、裁判所は案件を差し戻した。また、検察庁は起訴をしないなど、学習者が無罪になり解放されたという朗報が報じられた。

 下記は、今年3月の明慧ネットにより、無罪で解放された案件

◎3月7日の報道によると、遼寧省朝陽市建平県検察庁、裁判所は学習者3人を無罪で解放する。

◎3月13日の報道によると、広東省掲東県裁判所は学習者・黄燕芸さんを無罪で解放する。

◎3月中旬、武漢中級裁判所は汪鎖仙さんを無罪で解放する。

◎3月15日、河南省輝県の検察庁は、侯貴花さんを無罪で解放する。

◎3月17日、上海市長寧支局は韓雪嬌さんを無罪で解放する。

◎3月18日の報道によると、検察庁は逮捕状を発付せず、廊坊市の劉英傑さんを無罪で解放する。

◎3月23日、安徽省阜陽市の李素蘭さんは無罪で解放され、呉慶華さんは一時出所を解除され、無罪で解放する。

◎3月24日、湖北省老河口市検察庁は、毛清雲さんを無罪で解放する。

◎3月24日、検察庁は案件を差し戻し、江蘇省句容市の曲背香さんを無罪で解放する。

◎3月27日、山東省青島市黄島区裁判所は一時出所との名義で薛玉英さん、侯成香さんを無罪で解放する。

◎3月27日の報道によると、江蘇省常州検察庁は起訴を撤回し、姚宗英さんは家に戻された。

◎3月31日、江蘇省連雲港市中級裁判所は案件を撤回し、張桂麗さんは家にされた。

◎3月の報道によると、1月17日、黄燕芝さんは不当に開廷されたが、無罪で解放された。

◎3月30日、山東省青島市の詹淑珍さんは青島即墨普東留置場から家に戻された。

◎3月の報道によると、2月13日午後、天津南開区検察庁は起訴を撤回し、張君さんは解放された。

 撫順市中級裁判所は蔡偉さんへの判決を撤回する

 先月14日、撫順市中級裁判所は蔡さんに『刑事判決書』を通達した。

 『刑事判決書』の要点は「本裁判所は蔡さんが法律の実施を破壊する罪の事実が、はっきりしていないと認識し、『刑事訴訟法』および『刑事訴訟法の解釈』に基づき、原審判決を撤回し、市望花区人民裁判所に新たに審判するようにと宣告する。本判決書は最終判決である」と記されていた。

 韓雪嬌さんは無罪で解放され、家族は海外の声援に感謝する

 上海にある外資系企業で働く若手の学習者・韓雪嬌さんは、1カ月拘禁されてから、先月17日に解放された。家族は国内外の正義ある人々の支持や協力に感謝した。韓さん本人も明慧ネットの場をかりて感謝の意を述べた。

'韩雪娇'
韓雪嬌さん

 韓雪嬌さんは、今年2月17日に上海市長寧支局の国保大隊の警官に身柄を拘束され、不当に拘禁された。韓さんの母は毎日国保大隊を訪ね、解放するように求めた。韓さんのアメリカ在住の親戚も中国領事館前で抗議し、アメリカ領事館、アメリカ連邦議会に援助を求めた。国内外の努力の下で、韓さんは3月17日に無事解放された。

 結び

 法輪功の真相が広く伝えられるとともに、中国本土においてより多くの法曹機関の関係者に真相がわかるようになった。彼らには無実の法輪功学習者を解放することにより、新たな未来を選び、きっと明るい未来が訪れることだろう。

 一方、法輪功への迫害の元凶である江沢民は、すでに20万人以上の法輪功学習者たちに最高裁判所、最高人民検察院に起訴されている。

 江沢民の迫害命令を実行した中国共産党の官僚幹部たちには、いずれも漏れることなく懲罰が与えられている。

 これはまさに因果応報の証である。いまだに迫害に加担している法曹機関の関係者たちは、今すぐにも迫害をやめ、中国共産党から脱党することが唯一の進路と選択であることをここで強調しておく。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2017/4/9/345353.html)