明慧法会|魔難が襲来し 自分を正す
■ 印刷版
 

 文/中国東北地区の大法弟子

 【明慧日本2017年5月10日】夫は2015年3月29日、突発性脳出血で意識が戻らなくなり、手術後、医者に「体の右側半分が無感覚になって半身不随になり、話すこともできないし記憶も失い、さらに高血圧と糖尿病を併発するかもしれません」と言われました。この突然の異変に、もともと平穏だった生活が破られ、5カ月の間の病院内での練磨と法を以って絶えず自分を正していく過程で、私にとって大きな試練と変化が現れました。

 一、情に対する執着を取り除く

 私たちは2003年に結婚してすぐに大法に出会い修煉を始めました。私たちは共に再婚者同士で、共に年が同じくらいの娘がいました。私たちは志向と信念を同じくし、夫は思いやりが細かいところまで行き届く人で、すべての家事と1日3食の食事はすべて夫が一人で引き受け、私の家族と娘にもさらに心を配ってくれたので、私は家事をしたこともなくもちろん家事をすることはしませんでした。ベッドに横たわった夫を見たこの時、さまざまな感情が綯い交ぜになり(ないまぜになるごちゃ混ぜになる )、体と感情のかすかな変化が心に影響をおよぼし、私は夫の体の変化にひどく執着しました。

 この時は完全に情に揺り動かされ、法に則って問題を見ることが出来ませんでした。そして「夫への重すぎる情は必ず修煉者が取り除かなければならないものだ」ということに気が付きました。師父は『轉法輪』の中で「情から抜け出すことができれば、誰もあなたを動揺させることができず、常人の心があなたを動かすことは不可能となります。それに取って代わるものは慈悲の心であり、より高尚なものです」と説かれました。

 法に基づいて見れば、修煉者の目に映るすべては虚像であるので、二度と虚像に動かされず、夫の体の変化に二度と執着せず、師父と法と修煉に対する夫の記憶を蘇らせ(よみがえらせ)ようと八方手を尽くしました。そこで、師父の講義録を流し、同修の交流文章の録音と『共産党についての九つの論評』を聞かせ、また、一緒に声を出して学法し、煉功を助けるためにどうしたらいいのかを相談しました。しかし、夫はこれをいやがり時には物を投げつけたりぶったりし、罵り、辛辣なことを言ったり、にらんだりしました。私は夫の言動に影響されず、なぜなら、このように行うことで旧勢力の迫害を否定できることを知っていたからです。

 正念正行で一切の邪悪による妨害を打破し、同時に絶えず内に向けて探し、絶えず精進し正しく悟り、この5カ月の間着実に修めた中で、多くの良くない性格の角を取り、世の中の全ての事と二度と比べたりせず、さらに「何を以ってこの大法書籍と比べられるものがあるのか、法に溶け込むことはさらに幸せなことではないのか?」と自分に言い聞かせました。そして、私は「師父がそばにいらっしゃるので、師を信じ法を信じさえすれば、すべては師父が判断してくださる」ということを知っていました。

 二、家族を大切にする

 今回の迫害で舅は修煉を精進しなくなり突然病死してしまったので、夫の数人の姉たちが私たちの修煉に対して非常に理解せず、常に恨み、非難し、加えて、姑からの誤解もありました。また、夫が入院し家にいなくなったので、夫の娘と家との関係の処理が穏やかというわけにはいかず、夫の数人の姉たちの私に対する長年の深い恨みを引き起こしました。そこで「大法に対する夫の姉たちの衝突を変え、救い済度するためには、私が着実に修煉し自分のまじめさ善良さと寛容さを以って、大法の素晴らしさを実証することでしか長年の恨みを溶かすことはできず、着実な修煉でなかったために引き起こされたいろいろな問題を溶かすことはできない」と思いました。

 姉たちは自分の弟(訳注:私の夫)を私が見捨てるのではないかと、数人の姉たちが心配しているのを見て、積極的に姉たちとコミュニケーションを取り、安心させるために「私は修煉者で、以前に起こったすべての家庭内のトラブルは私がうまく行えず、娘に対して責任を果たしていなかったからで、これからは最大の努力を払って夫の面倒をよく見て、夫の娘に対しても実の娘のように扱い、義母に対しても親孝行な嫁になります」と言いました。

 5カ月以上にわたって大・小便のあと始末、食事や入浴などの夫の世話を何事もきちんと行い、どんなに辛くてもどんなに疲れてもいつもニコニコし、恨まず悔いを残さず夫に向き合い、夫の娘とたくさん話し優しく導き、夫の娘のことをたくさん気に掛け、どこでも夫の娘のことを考えました。すると、夫の娘はとても物わかりが良くなり、私に対して厳しい態度を取らなくなりました。

 姑は笑い、姉たちも親戚や友人からも心から「弟のお嫁さんは大したものだ!」と言われました。長年の家庭内のトラブルは着実な修煉の中で雪解けのように氷解しました。

 三、魔難の中で自分を修める

 魔難の中でとても苦しく感じ、世の中の辛さや疲労はどうってことはありませんでしたが、最も苦しかったのは全体の修煉環境から離れてしまったことで、病院内に閉じ込められていることは、群れからはぐれたカリのようで、毎晩、人が寝静まった後でいつも涙を流しました。意識を取り戻してからも夫の修煉の記憶はきれいさっぱり消されており、自分には師父がおいでになったことさえも覚えておらず、自分が修煉者であったこともわからず、さらに、正念を発するなど問題外で、毎日、大量の薬を飲んでいたので、夫と共にこの劫難を乗り越えなければなりませんでした。師父は「修煉とは実に難しいものです。天が崩れ、地が陥没し、邪悪が狂ったように迫害し、生死に関わるときであっても、依然、あなたの修煉の道を確固として歩み続けられるところに難しさがあります。人類社会のいかなる出来事も修煉の道を歩むことを阻むことはできないのです」[1]と説かれました。観念を改め心を穏やかにし、一切を二度と他人のせいにせずにいると何事も苦しくなくなり、毎日を修煉のための1日と見て、夫の批難に直面しても自分を修煉者と見なして厳しく心性を守り、その時の夫の心境を心から理解して優しく対処し、夫の態度に左右されることなく、自分に良い人になることをひたすら要求し、修煉者特有の平和と善良さを保ちました。そして、多くの医療スタッフから「あなたは他の人とは違って、本当に善良な方ですね」と言われました。

 切れ切れの時間をすべて利用して学法や煉功をし、人が困っているのに出会えば出来る限り手を貸し、大法弟子の風格を努力して見せ、将来のために基礎をかため、法輪功真相を伝えるための下地を作りました。

 四、困惑からの脱出

 魔難の中でも心の中に法があれば、関がどんなに大きくても乗り越えることができます。しかし、邪悪はすなわち悪で、あらゆる隙をねらって修煉者の思想の隙をねらってきます。ある年配の旧い同修が「たくさんの人心があって、どのように修煉するのですか!」と私に言いました。この同修の言葉が耳に伝わって来た時、雷が轟(とどろ)くかのようにもう少しで崩壊してしまうところでした。学法しても頭に入らず、煉功もしたくなくて泣きたくなり、目に涙を浮かべながら 「本当に修煉できなくなってしまったのだろうか?」と独り言を言いました。帰り道を見つけられない捨てられた子供のように、私全体がマイナスな思惟に包まれ、その中に陥り抜け出せなくなりました。

 同修に電話して法に則って交流した時、同修は「あなたが修煉できなくなったと誰が言ったのですか? 師父がおっしゃったのですか? 今生大法弟子になれたのはこんなにも光栄なことで、修煉の道で出会うすべてが試練なのですよ。ですから、心を落ち着けてすべての機会を利用し、自分をしっかりと修めてはじめて正しい道を歩めるのです」と諭されました。

 そうです。考え直してみれば、同修の話にはネガティブな面もありましたが、私にとってはムチではなかったでしょうか? 最近の修煉状態を師父が私にお見せになり、大きな関を乗り越えさせてくださったのではないでしょうか? 修煉者が人の思惟に固守しているのだとしたら本当に恐ろしいことです。倒れてもすぐに立ち上がり、師父が按排された道を歩めば、師父が与えてくださるものは最良のものであるはずです。突然『轉法輪』の中の「返修と借功」が頭の中に閃き、師父がとても慈悲深いことを感じ、師父に感謝し全身が震えました! 師父のこの法をさらに深く会得し、修煉に際して世の中の全ての苦をなめ尽くしても、再び彷徨(さまよ)うことを恐れませんでした。師父が与えてくださった宝物「内に向けて探す」をしっかり持ち続け、三つのことをしっかり行い、心を勇猛にして修業に励みます!

 五、束縛を出る

 5カ月以上入院し、夫は毎日注射と薬を飲みましたが好転せず、言葉をはっきりと話すことができず、修煉に対する記憶も完全に消え、師父のお名前さえ忘れてしまいました。そこで「法輪大法は素晴らしい」と念じるように夫に教え、師父に助けをお願いしましたが、夫は私の言ったことがわかったようなわからなかったような様子で、念じる事ができなかったのです。そこで紙に書くと、夫は「何を求めているんだ? いつも人を煩わせて何をしてるんだ?」と言われ、それを聞いて私は泣くに泣けず笑うに笑えませんでした。

 旧勢力は法に対する記憶を夫に失わせて法輪功を学ばせず、そこで、一緒に声を出して学法しました。旧勢力は夫の腕と足を悪くして煉功させず、それでも夫を手助けして煉功させようと頑張り、旧勢力の邪悪な迫害を必ず否定しました。娘と相談して夫の煉功を助けると、最初は第一、第二、第三式の功法しか出来ませんでしたが、後に第五式の功法ができるようになり、一人で立てるようになると右腕を支えて夫の第四式功法を助けました。ここまで煉功できるようになるまでに5カ月以上かかりました。

 師父のご加護の下、ついにあの厳しかった歳月から抜け出せました。大法は夫の体に神の奇跡をお見せになり、まったく話せなかった状態から一言一言話すようになり、字が読めなかった状態から気力に満ちてスムーズに『轉法輪』が読めるようになり、記憶が喚起されると体も迅速に回復し、正念も回復し、8月31日には病院を離れ全体の修煉環境の中に戻り、病院での刑務所のような辛い日々に終わりを告げました。

 実際、夫の病業の虚像は私の修煉を向上させるための得難い機縁でした。家事を行えなかった私が何事も自分で出来るようになり、横からあれこれと口出しをしていた私は人の言うことを聞くようになり、今までお高くとまっていた私はどこでも夫のために苦労するようになり、いつでも慌てていた私は何事もきちんとできるようになり・・・。5カ月以上にわたって、修煉の道の「ネック」を乗り越えてきました。このような短い時間に天地を覆(くつがえ)すかのような変化が起こり、大法があり、師父がいらっしゃったからこそ、はじめてこのように対処することが出来ました! 私のような私利私欲に満ちた人間を、大法はまじめで善良で寛容な真の大法弟子に変えてくださったのです!!

 慈悲で偉大なる師父、ありがとうございます!

 助けてくださった同修の皆さん、ありがとうございます!

 注:
 [1] 李洪志師父の著作:『精進要旨二』「道」

 (明慧ネット第12回中国大陸大法弟子の修煉体験交流会)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2015/11/10/318561.html)
 
関連文章