文╱中国の大法弟子
【明慧日本2017年6月2日】私が働く会社は700を超える子会社を持つグループ会社で、私はある子会社で財務責任者を務めています。会社は華中地域会社に統括され、華中地域には60ほどの会社があります。
慣例によれば、年度末になると、各子会社の財務責任者はそれぞれの仕事について報告を行わなければならず、5月に、華中地域会社の財務部から、各子会社の財務責任者が報告を行うようにという通知が届きました。私は「どうせ言い古された話の繰り返しで、自分の業績を自画自賛するだけだ」と思い、心の中で書きたくありませんでした。このような気持ちがあったため、当然、よいものが書けず、報告書の後半になると、大げさな言葉で簡単に結び、要求通りに書かないまま、報告書を送付しました。
しかし、2日後、地域会社から報告書を新しい要求通りに書き直すようにという知らせが来たため、私は1回目の報告書を元に書き直し、いつもの自慢話をやめ、仕事における問題点及びその解決法、そして下半期の計画と目標に絞って、要点を押さえ、概要のようなものに仕上げました。
会議の1日目、資料を受け取って会場に入ってきたのは70人程度で、すべて子会社の財務責任者と華中地域会社及び親会社の幹部ばかりでした。しかし、皆に配られたのは私が1回目に書いた報告書で、つまり要求通りに書いていないものでした。一方、他の人の報告書を見ると、どれもとても詳細で完璧なものばかりで、「この正式の場で私は怒られたら本当に恥ずかしいことだ」と、とても心配しました。
会議が始まり、プログラム通りに次から次へと担当者が発表しました。私は静かに座り、心の中で正念を発しました。師父は「偶然に出会った人、生活の中や仕事の中で出会った人に皆さんは真相を伝えなければなりません。この世ですれ違って、話ができなかった人にも慈悲を与えなければなりません。済度されるべき人、更に縁のある人を失わないでください」[1]と説かれました。これらの人達は皆私と縁のある人で、今この場で真相を伝えることができなくても、とりあえず正念を発しようと思いました。
私は師父と神々にご加持をお願いし、彼らが真相を受け入れ、真相を知ることを妨げ、彼らが救われることを妨げる共産邪霊、黒い手、卑しい鬼、旧勢力、そしてすべての邪悪の生命と要素を徹底的に解体し、含まれないものも、漏れるものもないように一掃すると正念を発しました。そして、「滅」という文字を宇宙天体と同じぐらい大きくし、正念を彼らの生命の最もミクロに打ち込み、念力が会場全体を包むようにと念じました。その過程では、私は全身が強烈な震撼を感じました。気が散ると、再び集中力を取り戻し、続けて正念を発しました。
翌日、私は1人目の発表者で、2回目に書いたものを発表しました。その過程で、私は心が落ち着き、会場がとても静かになり、皆もとても集中して聞いてくれました。私は他の人と同じように仕事内容を細かく羅列せず、財務責任者の立場として、自分の会社だけではなく、グループ全体の立場に立って仕事にある問題点、その解決法及びグループ全体の財務システムの構築について話し、そして、会社のこれからの発展のために提案と提言をしました。私の発表は人々に斬新な感覚を与えたようでした。会議後、ある財務責任者は「あなたの発表は他の人と違う」と言いました。私は大法から知恵をいただいたのです。
2日間の会議が終わり、華中地域会社の財務総責任者は会議の内容をまとめ、私が発表した新しい考え方を褒めてくれました。それは60社の中で唯一褒められた発表でした。そして、親会社の最高財務責任者兼社長補佐も私の発言の視点の高さを褒め、華中地域会社に私を抜擢するように求めました。大会の参加者は驚きを隠せず、羨望の眼差しと嫉妬の気持ちが混じっていました。こうして、報告書が失敗するのではないかという心配から異例の抜擢になるまで、劇的な展開となりました。師父は「皆さんこそ歴史のこの時期の主役である」[2]とおっしゃいました。世間のすべては法を正して衆生を救うことによって動かされているのを実感しました。
私は師父の無量の慈悲に震撼させられました。古い弟子として、僅かなやるべきことをやったたけで、師父はこれだけ大きな励ましを下さいました。修煉の道を振り返って、師父の慈悲なるご済度を思うと、本当にうしろめたさを感じました。師父が私を根気よく救い済度してくださったご恩に対し、感謝しても感謝し切れません。弟子はただただ分秒を争って、三つのことをしっかり行い、衆生の期待に背かないように、師父の慈悲なるご済度に背かないように頑張るだけです。師父の慈悲なるご済度に感謝致します。
注:
[1] 李洪志師父の著作:『各地での説法四』「二〇〇三年アトランタ法会での説法」
[2] 李洪志師父の著作:『精進要旨三』「正しい道を歩む」