不動産コンサルタントが大法を修め 商売の正道を悟った
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 【明慧日本2017年6月7日】(ニューヨーク=明慧記者 呉思静)ニューヨーク世界貿易センタービル(訳注:別名「ワールドトレードセンター」)の天をつくばかりに高くそびえた二つの塔は、かつてワールドフィナンシャルセンターの象徴であり、そこに座る場所を持てることは、多くの人のあこがれだったのではないでしょうか。ナディア・ガッタスさんはかつて事業に成功した金融コンサルタントで、毎日、87階にある事務所に出入りしていました。しかし、2001年「911」テロの前に辞めて立ち去っていたので、助かりました。今はメディアの仕事に従事しながら、不動産ビジネスのコンサルティングをしています。法輪功を修煉して16年、金融と不動産のこの「争い戦う」場所で自分の道を切り開いてきました。

 今年5月12日早朝、世界各地から数千人の法輪功修煉者が国連広場に集まり、1年に一度の「法輪大法デー」大パレードが始まるのを待っていました。ナディアさんは煉功着を着て、静かにそこに立っていました。ナディアさんは体が小さく、すでに62歳ですが、眉宇(びう・まゆのあたり)の間に現れた精神は若者と同じで、一見すると、まだ4、50歳にしか見えません。

'图1:Nadia Ghattas正在炼法轮功第二套<span class='voca' kid='86'>功法</span>——法轮桩法'
第2式の功法の法輪樁法を煉るナディアさん

 ナディアさんはニューヨークに住んでいるので、地元の法輪功の真相をはっきりと伝える活動に参加することを自然と引き受けるようになりました。さらに重要なことは、競争が激烈なニューヨークの金融圏で半生を必死で働いてきたナディアさんは、法輪功から非常に大きな収穫を得たので「この神様のプレゼントをより多くの人と分かち合い、中国における法輪功に対する迫害が早く終わればいいのに」と願ったそうです。

 生きていることへの疑問が 心から離れることがなかった

 2000年から法輪功の修煉を始めたナディアさんは「その頃、とても勤勉にヨガを練習していました。ずっと真理を見つけ出したかったのですが、ヨガは体を健康に保つだけで、私の心の中にあった、生きていることへの疑問に答えることはできませんでした」と言います。

 ナディアさんは生きていることへの疑問をずっと持ち続けながら成長しました。ナディアさんはエルサレムで生まれ、この街は2千年前にイエスがその道に準じて昇天した街として、世に名を知られていました。ナディアさんは「小さい頃から非常に伝統的なキリスト教の家庭で成長しましたが、キリスト教の教義に完全に信服できず、たとえば聖書の中でその教義を順守させたり、多くの戒律があり、なぜそのようにしなければならないのかは説明されていませんでした」と回想します。

 1970年、まだ十数歳だったナディアさんはパキスタンからアメリカへ行き、生命の軌跡が変わり、最大の転換点が至福千年の後でやがてやって来たそうです。

 2001年、40歳を過ぎた時、すでにニューヨークのワールドフィナンシャルセンターにしっかりと立っていました。「大企業の金融コンサルタントをしており、毎日、世界貿易センタービルの1階から89階までのどこかのオフィスで仕事をしており、事業はとても成功していました」と語るナディアさんは多くの人のあこがれの存在でしたが、生活にはいつも何かが欠けていると感じ「ある感覚がいつも付きまとっていました。この世界にはまだ多くのものが存在していると思い、その真理を見つけ出そうと、精神的価値観を探す道のりを歩み始め、ヨガは試みの一つでした」と言います。

 物事を行う時は徹底的に行い、それは仕事の規範にとどまらず、ヨガの練習でも同じだったそうです。その頃の仕事は多忙だったのですが、最も多い時で、1日6時間ヨガを練習していたそうです。「高度な練習で体は確かに強健に保たれましたが、私の問題に答えることはできませんでした」とナディアさんは言います。

 1枚のチラシが運命を変えた「ついに見い出した」

 ハードトレーニングのためにひざを負傷し、2001年に手術を受けました。手術後、世界貿易センタービルの事務所に戻り「あれこれやり、やはりスポーツが好きなので、すでに最大の努力を払ってきたが、今はこんなことになってしまい、これからいったい何ができるというのだろうか?」と、かつての生活を回想しました。そして、非常に無力に感じ、道を最後まで歩みきってしまったかのようで、思わず泣き出しました。

 ちょうどその時、地面の1枚のチラシがナディアさんの目に映りました。それを拾い上げると、中国の静座功法 - 法輪功、と書かれていました。ナディアさんは「そのチラシの紹介を見ながら『あ、これこそ探し求めていたものだ!』と直感しました」と言います。

 すぐに始めようと思い、法輪功を習おうという念が起きると、すぐにチラシに書かれてあった番号に電話をかけ『轉法輪』を手に入れました。

 「その本を手に取ると、私は手放せなくなりました。『真・善・忍』の法理、宇宙の構成と進化、いろいろな物のつながりの関係・・・これらの内容の深さに引き込まれ、私の全ての問題に答えていました」と、ナディアさんはその時の情景を回想し、微笑みながら、その柔和なまなざしの中に喜びが見え、それは生命の深層からほとばしる喜びで、波のように、一波一波一層一層と顔の表情に流れ着くかのようでした。

 「私は1日に3、4講を読み、毎日2回煉功しました。初めて煉功した時、大きな白いエネルギー球が足を通過するのが見えました。夜寝ていると、腹部で法輪が回転していました。もちろん、これは他の空間での出来事です」と、ナディアさんは言います。

 心から真に修煉すると 歯牙疾患がいつの間にかなくなった

 「私は今年62歳ですが、人々はいつも、62歳には見えないわ、と言います」とナディアさんは言います。よく見ると、ナディアさんは肌のきめが細かく、顔にはわずかにしわがあるだけで、さらに主要なことは、修煉の後の軽くなった心が顔に現れ、顔のラインが若い感じを与えていたことでした。

'图2:回想自己修炼法轮功后身心受益,Nadia忍不住开怀而笑。'
修煉後、健康な体と健全な精神がもたらされたナディアさん

 法輪功を習って十数年間、体がずっととても健康だっただけにとどまらず、ナディアさんを困らせていた歯牙(しが)疾患もいつの間にか無くなりました。

 「以前、私は歯がとても問題になり、歯周炎だったので、いつも歯をきれいにしており、医者は抜歯の準備をしていました。ヨガの高度な練習も何の心の助けにもなりませんでした。しかし、法輪功を習ってからは二度と歯医者に行きませんでした。そして3カ月後、歯医者は私に『あなたの歯はどうしたんですか? 治療しなければ、10年後、あなたの歯は抜けてしまいますよ』と聞かれました。見てください、もう16年間、私の歯はみんなちゃんとしています」と言いながら、ナディアさんは笑い出しました。

 「法輪大法を学んでからすべての問題がいつの間にかなくなったのは、その人がどのように修煉しているのかを見なければならないのだ」ということにナディアさんは気づき「もし普段煉功しないと、歯は痛くなり、活動を始め、もしきちんと煉功と学法をし、大法弟子が行うべきことを行うと、歯は元の位置に戻り、二度と私を悩ませませんでした」と言いました。

 「争い戦う」ことから「人を許せる」ようになった

 修煉を始めて間もなく、ある人が興味深そうにナディアさんに「あなたは変わりましたね、何があなたをこのように変えたのですか?」と聞かれ、ナディアさんは笑いながら「以前の私は闘争心が非常に強く、しかし、この仕事ではこれは普通の事です。修煉後、私はさらに物静かになり、いつも他人と争わなくなり、善念が少なからず(大いにの婉曲な言い回し)増加し、他人をより理解できるようになりました。顔はさらに柔和になりました。また、たばこを吸わず、お酒も飲まなくなりました」と説明しました。

 「私は以前他人を批判するのが好きで、他人のミスを許すことができませんでしたが、この十数年、法輪大法の善と忍の基準で自分を律した結果、今では咎め立て(とがめだて)するような鋭(するど)い眼光で人を見ることはなくなり、寛容な心がとても大きくなり、他人の角度から問題を見ることができるようになりました」

 911テロの前夜に辞表を出し、世界貿易センタービルから離れた

 修煉後間もなく、ナディアさんは法輪功修煉者が行う英文メディアに加盟し、金融コンサルタントの仕事を辞めました。表面上は、人がうらやむような職業をナディアさんが辞めたように見えますが、実際は命拾いしたのかもしれません。

 ナディアさんが辞めて3週間後、2001年9月11日、世界を驚かせた911テロ事件が起き、2基の飛行機が世界貿易センタービルの2つのビルにぶつかり、2つのビルは燃焼し、大爆発が発生し倒れました。その中で、1基の飛行機がちょうどぶつかったのが1号ビルの94階から98階で、ちょうどナディアさんが以前事務所として使っていた数階上で、ナディアさんが勤めていた会社の数人の社員はその事故で亡くなり、そのほかの人も大変驚きました。もしナディアさんがまだそこに残って仕事をしていたなら、後の結果はどうなっていたかはわかりません。

 不動産コンサルタントが信用でお客さんを獲得した

 現在、ナディアさんはメディアの仕事をしながら、不動産ビジネスコンサルタントをしており、引き受ける高額注文も少なくありません。ナディアさんは「私の仕事環境では、多くの人がお金に対する大きな欲望を持っており、いつもそのために争っています。それを見ると、私はただ笑うだけで、いったいいくら稼げるのか、ということでは私は争わず、お客に対してコンサルティングを行い、受け取れるだけ受け取るのです」と言います。

 このような環境では、実際、人間性はやはり本当の美しさにあこがれるもので「私は争わないので、心を平静に保つことができます。話し合いや顧客と会議をしている時、時には誰かが激しく言い争うことがありますが、こういう時でもやはり平静を保つことができるので、後になってある人が『あなたがこのように冷静さを保てることは想像はしていましたが、どうやって冷静さを保つのですか?』と聞かれたので『私は法輪功を習っているのです』と伝えました」とナディアさんは言います。

 「顧客は私が真・善・忍を修煉していることを知っており、私が顧客をだまさないことを知っているので、喜んで私にコンサルティングを任せるのです。こうして、多くの高額のビジネスを行うことができました」とナディアさんは言います。しかし、ナディアさんは続けて「法輪功を習うことで、私には確かにビジネスの上でのメリットがもたらされましたが、私が煉功する目的はよりよくビジネスを行うことではなく、真・善・忍を修煉し、この福音をほかの人に伝え、より多くの人に私と同じように恩恵を受けさせることなのです」と言いました。

 多くの人が「お金を稼ぎたければ、勝ち取るために争わなければならない」と思っており、かつてはナディアさんもこのように思っていましたが、現在の考え方は全く異なり、「もし一心不乱に自分の本職の仕事をしっかり行い、他人のために誠実に、しかも心から他人のことを考えれば、実際、争う必要はなく、ほかの人が獲得したいと思っても獲得できない顧客をあなたは獲得することができるのです」とナディアさんは言います。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2017/5/21/348522.html)
 
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