【明慧日本2017年6月28日】広東省普寧市裁判所は5月26日、法輪功学習者・葉栄盛さん(64)に対して不当な裁判を行った。弁護士は根拠に基づいた弁護を行い、葉さんを無罪で解放するように求めた。
葉さんは普寧市池尾鎮合浦村の村民である。今年1月10日、同市の法輪功学習者・彭輝生さんが燎原鎮烏石の交差点を通った時、待ち伏せていた掲陽市と普寧市の警官および燎原派出所の私服警官に連行された。理由は、彭さんが法輪功の迫害に関する内容のメールを送信した疑いがあるということだった。彭さんのオートバイはひっくり返され、葉さんが直ちにそれを制止したため、彭さんと一緒に燎原派出所まで連行された。
5月26日午前8時頃、裁判所の入口には現地の民衆が続々と来ており、9時頃、すでに数十人が集まった。9時20分、並んでいた民衆は身分を登録し裁判所に入った。
9時40分、裁判官が法廷の規則を読み上げた後、検察官は「葉栄盛は邪教組織を利用して法律の実施を破壊する罪」と起訴状を読み上げ、オートバイの上のタオルやヘルメットに付いている指紋および押収してきた法輪功の書籍などを「証拠」として提示した。
葉さんが依頼した弁護士・劉正清氏は、次のように質問した。
弁護士:葉栄盛さん、私はあなたにいくつか質問をしますので、事実に基づいて答えて下さい。
葉栄盛:はい。
弁護士:あなたはなぜ法輪功を学ぶのですか?
葉栄盛:法輪功を学ぶと、道徳レベルを向上させることができ、病気を取り除き健康になります。
弁護士:あなたは法輪功を学ぶ過程の中で、人に対して何らかの危害をもたらしたなどと誰かに訴えられたことがありますか?
葉栄盛:ありません。
弁護士:法輪功を学び、法律あるいは法律の実施を破壊しようと思ったことがありますか?
葉栄盛:私は法輪功を学んだ後、真・善・忍の理念に従って良い人になるように厳しく自分を律し、法律の実施などを破壊しようと思ったことは一切ありません。
引き続き、弁護士は法律の角度からと、また、事実に基づいて、以下のようにまとめた。
1、検察官が提示した「証拠」は捏造したもので、公安部門が法を犯している。
2、法輪功の問題は個人の信仰の問題で、信仰については憲法により保護されている。
3、依頼者はただ法輪功を学び、真・善・忍に従って厳しく自分を要求し、他人に危害を加えず、今まで誰からも訴えられたことがなく、どの法律の実施をも破壊していない。そのため、検察官の列挙した罪名は事実に反しており、成立しない。
裁判官は、何度も弁護士の弁護を阻止し、弁護士が弁護資料を読み終えないうちに、裁判を終了させた。