【明慧日本2017年7月21日】アイルランド国会「外交問題、貿易、防衛の合同委員会」は7月6日午前、中国共産党による法輪功学習者の生体臓器摘出を制止するための、立法を推進するシンポジウムを開催した。委員会の意見は一致し、アイルランドにおいて不法な臓器売買を制止する立法をするべきだとした。
シンポジウムの出席者は委員会のメンバーのほかに、国際人権弁護士のデービッド・マタス氏と、米国の著名なシンクタンクのアナリストを務めたイーサン・ガットマン氏、アイルランドの臓器移植専門医のコナー・オッシャー博士、ジェームス・マクデイド博士、アイルランド法輪大法学会の代表者などである。
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委員会議長「中国への臓器移植禁止法の立法を促したい」
シンポジウム終了後、「外交問題、貿易、防衛の合同委員会」議長のブレンダン・スミス氏は、法輪功学習者やほかの参会者の発言に感謝した。彼は「皆さまの情報に感謝いたします。(中共の)法輪功学習者の生体からの臓器摘出は非常に恐ろしいことであり、人々を不安にさせ、これは犯罪行為です。私が話したように、あなたたちは私たちの支持を得ることができます」
ブレンダン・スミス氏は委員会として以下の決議を発表した。
1、委員会は健康部部長と直接接触し、欧州理事会の人体臓器売買に反対する公約を承認するように促す。この公約は欧州理事会が2015年に発行した公約であり、アイルランドも署名した国の一つである。
2、アイルランドの外務大臣を促し、毎月一度開催される欧州外交理事会で、「中共による法輪功学習者の生体からの臓器摘出」を制止することを議題にして討論する。こうすることで各国の外務大臣に注目され、国際社会の支持を広く獲得することができる。
アイルランドの臓器移植外科医「政府は生体臓器摘出を制止する措置を取るべき」
ベルファスト市立病院の腎臓移植外科医のジェームス・マクデイド医師は、「中国は長年の間、臓器移植ツリーズムの中枢になっています。このような犯罪の温床はパキスタン、エジプトとインドも含まれますが、囚人の臓器売買が行なわれているのは中国だけです。少数民族や信仰団体が信仰のために監禁され、無情にも殺害され、移植のために臓器を摘出されたのです。これは人道に対する罪であり、必ず最も強い譴責を受けるべきです」と語った。
マクデイド医師は「2017年2月、バチカン科学アカデミーで開催された移植ツリーズムサミットに、中国は2人の移植外科医を送りました。私もこの会議に参加しましたが、彼らは公の場で死刑囚の臓器を奪っていると認めたのです。アイルランドは中国との外交において、恐怖の人権侵害について必ず非難する態度を取らねばなりません。移植ツリーズムを犯罪と見なさなければならず、携わる者を起訴するべきです。世界でこの問題に関心を持つ必要があります」と続けた。
ボーモント病院の腎臓移植外科医コナー・オッシャー医学博士は「私たちはアイルランド政府が持っている移植ツーリズムのデータを持っていません。しかし、アイルランド人が海外で腎臓移植を行い、帰国後に経過観察を受けているケースを確認しています。私は今日ここで呼びかけますが、世界の臓器移植ツリーズムを譴責し、特に中国で臓器を摘出している汚いやり方を終らさなければなりません」と述べた。
アイルランド法輪大法学会代表「アイルランドの支持に感謝します」
アイルランド法輪大法学会の代表・戴氏は法輪功学習者の趙明さんと劉峰さんの救出を含め、過去18年間のアイルランド政府の支持に感謝の意を表した。また、アイルランドの民衆は数十万人が迫害を反対する署名をし、特に中共の法輪功学習者の生体から臓器狩りを行っている暴挙を譴責した。
戴氏は「あるゆる残酷な手段を使い法輪功学習者を迫害し、睡眠を取らさない、拷問、高圧スタンガンで電撃する、女性法輪功学習者に対する強暴、奴隷のような長時間労働、強制的に洗脳(思想改造)を行い、これに最も血まみれな迫害は法輪功学習者の生体から臓器を強奪していることです。アイルランドの政府、議会は継続的に努力され、この迫害の制止の手助けをしてくださいいますように希望します」と述べた。
副議長のモーリン・オサリヴァン議員は、決議案はとてもよくできているが、完璧ではないため行動を取る必要がありますと強調した。
シン・フェイン党スポークスマンのショーン・クロウ議員は「私を含めて、いかなる人もこのこと(生体臓器狩り)を聞いた時、なぜこのような残忍ことができるのかを理解できないでしょう。一つの国家が自国民にこのような残忍なことを行い、「臓器移植ツリーズム」という言葉が、人々を驚かせ恐怖に陥らせています。人々が外国で歯の治療を受けたり、美容整形を受けることは考えられます。しかし一部の人は臓器を得るために外国に行き、しかも、この臓器の出所は知らされていません。臓器移植を待ち続ける患者の心情を理解できますが、生体臓器摘出の考え方は恐ろし過ぎます」と話した。
このシンポジウムはメディアに注目され、翌日、アイルランド時報、ジャーナル・ニューストークなど十数社のメディアがこれを報道した。
教師「アイルランド人は生体臓器摘出を制止する行動を必ず取らなければなりません」
シンポジウムの後、アイルランドの法輪功学習者は議会の立法を声援する活動を行った。民衆に目下中国で発生している臓器狩りの暴挙を伝えた。
多くの民衆は真相資料を受け取り、小学校教師のMurphyさんはその1人である。彼女は中共が無実な法輪功学習者を刑務所に入所させていることを聞いたことがあるという。「恐ろしいことです。私たちは可能な限りいかなる方法を使ってでも、この犯罪行為を制止しなければなりません。アイルランド政府は行動を取るべきで、中国での臓器移植を禁止し、アイルランド人は必ずこれを制止すべきです」と話した。
Murphyさんは数枚の真相資料を手に、これから会う友人にこの迫害を伝えるという。彼女は「私が会うすべての人に伝えます。この犯罪行為は恐ろし過ぎます」と話した。
彼女は、法輪功学習者がこのような方式で真相を伝えることに対し感謝していると言い、彼女は「このような恐ろしいことが発生し続けていますが、多くの人達がこのことについて知りません。人々に(中共の臓器狩り)を伝えることは重要であり、あなたたちは良く行っています。人々は自分の生活を享受するだけで、このような邪悪を見て見ぬふりしてはなりません。人々は真相を伝えるべきです」と話した。