【明慧日本2017年7月24日】中国遼寧省遼陽市・宏偉区法輪功学習者・劉英さんと妻の許桂霞さん、蘇殿興さん(男性79歳)は、昨年10月遼陽市弓長嶺区の警官らに連行され、遼陽市留置所に不当に拘禁された。
劉英さんの妻・許さんは拘禁されてからわずか十数日足らずで迫害死し、その後、劉さんと蘇さんは懲役1年6カ月の刑を下されたが、2人ともそれを不服として上訴した。
蘇さんは今回拘禁される前に、懲役3年、執行猶予5の不当な判決を受けた。今回の判決と合わせると、懲役3年6カ月になり、家族が非常に不安になり、弁護士に二審で無罪であることを弁護するようにと依頼した。
昨年10月27日午前10時頃、3人は弓長嶺区牛録郷で法輪功に対する迫害の真相を村人に伝えた際、弓長嶺湯河派出所の警官に不当に連行された。当日の午後、警官は家宅捜索して、パソコン、法輪功の書籍などを押収した。その後、3人は遼陽市留置所へ移送され、不当に拘禁されている。
許さんは301号室に拘禁され、拘禁の規則を暗誦しないため、室長である受刑者・劉小辰に暴力を振るわれた。一番よく使われる手段はビンタであった。手足をベッドに縛り付けられ、トイレも行かせないなどの拷問を受けた。許さんはこのような迫害を拒否するため、断食をはじめた。断食3日後、灌食されたあと、許さんは痙攣を起こしたが、応急処置をしてくれる者は誰もいなかった。ベッドに縛り付けられていたため、汚物は全てズボンの中に溜まってしまい、発見されたとき、先に身体を洗ってから医務室に送られたが、許さんはすでに亡くなっていた。
許さんが迫害により亡くなったとき、あまりにも変わり果てた姿、様相のため、許さんのことを知っている者でさえ判別できないほどだった。昨年11月7日午後、湯河公安局関係者は許さんが瀋陽に就学していた子供に、母親の病気が悪化したから戻ってきて欲しいと嘘を付いた。翌日8日午前、再度許さんの子供に直接学校へ迎えに行くと電話したが、子供は怖がり逃げて実家に戻らなかった。11月10日午前、応急処置したが命は助からず、遺体は葬儀所で預かっていると許さんの姉に連絡した。
許さんの家族は遺体を確認したいと求めたが、署名を先に済ませないと許可しないと拒否された。書類の内容を見せないため、家族は署名しなかった。それで結局、遺体をみることはできなかった。遼陽市留置所、湯河派出所側は極力、許さんが死亡した真相を隠そうとした。
11月11日、許さんの夫・劉英さんのために弁護士を依頼したが、遼陽市留置所側は法律に違反し、さまざまな理由をつけて、劉さんとの面会を阻止した。
許さんに拷問を加え死なせた責任をまぬがれようと、留置所の警官・黄俊は許さんの知人に数回相談を持ちかけ、許さんは病死だと嘘を付かせた。その後、許さんを殴打した劉小辰は、懲役5年6カ月の刑を科され、遼寧省女子刑務所(元の大北刑務所)に入れられ、偽証した許さんの知人は、懲役2年6カ月の判決を受けた。
家族は数回にわたり弓長嶺検察庁、派出所に、劉英さんと蘇殿興さん達を無罪で釈放するように求めたが、対応してもらえず、案件の書類はすでに遼陽市弓長嶺裁判所に送られた。
(注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)