【明慧日本2017年7月28日】(ワシントンDC=明慧記者・李静菲)7月20日の日没後、法輪功学習者はリンカーン記念堂とリフレクティング・プール間にある敷地で、蝋燭に灯をともし、背筋を伸ばして静かに座り、過去18年間「真・善・忍」の信仰を堅持したため、中国共産党の迫害により死亡した学習者たちを追悼し、迫害の停止を呼びかけた。
夜のとばりの中で数千本の蝋燭で作られた「真・善・忍」の三文字が輝いていた。荘厳な音楽、厳粛な場面を前にして、民衆や観光客は学習者が語る前代未聞の迫害に耳を傾け静かに聴いた。現場に設営された大きなスクリーンでは法輪功を紹介し、学習者が歩んできた迫害に反対する過程を放映した。
蝋燭に灯りに、追悼の心を託す
遼寧省から参加した賈さんの心はとても重く「1999年の迫害以前は、私たちは自由に煉功ができ、多くの人が心身ともに健康になり、とても快適でした。中共の江沢民集団が法輪功への迫害を始めてから、面識のある学習者5人が迫害で死亡しました」と語った。
法輪功の修煉を堅持し、「真・善・忍」に基づいて良い人になろうとして、不幸にも迫害を受けている中国の同修に対する悲しみを蝋燭の灯りに託した。
宇敬さんは数日前に天津武清留置場で、迫害によって死亡した楊玉永さんを思い出していた。宇さんは「我が家から車で10分ほどのところに住んでいた楊さんは、7月11日に迫害されて死亡しました。家族の話によると彼の遺体には無数の傷痕があったそうです。この直後、100人ほどの警官と14両の警察車両がやって来て、強制的に楊さんの遺体を奪い去り、娘さんに対して、もし告訴するなら、お前も連行すると脅迫したそうです。楊さんの奥さんは未だに収容されています」と話した。
中国の遼寧省から来た遅麗華さんと娘の徐鑫洋さんは蝋燭に灯をつけ、目に涙を浮かべた。遅さんの夫の徐大為さんは法輪功の資料を印刷したという理由で、中共に逮捕され懲役8年の実刑判決を受け、2009年、刑期を終了して解放された。この時の徐さんは柴のように痩せ細り、全身に傷を負い、精神が朦朧としていて、解放から13日後に亡くなった。遅さんの両親と兄は、ショックのあまり相次いで亡くなったという。遅さんは中国で身の安全を確保できる場所がなく、2013年に娘さんと中国から脱出した。
不完全な統計ではあるが、1999年7.20日以来、民間のルートで伝わった情報によると、迫害によって殺害された4114人は、30以上の省、自治区、直轄の市にわたっている。しかしながら、この数字は死亡者の氷山の一角に過ぎない。
迫害制止に関心を寄せるよう喚起する
数年前から、カウテックスさんはワシントンで「7.20」のキャンドル追悼会に参加している。「中国にいる法輪功学習者は未だに迫害を受けています。私は人々の関心を喚起したいのです。なぜなら、多くの人が中国で発生している迫害を知らないからです」と話した。
ニューヨーク市教育委員会で仕事をしているカウテックスさんは、2002年から法輪功の修煉を始めた。修煉は内心から心地よさをもたらし、圧力が緩和されただけでなく、かつての多くの憂慮や悩みも消え去り、心がますます平静になったという。「私は法輪大法を長い間探し続けていたと感じています」と語った。
ニューヨークの学習者で、法輪功を修煉して7年になるロープラッシュさんは、「私は以前『真理』を探して、世界の多くの国を渡り歩きましたが、『轉法輪』を読んで、根本から観念を変えました。私は修煉を始めたあと、心身の健康を得ることができました」と話した。
ロープラッシュさんが、キャンドル追悼会に参加したのは、政府官員から一般の民衆が中国で発生している法輪功への迫害に関心を寄せるよう、この迫害の制止を助けるよう喚起するためだという。
世界各地からの観光客が迫害の真相を知る
リンカーン記念堂とフレクティング・プールはワシントンの著名な観光スポットであり、世界各地から観光客がひっきりなしに訪れる。皆が携帯電話でキャンドル追悼会の場面を写真に撮っていた。
台湾から観光で訪れた謝さんは、携帯電話で撮った写真を台湾の学生に送信した。彼の教え子に法輪功学習者がいて、この特別な場面に出会い、その教え子に見てほしかったからだという。
謝先生は、「中国でなぜ煉功をさせないのか理解できません。煉功することは台湾や、アメリカではごく普通のことです。学習者が自国の土地で自由に煉功できることを希望します」と話した。
ノースカロライナ州からきた観光客のローザンヌさんは、全体の場面が素晴らしいという。彼は中共が法輪功を迫害することを理解できないといい、「これ(この迫害)は本当に恥だ!」と話した。
ニューヨークから観光で訪れたニコラスさんと、ニカーさんは携帯電話で写真を撮り続けた。2人はここでこのような活動をするのは非常に意義があり、そのため2人は中国で発生している法輪功に対する迫害を知ることができたという。
メリーランド州から訪れたサンデーさんと娘さんは、キャンドル追悼会が人を感動させる場面に震撼を受けたという。彼女は「リンカーン記念堂は非常に重要な場所であり、多くの事件がここから始まりました。法輪功学習者がここで集会を行なうのを見て、真に中国に変化がもたらされ、そこでの迫害を制止できることを希望します」と話した。
(English: http://en.minghui.org/html/articles/2017/7/23/164755.html)