【明慧日本2017年8月13日】河北省保定市の法輪功学習者・田恺(かい)山さんは、今年7月13日、易県裁判所に不当に懲役2年、罰金1千元の判決を下された。裁判の当日、家族は午後4時までずっと法廷の外で待っていた。しかし、裁判の結果がすでに留置場で宣告されたことが、午後4時になって初めて分かった。そして、8月2日、田さんは唐山冀東支局第二刑務所に移送された。
田さんは昨年10月5日に、紫荊関派出所の警官らにより不当に連行された。留置場で田さんは迫害に抗議するため、断食をしたために身体が極度に衰弱し、同年10月19日に保釈された。その後、指名手配されたものの、田さん自身はまったく知らず、今年2月10日再度連行され、拘禁された。
今年5月4日、易県裁判所第二法廷は田さんに対して裁判を行った。7月10日、田さんは留置場で身体が極めて衰弱して点滴を受けていると、家族は電話をかけた時に、内部関係者からの話によって分かった。7月11日午前、田さんの息子と娘は留置場へ出向き、父親に面会しようとしたが、留置場の所長に脅かされ追い払われた。
家族は保定中級裁判所長・高素英の電話をかけ、田さんの事情を説明し、早めに釈放するよう求めた。高裁判長は孟法廷長に指示して、早めにこの案件を解決するようにと促した。翌日、孟法廷長は指示通りにやり、案件を易県裁判所に渡した。
易県裁判所は、「家族が来るなら、午後2時30分に裁判所で裁判の結果を宣告する」という内容を弁護士に知らせたが、しかし実際は、秘密裏にすでに留置場で裁判の結果を宣告していた。裁判所側のこれらのやり方はすべて違法で嘘ばかりだったので、田さんと家族はそれを認めず、サインを断った。
翌日の7月14日、田さんの80歳の父親と子供たちは、再度留置場に行って田さんに面会できるように求めたが、「家族の面会は禁止されているが、弁護士との面会は許可する」と言われ、面会できなかった。
7月17日、家族の依頼によって、弁護士は留置場に行ったが、「今日は面会者がいっぱいで」という理由で断られた。
7月19日、家族がまた留置場に出向くと、「大門をしっかり締めて、誰も警戒線を越えさせないでくれ」と担当者が警備員に指示しているのを家族は目撃した。家族は弁護士を呼んで来て、十数人の監視の下で弁護士はやっと田さんに面会できた。弁護士の話によると、田さんは4、5回、断食したため易県病院に運ばれて点滴を受けており、毎日、40、50人のシフト制を組み、それらに昼夜を問わず説教され、転向を強要されていたという。田さんは現在、身体がすっかり衰弱しきり、視力も弱くなり見えづらくなり、足かせを掛けられたままでいるという。
8月2日、家族は留置場へ田さんの衣服を持っていったが、田さんが当日すでに、唐山冀東支局第二刑務所に移送されたことが分かった。
(注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)