山東省済南刑務所における学習者に対する迫害の実態
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 【明慧日本2017年8月18日】山東省済南刑務所内で多くの法輪功学習者が迫害により、身のまわりのことさえ自分でできないほど、身体が衰弱し、障害を負った迫害の実態を、下記は記したものである。

 法輪功学習者・馬福建さん(戸籍・陝西省)は、山東省済南刑務所に不当に拘禁された後、迫害に反対するため断食をした。その後、新康病院に2年間あまり入院し、現在は身体が痩せこけたままで、点滴と灌食で命を維持している。

 王文忠さん43歳は、臨沂市(りんぎ-し)沂水県在住の法輪功学習者である。3月8日王さん宛に家族から送られてきた手紙に、王さんが拘禁されている区画の警官に対し、いわゆる「不利な証言」が書かれていたため、区画の隊長がその手紙を破ってしまった。その後、王さんは精神的に大きな圧力を抱え切れず、3月12日に突発的に脳内出血を起こしてしまい、現在は刑務所内の病院に入院し、身の回りのことさえ自分でできなくなった。

黄敏
黄敏さんの写真

 黄敏さん73歳は、元ジャムス大学電子工程科講師で、ケーブルテレビに法輪功迫害の真相の映像を挿入したため、懲役20年の実刑判決を受け、2002年から刑務所に拘禁された。黄さんは法輪功の信仰をずっと放棄しないため、さまざまな拷問や体罰を受けた。迫害に反対するため、40回以上断食したことがあったが、いまだに刑務所から出られないでいる。刑務所の警官らは黄さんが断食する間、独房に閉じ込めたり、体罰用の特製サイズの小さな腰掛け(手のひら大)に長時間じっと座らせたり、睡眠を剥奪したり、囚人の受刑者に指示し、さまざまな非人道的な虐待を加えさせたりした。例えば、ある若い受刑者が黄さんの肩に座ったり、頭に座ったり、指で目をほじくったり、鼻をひねたり、眠らせないようにしたりしていた。また黄さんが眠っていたら、突然工具を使って大きな音を出したり、大声で驚かしたりした。このようないじめが数カ月の間ずっと続いた。3月中旬、このような虐待を受け、黄さんは突然脳内出血を起こし、現在は刑務所内の病院に入院し、体が極度に衰弱しきっている。

 陸豊田さん44歳は、臨沂市沂水県在住の法輪功学習者で、4月から5月の間迫害に反対し、2回目の断食をして、現在は刑務所内の病院に入院している。

 黄時淌さん66歳は、山東省淄博 (ツーポー)市在住の法輪功学習者で、不当に連行される際、警官らに性器を蹴られたり、ひねられたりされ、怪我を負ったままいまだに治っていない。

 王忠実さん65歳は、山東省淄博 (ツーポー)市在住の法輪功学習者で、昨年12月中旬に、刑務所の警官・李偉の指示により、中国共産党政府のメディアがつくった法輪功を誹謗中傷したビデオや、受刑者を思想改造するための映像を繰り返し見せられた。王さんはこのことに反対するため、4日間の断食をした。

 劉興武さん54歳は、山東省濰坊市寿光在住の法輪功学習者で、昨年9月から12月の間、同じく警官・李偉の指示により、劉さんをむりやり転向させようとしたが、劉さんは3回に渡り断食をし抗議したが、胃の内部で大出血を起こした。

 尹開魁さん48歳は、濰坊临朐市(リンク)在住の法輪功学習者で、煙台莱陽市の学習者・安立波さん(50歳)、徳州夏津市学習者・張守峰さん(45歳)、聊城高唐県学習者・彭樹明さん(45歳)と一緒に刑務所に配られた名札を破ったため、昨年4月25日、尹さんは2カ月の間独房に入れられた。二つの強制転向チームにそれぞれ4カ月間閉じ込められ、合計10カ月間隔離されて迫害された。安さんは二つの強制転向チームにそれぞれ4カ月と1カ月、合計5カ月の間隔離され閉じ込めらていた。張さんと彭さんはそれぞれ所属チームで、個別に拘禁された。

 劉良民さんは、昌楽県在住の法輪功学習者で、610弁公室、国保大隊(法輪功迫害の実行機関)、昌楽県留置所の警官らに拷問され、体が極度に衰弱しているにもかかわらず、懲役3年の判決を受けた。1月19日に刑務所に移送されたあと、山東省警官病院に送られ救急措置を行った。家族が病院側から通知を受け、病院を訪ねたが、ほんの数分間しか会わせてもらえなかった。

 郝(かく)務忠さん68歳は、濰坊市在住の法輪功学習者で、懲役9年の判決を受け、すでに8年間不当に拘禁され、今山東省済南刑務所の第11区画に拘禁されている。昨年の年末、郝さんは2回病院の医師に肺がんと診断された。体が非常に痩せこけ、家族は治療のため、釈放を求めた。2月21日、家族は再度済南刑務所へ仮釈放の申請書を提出した。刑務所の班長はそれを受け取り、検討してみると答えたが、いつこの結果を出すかについては、何も答えてくれなかった。

 王さんと黄さんが脳内出血を起こしてから、刑務所11区画の警官らは極力責任を逃れようとした。法輪功学習者たちに対し、長年に渡って法輪功の煉功の禁止法輪功書籍の閲覧の禁止だけではなく、肉体的にも精神的にも苦しめ、虐待したさまざまな迫害の事実を歪曲し、その責任を逆に学習者になすりつけようとした。学習者たちはこのような理不尽な扱いに反対し、法輪功の書籍の閲覧や煉功をする権利を取り戻そうと刑務所側へ理性的に要求した。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2017/7/6/350677.html)