台湾北部の学法交流で 互いに鍛え磨き合い共に精進する
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 明慧日本2017年8月29日】(台湾=明慧記者 鄭語焉)北台湾の8月は早朝から天気がよく日差しが穏やかで、台北剣潭青年活動センターの宿泊施設の1階は、絶え間なくやって来る人たちでいっぱいだった。自発的に秩序を保ち3列に並んでエレベーターを待ち、騒ぐこともなく、先を争ってエレベーターに乗ろうとする人もいなかった。その人たちは台北、新北、基隆、桃園、新竹、苗栗、宜蘭などの一部の法輪功学習者で、週末の休みを利用して、今月19日、20日にこの場所で年に一度の集団学法活動が行われた。

 1700人以上の学習者が小グループに分かれて、2日間5段階の時間帯で学法や交流を行い、2日目の午後からは、全体の学習者が群英堂(訳注:青年活動センターのホール)と集賢廰(訳注:青年活動センターのホール)に集まり、大きなグループに分かれて交流した。この2日間で、学習者たちは個人修煉で悟ったことや真相をはっきりと伝えた修煉体験を分かち合った。この交流の機会を借りて一緒に学びながら修煉を促進し、共に向上し、大法弟子の三つのことを、さらにしっかりと行おうと皆思った。

 真相を伝え衆生を救うことは、簡単には放棄できない

'图1~:2台湾北区一千七百多名法轮功学员在台北剑潭青年活动中心举行集体学法交流活动。'
青年活動センターで集団学法と交流を行う1700人の学習者たち

 桃園の余さんは「小さい頃から修煉の法門を探し続け、個人の円満成就を祈り、幸運にも大法を修煉してから、法理の中で生命の真諦と意義がわかり、大法弟子としての天賦の責任がわかった。さらに、個人の円満成就を追いかけることは、『私のため』であるという根本的な執着だとわかったという。根本的な執着を取り除かなければ慈悲を修めることは難しく、ただ単に個人の目的だけのもではなく、純粋な気持ちで修煉してはじめて根本的な執着を取り除くことができる。それにより、慈悲心を修め、真相を伝え、衆生を救ことにさらなる力を持つことができた」ということを分かち合った。

 李さんは電話で真相を伝えることを分かち合い、挫折に遭った時、どのように自分の心を平静に穏やかにするのか、めげずに恐れる心を克服した過程と経験を分かち合った。2日前に電話をかけた時、真相を伝える全過程で相手は始終一言も反論せず、李さんは腑に落ちなかったので、自分の話を聞いているかどうかを相手に聞いたという。そこでめげてしまい、電話を切った後になって、この考え方が間違っていると気づき、すぐにまた電話をかけて三退を勧めると、相手はすぐに自分の名字が「曹」であると答えてきた。それで、別名を使って共産党・共青団・少年先鋒隊を脱退させると、相手は喜びながら李さんに謝ってきたという。李さんは自分を励ましながら同修にヒントを与えた。もし、相手が無口になるか罵って来たとしても、決して簡単に放棄してはならないことを伝え、「相手のわかっている一面は、きっとあてもなく助けを求めていると私は信じているので、もし私たちが放棄してしまったら、だれが彼を救うのですか?」と問いかけた。

 「弟子正念足りれば 師は回天の力有り」[1] の威徳を体験する

 宜蘭から来た林さんは、会社の社長で「失と得」の体験を分かち合った。修煉する前、顧客との間の取引において、自分の利益をより多く維持することを考慮し、顧客に値引きをさせず、時には双方が対峙して一進一退し、商売においても利益を重く見る心に疲れを感じていたという。修煉を始めた後「失と得」の内涵、および両者間の関係がわかり、利益に対して冷めた見方をする心を持つと同時に、「真・善・忍」の薫陶を受け、人を思いやることがわかり、相手に値引きを許し、顧客も困っていることを理解したという。自分が引き受けられる範囲内で、できるだけ相手の最大の利益を考慮するようになったとも言った。林さんは、「このようにすると、表面上、私が『失っている』ように見えますが、私の心が変わり寛(くつろ)げるようになったので『得をしている』と言うことができるし、微妙な所ですが、事業はかえってさらに順調にうまく運び、商売はさらによくなり、以前より利益が増えました」と語った。

 「発正念」は大法弟子が行わなければならない三つのことの内の一つだが、グループ交流の時、多くの学習者が「正念をうまく発せない」や「あまり重視できない」などの悩みを語った。三峡から来た漢芹さんは大きなグループに分かれて交流した時に、自分の経験を分かち合い、「私もこの方面で悩みがあり、いつも焦ってしまい、その後、学法の中で師を信じ、法を信じる正念に対する不足があるために、引き起こされた悩みであったことを探し出しました」と語った。

 林さんは例を挙げ、「今年の7月23日、香港の学習者の大パレードが行われた日の午前中、天文台が8号風球(訳注:香港では台風の強さを1,3,8,9,10の五段階にわけ、1号風球、3号風球、8号風球・・・と数字が大ければ大きいほど強い警報となる)を宣言し、強烈な台風の来襲を探知したのですが、主催者の学習者の正念は固く、香港警察からの活動を中止するようにという圧力にもじっとこらえ、すべての学習者が全体を形成して一斉に正念を発したところ、パレードの予定時間の前に、風雨が急に止み、天文台は8号風球を取り消し、安全を表す3号風球に換え、学習者のパレードはいつも通り行われた。沿道の警官らはみなその奇跡を見て、『法輪功は本当にすごい、なんと8号風球でさえも追い払ってしまった! 法輪功を敬服しなければならない!』と叫んでいました」と語った。そして、この実例により、「弟子正念足りれば 師は回天の力有り」[1] の威徳を深く体験し、発正念を重視することに対して大きな助けになった、と語った。

 2日間の交流を行い、高齢者、中年、青年などの年齢層を問わず、新しい学習者はみな「法理に対する認識と修煉上で鍛え磨き合い向上することに対して、恩恵を受けたところが極めて多かった」と言った。

 95歳の高齢のお年寄りが、法輪功に出会い喜んだ

'图3:九十五岁的冯老太说:“读《转法轮》对我来说很安定,让我觉的很有保障,心很定,不慌。”'
95歳の馮さん「『轉法輪』を読んでたともとても安定し、危険から遮られ大いに守られていると感じ、気持ちがとても安定し、慌てなくなりました」

 95歳の馮さんは上海の名望(名声や人望を兼ね備えた人のこと)ある家柄の出身で、19歳の時に自分で車を運転し、現在に至るまで豊かな生活を送ってきた。1996年に香港から台湾に定住し、台湾で幼なじみの男性と結婚し、後継ぎは産まず、夫婦ともに情愛が熱かったが、1年半前に夫がこの世を去り、馮さんはたがいを頼りに生きてきた夫を失い、むなしくなって取り乱し、彷徨(さまよ)い茫然とし、とまどっていた。

 ホスピスの専門看護師が法輪功学習者で、馮さんに法輪功を紹介し、昨年5月『轉法輪』を読むと、馮さんは『轉法輪』を大切にしているという。孝行をしに姪たちがホスピスに見舞いに訪れ、『轉法輪』を拝読している馮さんを見て、「実に大したものです、私たちでも読み通すのは簡単ではありません」と驚いて叫んだ。馮さんは自分が幸運で幸せだと思い、ニコニコしながら、「『轉法輪』を読んでとても安定し、危険から遮られ大いに守られていると感じました。そして、気持ちがとても安定し、慌てなくなりました」と言った。

 はじめて剣潭に来て、皆で集まる学法と交流に参加した馮さんは非常に喜び、とても元気があり遅刻も早退もせず、2日目の午後には、大きなグループに分かれての学法と交流に参加した。そして馮さんは「一緒に学法と交流をした収穫は大きく、法の上でさらにいっそう深く認識しました。法輪功修煉のよいところは大きく、心身共に健康で元気もあるので、さらに頑張って法輪功の修煉をします」と語った。

 隙がある心を取り除き、すぐに向上する

'图4:蔚小姐在交流中及时抓住并去除有漏之心。'
交流中に隙のある心をつかみ、すぐに取り除いた蔚さん

 蔚さんは高雄の大学で勉強していた期間に学習者と接触し、「この人たちはどうしてこんなに良い人たちなのだろう」と思い、法輪功に対して良いイメージを持った。教授と学長と先輩から紹介され、2013年7月に大法の修煉に入り、ついに帰属感を得たと感じ、人生の方向が見つかり、寂寥(せきりょう・心が満ち足りず、もの寂しいこと)感からさまよい呆然とすることもなくなった。もともとプレッシャーがかかると容易にイライラしていた心も平気になり、トラブルに遭っても、「真・善・忍」の基準で内に向けて探すと、物事の道理がよくわかるようになり、心身がくつろげるようになったという。

 蔚さんは「集団学法は集中することができ、同修の交流は修煉の向上に大きな助けとなりました」と語った。そして、「同じグループの年配の同修は学法や交流をしている時、少しうるさく、さらに体を動かしたりして集中しておらず、その同修に対して差別の意識を持ちました」と例を挙げた。しかし、この同修が内に向けて不足を探す過程を、分かち合うのを聞き終わった後、蔚さんは感動し、この同修が純正だと感じ、同時に心が警戒を発し、他人を見る時、自分には差別の心や人を見下げる心があることがわかりった。その時すぐに自分を正し、このような心を取り除き、向上したという。

 学習者たちの北台湾における2日間の集団学法活動は、20日午後5時ごろ、円満に終了した。

 注:
 [1] 李洪志師父の詩:『洪吟二』「師徒の恩」

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2017/8/21/352799.html)
 
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