610弁公室のメンバー 法輪功迫害に嫌気と恐怖
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文/ 見真

 明慧日本2017年9月19日】知らない番号から電話があった。受話器を取ると、自称居住区委員会政治法律弁公室の者であると名乗り、また610弁公室の者であるとも言った。(610弁公室とは江沢民が1999年6月10日に立ち上げた不法組織で、法輪功を迫害するための専門組織であり、ナチスのゲシュタポ「秘密国家警察」に類似する) 彼は私に、「(江沢民)告訴状を書いたことがあるか?」と尋ね、第19回の全人代が開催されるにあたって、私が重点監視対象になっていると言った。これは上層部から命令された任務であり、私たち(法輪功学習者)と面会して状況を把握し、報告することになっていると言った。しかし、私のことを報告するつもりはなく、電話では不便なので、面会すれば彼がどういう人間が分かると話した。私は、「私は告訴状を書いたことがあります。どうするつもりでしょうか? ビデオでもとるのですか? それとも録音でもするのですか? 何か悪いことでもするつもりですか?」と聞いた。彼は、「もし私がそのようなことをするのならば、外に出ると車にぶつかって死んでしまいます。天から・・・」と言ったので、私は彼の話を遮って「悪の誓いを立てなくてもよいです」と言い、「私は行きます」と答えた。

 中国共産党が法輪功を迫害するようになってから、警官、居住区委員会、610弁公室らが、会社や自宅に来て私を探した時、いつも会社の幹部、同僚、家族や近隣の人たちに守られて、様々な理由をつけて合わせることは無かった。彼らはこのような方法で私を守ってくれていた。610弁公室の警官が悪の誓いを立てたので、今回私は初めて会うことにした。私が居住区委員会に到着すると、彼はそこに居た。私は彼に、「あなたが悪の誓いを立てたので、私は急いで来ました。悪の誓いは簡単には立てられません。私を呼んだのは何のためでしょうか? 話してください!」と話しかけた。

 彼は「随意に悪の誓いをしてはならないことは知っています。私があえて誓いを立てたのは、あなたたちへの迫害に参与したくないからです! 第19回全人代が開かれるため、上からの任務で、私はしたくないけれども、仕方がないからしなければならないのです」と言った。

 彼は私に、「身体に病気があった人が、法輪功を学んでから健康になり、病気が治ったのを見たことがある」と言った。

 彼は真実や心の内を語ってくれた。「当年、江沢民は国家が所有している全ての機器を駆使して、法輪功迫害を開始し、その費用は軍隊の予算を遥かに超えており、18年間が経過しましたが、法輪功は潰されましたか? この前、『ドアノック』運動を始めましたが、それは河北省が最初にやっていたことで、ここまで広がりました。私たちがこのことを行う際は、人々が私たちを避けていて、変な目で見ていました。私たちは嘘をついて社会保険の手続きだと言って、やっと目的を達成しました。胡錦涛、習近平も迫害停止の命令を下さず、このように終わりがなく、良心に反して善い人を迫害しなければなりません。私は何時も時限爆弾を抱えているようで、何時か爆発して、私も潰されてしまいます。区の610弁公室からの命令で、重点看視者を調べて報告するよう要求され、上から監督者を送られています。私はこれらに嫌気が差し、報告しないと考えています。今日、区の610弁公室から電話があり、怒られました。私にもつてがあれば人事異動しますが、生存のために仕方なく、ここで鬱憤を受けなければなりません。私は、積極的に法輪功迫害に参与した人の名前をたくさん挙げた人たちを見てきましたが、彼らは皆悪の報いに遭っています。今でもこのことをしている人がいますが、私は因果応報を信じているもので、私は今この位置にいて、すれば良心に反しますし、しなければ仕事を失うのを恐れています。徳を失うことをすれば、何時か罰が当たります。私はここで災いが身に降りかかるのを待つしかありません。先の電話の中でこれらをお話ができなかったのは、電話が盗聴されているので、面とに向かってしか話すことが出来ませんでした」。

 彼の真摯なる一面は、私たちが初対面にもかかわらず、しばらく会っていない古くからの友人のようだった。そして彼の生命の分かっている一面が生きる望みを求めていたようだった。これらはすべてが江沢民が犯した悪の行いで彼らを道連れにしようとしている。江沢民を告訴することで彼のような良知ある人々に救われる機会を与える、師父がこのような意味の説法をされている。この世のすべての人々がかつて師父の身内であるそうだ。

 私は彼に言った。「あなたが真相を全部知っているからには、あなたの職務の権限で煉功者を守り、善良な人を守ることは、自分の光明と希望を守ることになります」。 彼は、「私はできます。彼らが私をどのように処分するかは構いません。私は良知を守り、私は党員でもあります」と約束してくれた。私は「あなたは党員であるのなら、共産党のことを知っていますか? それは無神論の組織で、人々に命を捧げることを誓わせ、そのため彼らは当然のようにあなたの命を奪ってしまうのです」と説明した。私は党総書記の結末を例にとり、また共産党という組織は常軌に逸する組織で、天を治め、地を治め、人心を治めることを企み、結果として、空気を汚し、土壌を汚染し、人心を悪くしています。天地と闘い、天地が共産党を滅ぼそうとしている時、今度は人と闘い、平和の時代に8千万人の中国人を殺害したのです。人を殺せば命をもって償わなければなりません。誰が命をもって償うのですか? それは組織に加入した人の命です。自分の平安のため、自分の命をこの組織に捧げてはなりません。私はあなたが迫害されるのを望んでいません。ですから心の中でこの組織から脱退しますと思えばよいのです」と彼に説明した。 彼は急いで言った。「その通りです。その通りです。その通りです!」

 別れる時、彼は車で私を送ろうとしたが、私は断って、彼の平安を祈った。1人の生命が正しい選択によって救われたことで、私は少し軽やかな気持ちになったが、真相を知らずに多くの生命が救われていないことに不安を感じ、これらの貴い生命を思い出す時、思わず悲しい涙を流してしまうのである!

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2017/9/12/353651.html)
 
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