【明慧日本2017年9月26日】(米国=明慧記者・李若雲)米国南カリフォルニア州の法輪功学習者は9月12日と13日、ロサンゼルス中国領事館前とサンディエゴ市政府前の自由広場で集会を開き、中共のロサンゼルス領事館が、法輪功を支持するカリフォルニア州下院の人権決議案SJR-10の採択を妨害したことを抗議した。この決議案は各界から支持されている。
SJR-10決議案は「法輪功が18年来、非暴力の方式を用いて迫害に反対したことに支持し、法輪功に対する(中共)政府の迫害を譴責する」と法輪功を称え、「平和的に迫害に反対する中で、忍耐強い勇気と人類精神の典範を樹立した」というもの。
この議案はサンディエゴ第38区選出のカリフォルニア下院、ジョエル・アンダーソン(Joel Anderson)議員が今年の7月20日で中共の法輪功への迫害に反対する活動が18年を迎えるに際して、この議案に賛同する2人の議員と共同で議会に提出した。議案はカリフォルニア州の法輪功学習者が、様々な平和的な方式をもって迫害を暴き、人権を堅守していることを記し、2016年米国議会で通過した譴責決議案、中共の法輪功に対する迫害の停止、法輪功学習者の生体臓器狩り停止を呼びかける343号決議案にも触れている。
SJR-10議案が州下院司法委員会を通過後、本会議での議員投票までの間、ロサンゼルス中国領事館は9月1日、州下院および米国議員弁公室宛に署名のない手紙を郵送し、州下院の投票を妨害し阻止しようとした。アンダーソン議員は、継続して努力し、正義を伸張しなければ、停止すべきでないと領事館の妨害にひるむことはなかった。
学習者はこの1週間、サンフランシスコ、サクラメント、ロサンゼルス、サンディエゴで集会を開き、中共の議案への妨害を暴き出し、法輪功へ迫害が海外にまで及んでいることに抗議した。
カリフォルニア州第16選挙区選出のジーン・フラー(Jean Fuller)下院議員はメディアの取材に対して、「皆に下院でSJR-10を聞いてもらうことが非常に重要で、もし皆に聞かせることができなければ、それは一人一人の自由に反することであり、人々に真相を隠そうとしているのです」と述べた。
多くの議員が中共に屈しないと声を挙げる
アンダーソン議員はサンディエゴでの集会に送った声明文の中で、「私は法輪功支持のため、中共の法輪功学習者に対する迫害を譴責する議案SJR-10を起草できたことを誇りに思う。我々を激怒させたのは、中共が言論の自由の制圧をカリフォルニア州議会まで伸ばしたことだ。我々の立法システムが外来の権力に妨害されるようであれば、これこそ人々を驚愕させるものだ」と述べた。
SJR-10議案の共同提出者のランディ・ヴェーペル(Randy Voepel)カリフォルニア州上院議員は、以前サンディエゴ市長在任中、法輪功を支持したためロサンゼルス中国領事館の誹謗中傷を受けた。彼は「共産国家が米国人の行動をそこまで制圧していることにうんざりだ」と返答した。
集会に参加した同議員は法輪功を支持すると同時に、法輪功学習者が18年にわたり継続している平和的な迫害反対運動を称賛した。「彼らは平和的に慈悲と寛容をもって人間性の中の最も美麗で光り輝く一面を代表している」、「中共政権はまさに、彼らがコントロールできない静かな穏やかさに対する恐れから、法輪功学習者を監禁し、他の形式の迫害を行っている」、「恐れのためにいつも邪悪を繁殖させたが、法輪功学習者は迫害に直面して恐怖に打ち勝ち、慈悲をもって対処した」と述べた。
彼はさらに「法輪功の核心は平和であり、SJR-10決議案を通して、我々はその『真・善・忍』を追求する人たちの自由を守る。カリフォルニア州は正義を堅持する必要があり、いかなる人の自由の権利に対する剥奪も容認できない」とも述べた。
アンダーソン議員は、ひるむことなく、法輪功の人権のために声を挙げていくという。彼は「カリフォルニア州民は中共政権の人権違反の悪行に対して声を挙げる責任があり、あの非暴力的な方式をもって迫害に反抗した人たちを支持すべきだ」と話した。
彼は度々議会で、中共の法輪功に対する迫害は、ヒトラーのユダヤ人に対する大虐殺と同じで、当時も多くの人達がその事実を信じておらず、自分が法輪功学習者の生体臓器狩りを知った時、手をこまねいて傍観することはできなかったと話した。
「カリフォルニア州民は 目覚めるときだ!」
サンディエゴ州立大学のグウェンダール・クーパー(Gwendalle Cooper)名誉教授は同様な憂慮をしているという。「中共統治下では人権がなく、言論と信仰の自由がない。私たちが彼らに軽々に屈服し、彼らの統治を米国の地にまで伸ばさせてしまえば、我々は何に直面するのか? 今回は法輪功が対象でも、次回の目標は誰になるのか? カリフォルニア州民は目覚める時だ!」と13日のサンディエゴの集会で発言した。
イギリスの観光客「あなたたちを支持する、多くの支持者が増えている」
ロンドンからきた女性観光客は法輪功学習者に、「私は英国から来た。どこでもあなたたちに会え、あなたたちの努力は社会で広い支持を得ている。中共が残酷に法輪功を迫害していることを私は知っており、中共政府は迫害を中国領事館を通して他の国にまで広げようとしている。ロンドンの中国領事館の前で毎日、迫害停止を呼びかける学習者を見かける。多くの人はあなたたちの努力により、法輪功を理解した。私は中国語を勉強したことがあり、文章を書くこともでき、中共をよく知っている。私たちはあなたたちを支持する。あなたたちは多くの支持者を得ている」と話した。