【明慧日本2017年9月27日】黒竜江省寧安市裁判所は8月、憲法と法律を無視し、同市に在住の法輪功学習者・周秀慧さん(55歳女性)に懲役10カ月の実刑判決を宣告した。
周さんは1998年から、法輪功を学び始めた。周さんは子供を生んでから、不眠症、腰椎椎間板ヘルニア、萎縮性胃炎などを患い、医師に後の二つの病気もともに手術する必要があると言われた。周さんは手術をしていないものの、いろいろな治療法を試したがよい効果はでなかった。
その絶望していた頃に、周さんは法輪功に出合った。ある人に法輪功を紹介され、学び始めた周さんはその1カ月後、眠れるようになり、ご飯も良く食べられるようになった。そして、法輪功を学び続けた周さんは、しばらくして患っていたすべての病気が完治し、健康を取り戻した。
しかし、当局が法輪功への迫害を開始し、法輪功学習者を連行し、拘禁し、迫害を加えた。周さんもこれを免れ得なかった。
2008年4月22日、周さんは東京林業局尓駅派出所の警官に連行され、寧安留置場で拘禁された。拘禁されている間、周さんは塩水が混入したものを灌食されるなどの迫害を受けた。
その8カ月後、周さんは当局の裁判所に懲役7年の実刑判決を言い渡された。
2009年1月21日、周さんは黒竜江省女子刑務所に収容された。刑務所で警官は周さんを「転向」させるため、拷問を加え、肉体的にも精神的にも苦しめた。そのため、周さんは背中を酷く痛め、頚椎痛、右手の筋肉が萎縮するなどの症状が現れた。その後も、ひどい嘔吐の症状があった。
それで、周さんはハルビン医科大学第二付属病院に連れられ、MRI、超音波などの検査を受けた。検査で甲状腺腫瘍が四つと乳腺の病気も見つかり、それに加え、脊髄圧迫症だと診断を下された。
刑務所で2年7カ月間拘禁され、迫害を加えられた周さんは危篤状態になった。そのため、刑務所側が責任を負うことを恐れて、周さんを帰宅させた。
家に帰った周さんは健康状態が非常に悪かったのだが、再び法輪功を学び続けた。その2カ月後、周さんは歩けるようになり、徐々に身体が回復し、自立した生活ができるようになり、アルバイトにも行けるようになった。
しかし、今年1月17日午後1時過ぎ、周さんは東京城鎮で人に法輪功のことが書かれた絵を配っている時に、当地派出所の警官4人によって連行された。
その翌日、周さんは寧安市公安局に刑事拘留された。3月16日、公安局は周さんの案件を検察院に移した。その間、周さんの家族は周さんのことを弁護士に依頼した。
そして、8月10日午前9時、寧安市裁判所は周さんに対して不当な裁判を行った。
病状の重い周さんは医師、看護師に付き添われて出廷した。
法廷で弁護士は、「法輪功を学ぶことは刑法第300条を犯したことにはなりません。『憲法』にも信仰の自由は公民の基本的権利だと定められています。信仰の自由は全世界に公認された普遍的価値観です。信仰も法輪功を学ぶことも、いずれも犯罪ではありません」と、法律に基づき、周さんの無罪を主張した。
しかし、告訴側が証拠不足だったにも関わらず、休廷の昼休みを利用して、いわゆる証拠を補った。
最後に、公訴人が周さんに、「これからも法輪功を学び続けるのか」と聞くと、「法輪功を学び続けます。自分の信仰を放棄することはできません」と周さんははっきりと答えた。
法廷で傍聴していた周さんの親戚、友人も裁判が終わってから、法輪功を学ぶことは合法であるとわかった。
しかし、裁判所は憲法、法律を無視して、周さんに懲役10カ月の実刑判決を下した。