【明慧日本2017年9月30日】成都市高新区裁判所は、今年8月3日、演劇ではと思えるほどの裁判を行った。傍聴する家族と弁護士は司法官に困らされ、裁判全体はただの形式的な流れで行われた。終いには、弁護士までも法廷から追い出され、善良な法輪功学習者・敬慧玲さん(44)は、懲役1年6カ月の有罪判決を下された。
公開裁判である案件のはずだが、裁判所は傍聴者に対して厳しく制限した。非親族者は傍聴してはいけない、傍聴の許可を出された親族は前日の2日前に、身分証を持って傍聴証を取りに行かなければならず、しかも、本人以外の代理者は受領できないと決めてあった。裁判の当日、裁判所の入口で登録手続きにより、厳しい検査場所が設けられていたにもかかわらず、法廷に入る前にさらに検査場所が設置されていた。3人の司法警察官は、入廷する家族や弁護士のカバンの中身をいちいちチェックされ、携帯電話をすべて押収され、鉄の箱の中に入れられロックされた。弁護士が強く抗議したため、早めに入廷した検察官ともう1人の関係者までもが、安全検査を受けざるを得なくなった。
開廷する直前に、弁護士の助手は弁護士の資格を持っているため、記録することを許されず、傍聴のみを許すと命じられた。
裁判の中で、検察官はすでに廃止された司法解釈を引用し、それを根拠として量刑しようとしたが、弁護士に指摘された。しかし、依然としてその司法解釈を堅持した。質疑の時、弁護士が検察官に証拠を一つ一つ提示するようにと要求した際、裁判官に拒否されて、法廷から追い出された。敬さんともう1人の弁護士は陳述した際に、話を何度も中断されたため、敬さんの言いたいことを全部言い表せず、弁護士の弁護文までも最後まで読み終わることができなかった。
最後に、法廷は敬さんに対して懲役1年6カ月の不当な判決を下し、裁判をいい加減に終了した。敬さんはその場で上訴の意を表明した。
敬さんは真・善・忍の理念を遵守する法輪功を学ぶ善良な人であり、穏やかで謙虚な人柄でもある。現地の警官の嫌がらせを避けるため、成都市で小さな商売を経営して生活を維持していた。昨年6月21日午後4時頃、高新区三瓦窯派出所の警官が家に来て、ドアを開けるように敬さんを騙して、入室して敬さんを連行した。
(注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)
(English: http://en.minghui.org/html/articles/2017/8/18/165076.html)