【明慧日本2017年10月20日】遼寧省瀋陽市瀋河(しんが)区の法輪功学習者・李紅偉さん(53歳男性)は昨年6月26日、渾南(こんなん)区公安支局と五三派出所の警官により連行され、同年8月、同区の裁判所に懲役4年6カ月を宣告された。現在、李さんは本渓刑務所に拘禁されている。
李さんは連行されてから、拷問を加えられた。
昨年6月26日夕方、李さんは渾南区川沿いで法輪功が迫害されている内容が書かれた紙を貼った際、中国共産党の法輪功に対する誹謗中傷宣伝を信じている人に通報され、警官により連行された。警官は李さんが所持していた携帯電話、家の鍵などを押収した。
五三派出所に連行された李さんは衣服を脱がされ、パンツ1枚で鉄の籠に閉じ込められた。その後、派出所の副所長は李さんを鉄の椅子に座らせて、両足を鎖で固定し、胸部と腹部をテープで鉄の椅子の背もたれと一緒にきつく巻いた。そのうえ、鼻も口もテープで巻かれた。李さんはトイレにも行かせてもらえず、3時間苦しめられ、呼吸困難になった。
警官は李さんの携帯電話を勝手に使って、データから李さんの住所を探し出したが、具体的な部屋番号は探せなかった。
その翌日の午前、警官は李さんに手足かせをつけて連れ出し、パトカーに乗せて、李さんの住所に向かった。それから、警官は李さんから押収した鍵を使って、李さんの家の鍵を開けた。
警官は李さんを家まで連れて行き、家宅捜索をした。警官は李さんの家の壁にかけている法輪功創始者の写真を押収したところ、李さんに「私の師父の写真を触らないで」と大声で制止されたため、李さんを殴った。警官はテープで李さんの口を封じようとしたが、李さんが反抗したためできなかった。そこで、警官はほかの警官に応援を求めた。応援の警官は来てすぐ、トイレのマットで李さんの口を封じ、李さんの意識がもうろうとなるまで猛打した。
それから、4、5人の警官は李さんの上着を脱がせ、テープで李さんの両足、膝を巻いて、折り畳んだようにして縛り上げ、人に見られないように李さんの体をシーツで覆った。
それから、警官は洗濯板で李さんをエレベーターに運び、1階まで下ろして、そのままパトカーまで引きずった。派出所に到着して、李さんは車から荷物のように荒っぽく引きずり下ろされ、再び派出所内まで引きずられた。そのせいで、李さんは体に傷を負った。
夜、李さんは尋問を受けたとき、再び口や鼻、体など、テープで巻かれて折り畳み式の縛りをされた。
夜中に、窒息死寸前になって、トイレに行くと要求した李さんはやっと縛りを解かれたが、体中が傷だらけで歩けず、這ってトイレに行ったという。
深夜、警官は李さんを渾南留置場に送ろうとした。李さんは担架に乗せられて242病院に送られ、入所のための健康診断を受けさせられた。担架に乗ったままの李さんは留置場に送られたが、傷だらけの李さんを見て、留置場側は李さんの入所を拒否した。傷について、派出所の警官は李さんが転倒して負傷したと嘘の説明をし、留置場に入れるように要求した。そこで、留置場側は「入れたいなら、レントゲンを撮って、骨折の確認をしたい」と話した。
それで、李さんは陸軍総合病院まで連れて行かれて、再検査を受けた。検査を終え、警官は医者に人に聞こえないように小さな声で話をした。
そして、李さんは再び留置場に送られた。
昨年8月3日、李さんは不当に開廷され、その2週間後に懲役4年6カ月と、罰金1万元の判決を言い渡された。10月10日、李さんは本渓刑務所に拘禁されたという。
(注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)