私はわが家の「消防隊員」です
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文╱中国の大法弟子

 【明慧日本2017年11月3日】一番上の弟は今年66歳で独身です。私が大法修煉をしてから心身共に起きた変化を見て、彼も少し心が動き、法輪大法を習いたいと考えました。彼に『轉法輪』を読んでもらいました。しかし、中国共産党の洗脳教育を数十年間も受けて、注ぎ込まれた無神論がすでに頭に根付いていて、いろんな観念に妨害され、大法の法理を受け入れることが出来ませんでした。彼はとても悩み、「僕は大法を理解できず、受け入れることもできない。その通りに行う事が出来ないから修煉が出来ない!」と言いました。先に『共産党についての九つの論評』と『党文化の解体』を読むように勧めましたが、結局だめでした。

 どうしたらいいでしょうか? 私は少し考えました。そして、彼に「それなら、本を書き写して見ない? ひたすら書き写すだけでも、きっと効果があるよ!」と勧めました。長年、きちんとペンを持って字を書いたことのない彼にとって、このような分厚い本を書き写すには、相当の決意が必要でした。側にいる次男が彼に「お姉さんのように元気になりたい?」と聞くと、彼は頷いて「なりたい」と答えたので「では、書き写してみたら」と次男が後押ししました。

 一番上の弟は、病気で長く仕事を休んでいたため、収入が低く、母が生きていた頃、ずっと母と一緒に生活していました。母が亡くなってから、私は今まで毎月母に仕送りしていた300元を彼に送ることにしました。実は、私にも私心がありました。彼が脳卒中で入院した時、私は毎晩付き添いで世話をしたので、両親が共に亡くなり、彼に万一のことがあった場合、この大法修煉をしている私が、彼の世話をしなければ誰もしてくれないだろう、と考えていました。

 弟はやっと私が用意したノートとペンを受け取って『轉法輪』を写し始めました。おおよそ半年かけて、ついに『轉法輪』を写し終わりました。彼の手書きの本を見て、正直に言って、お世辞にもきれいとは言えません。しかし、彼の身に起きた変化は顕著でした。

 もともと老いぼれてよぼよぼしていた弟は、身体が軽くなり、顔色もよく、肌がつやつやして、表情が元気に満ちあふれていました。お正月にわが家に来た時、7・5キロのリンゴ一箱を持って、なんと二駅の距離を歩いたのに、疲れも見せず、ただタオルで額の汗を拭いただけでした。今までほとんど真っ白だった髪の毛も、今は半分黒くなり、随分若返りました。

 最も凄いのは、彼の心の変化でした。今まで、一円玉でもその価値を引き臼より重く見ていた彼は、昨年のお正月に、初めて私の16才の息子にお年玉をくれました。お日様が西から上がって来たのではないかと皆は目を疑いました。他にも幾つかお金をケチらないことがあって、私達は皆彼のことを見直しました。口数の少ない彼は私に「確かに、多くの人心を放下したよ」と言いました。

 一番上の弟は今まで家の中の心配の種でした。末っ子の弟は私に「姉さんは外で法輪功を宣伝ばかりしないで、家のこの『問題児』を何とかしてくれないか」と言いました。今、私達は皆安心しました。もう将来、彼をどの老人ホームに入れるかについての心配はなくなりました。なぜなら、今、彼は1人で健康で、充実して暮らしていて、まったく私たちに心配を掛けていないからです。

 彼は、今でも共産党文化の考え方をたくさん持っていて、神佛についての概念も未だに構築されておらず、大法の資料も読みたくないし、甚だしきに至っては功法すら習おうとしません。しかし、慈悲なる師父は彼を弟子のように見守られ、彼を一新して下さいました。人間の言葉でこれ以上師父の慈悲深さと無限の法力を述べる言葉がありません。

 次に2番目の弟のことを話しましょう。

 2番目の弟は私達兄弟4人の中で、成功した人物と言えるでしょう。しかし、生活は思い通りにいかず、結婚と商売の二重の挫折で、深刻な鬱病になりました。精神科の専門家に診察をしてもらった時、弟は医者に「今朝起きて窓を開けて見下ろし、もし飛び降りたら、死ねるだろうかと考えた」と告げました。彼は「時には自分を制御出来ず、本当に馬鹿な事をしてしまうかもしれない」と心配そうに言いました。その様子を見た私は、彼の家に泊まり、彼を監視し、夫も付き添って一緒に泊まってくれました。

 毎日、私は彼に美味しい食事を作る以外、一緒に『轉法輪』を一講習わせ、師父の説法を聞かせ、時間があれば「法輪大法は素晴らしい」と念じさせました。一番上の弟と同じで、彼も大法は素晴らしいと知っていますが、法理を受け入れられず、命を救うために、仕方なくおとなしく法を習っていました。彼は大声で読みながら私に「内容は受け入れられないが、態度は真面目だよ」と言いました。

 こうして、短い2週間が過ぎました。彼は「もう元気になった」、「お風呂に入って、散髪して、仕事に復帰する」と言いました。医者もちょうど2週間後再診すると言っていたので、病院に行くと、元気になった彼を見てびっくりして、「私の薬はこんなに効き目はないのに」と言いました。

 次男は元気になってから、本を私に返して「心にはすでに法があった」と言いました。確かに現在まで、彼は平穏で無事です。

 末っ子の弟は冗談で「お姉さんは家の消防隊員だね」と言いました。その通りです。法輪大法は人間を苦難から救済する佛法ですから。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2017/10/26/355152.html)