山東省 規律検査委員会の元主任に不当判決
■ 印刷版
 

 【明慧日本2017年11月4日】山東省済南市歴下(れきか)区の裁判所は最近、法輪功学習者・周冬東さん(56歳女性)、呉暁亜さん(45歳前後女性)にそれぞれ懲役2年、懲役3年6カ月の不当な判決を宣告した。現在、2人は中級裁判所に上訴し、無罪で解放することを求めている。

 周さんは山東省国境総隊の規律検査委員会の元主任である。法輪功を学び、「真・善・忍」の教えに従って心を修めているという理由で何度も迫害された。周さんは部隊に降格され、復員された。また2回家財を押収され、6回不当に拘禁され(職場に2回拘禁され、あとの2回は行政拘禁、1回は刑事拘禁される)、1回は洗脳班に拘禁されたことがある。

 今年4月1日午前、周さんと呉さんは歴下区和平路と、歴山路の交差点近くで人々に法輪功の文言が書かれた資料を配布した時、中国共産党による法輪功の誹謗中傷宣伝を信じている人に通報され、市千仏山派出所の警官により身柄を拘束された。当日、周さんの法輪功の関連書籍と創始者の写真などを押収された。また、千仏山派出所の警官は呉さんの自宅に侵入し、プリンター5台、パソコン1台、法輪功の関連書籍十数冊、資料、法輪功の文言が書かれた飾りなどを押収した。一方、2人は仲宮留置場に拘禁された。

 市歴下区裁判所は市610弁公室、区公安局国保大隊(法輪功迫害の実行機関)に操られ、8月25日午前9時、2人に対する不当な裁判を行った。区検察庁の課長と検察官は、紙面に書かれた「証拠」を読み終えた後、座った。

 弁護士は中国のすべての法律には、法輪功を学ぶことが違法であると、どこにも書かれていないと述べた。

 周さんは法廷上で、自分が法輪功を学ぶことは無罪である。職場においても法輪功の「真・善・忍」の教えに従って、まじめに働き、職場から表彰され、同僚からも高い評価を得たと述べた。

 呉さんは拘禁されていたとき、ひどい緑内障の症状が現れた。拘禁される前には健康だった呉さんは、一時出所を求めた。

 弁護士は呉さんの病状では無罪で解放され、治療を受けるべきと主張した。裁判官は「わかっている」と答えた。

 すべての関係者は静かに弁護士の弁護を聞いた。最後に弁護士は、2人の無罪解放を求めたが、当日は判決は宣告されなかった。

 しかし、再審がないまま、歴下区裁判所は秘密裏に2人に不当な判決を宣告したという。

(注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2017/10/28/355996.html )
 
関連文章