【明慧日本2017年11月22日】吉林省徳恵市の10人の法輪功学習者の上訴に対して、今年11月9日午前、長春市中級裁判所の第二ホールで行われた。徳恵市留置場や長春市第四留置場ではウェブサイトで裁判の中継が放送された。
裁判長・石泉は出席しておらず、裁判長の席に着席したのは代理裁判官・何福だった。判決書にサインしたのは石泉、何福、万明元(代理裁判官)、趙悦(書記官)の4人である。
学習者・崔涛さんは北京の弁護士・李静林さんに、郝傑(カクケツ)さんは河北石家荘の弁護士・劉広安さんに弁護を依頼した。
裁判の前日(8日)午後3時以降、学習者の家族は次々と中級裁判所から9日午前9時に開廷するという知らせを受けた。弁護士に与えられた裁判所までの時間はあまりなかった。李弁護士は南京で他の案件をに着手しており、出席することができなかった。劉弁護士は急いで裁判所に駆けつけたが、何裁判官に入廷の手続きを拒否された。弁護人席に座ったのは崔さんの親族1人だけであった。
劉弁護士の入廷が拒否されたことから見て、裁判官が故意に突然開廷し、家族や弁護士に出席する時間や有利な条件を与えず、当事者の弁護権を侵害するためだと分かった。
法廷で何福という裁判官は一審判決を維持するという判決文を読んだ。家族は「法輪功は冤罪をかけられており、法輪功の師父も冤罪をかけられている聞いていますが、なぜ裁判所は法律に基づいて案件の審理をしないのでしょうか」と質問した。
何裁判官は「お前は黙れ! 話を続けたら法輪功宣伝の罪になるぞ!」と叫んだ。裁判官の一言で当局の本性が明らかになった。
家族は引き続き弁護を続けたが、何裁判官は席から離れ、ホールから去って行き、これで二審は終了した。弁護士が入廷できず、家族の弁護も許されなかった。
5人の学習者の家族は出席したが、崔さんの家族だけに判決文のコピーが届いた。当局の当事者に対する草々な扱いは人を驚かせた。
1人の学習者の家族はホールから庭に出て、「冤罪だ! 冤罪だ! と言い続けた。庭の2人の警官は「冤罪なら引き続き上訴しましょう」と応援した。
本案件の判決文の陳述によると、いわゆる犯罪行為は「法輪功の資料や雑誌の配布」ということだけだったという。しかし、法輪功の宣伝は中国のどの法律や条例でも禁止されていない。