元看護師長(婦長)の感謝
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文╱中国の大法弟子

 【明慧日本2017年11月29日】私は三甲病院(中国における最高級の病院を指す)の内科医で、今年53歳になります。私が働く病院には退職した元看護師長(婦長)がいます。若い頃、とてもやり手だった彼女は、なぜか共産主義青年団にも、中国共産党にも入りませんでした(子どもの頃、少年先鋒隊だけ入ったことがある)。彼女は人に好かれるタイプではありませんでしたが、悪い噂もなく、特別な後ろ盾もありませんでした。

 数年前、彼女は自分の健康診断の結果を持って来て、私に見てほしいと依頼しました。そして、「他の誰も信じないけれど、あなたなら信じられる」と言われ、私はすぐに大法を求めに来ている人だと分かり、そこで、彼女としばらく雑談をしました。彼女の話によると、若い頃、彼女はとてもよく働き、一生懸命勉強もし、思ったことをはっきりと言う正直者なので、早くに婦長に昇進しました。当時、彼女を中国共産党に入党させようとした人がいました。しかし彼女は「あんな人達が中国共産党に入党しているのなら、私は入りません」と拒否したそうです。そのため、党の幹部は彼女にとても不満を抱いていました。しかし、彼女はとても有能で働き者で、共産党に入りたくないこと以外に、非の打ちどころがなかったため、やはり看護師長(婦長)に抜擢され、退職するまで働き続けました。

 彼女がこれほど大法弟子を信用しているのを見て、私は彼女に法輪功真相を話し、少年先鋒隊から脱退する意向があるかどうかを聞きました。彼女は「とっくに少年先鋒隊から離れたから、今のままでいいよ」と言い、そして、「私は一生働いて来て、科学だけを信じ、コツコツ働く事だけを信じています。他には何も関わりたくありません」とも言いました。私はそれ以上強く求めず、医学の理論で彼女の健康診断の結果を説明し、何に気をつければ良いかを話しました。彼女はとても満足して帰って行きました。

 翌年、彼女はまた健康診断の結果を持って来ました。当然、病気は前より増えていました。

 3年目にも、彼女はやはり健康診断の結果を持って来ました。病気はさらに増えました。私は彼女に「生老病死は人生の法則です。年齢からすれば、あなたは私の人生の先輩で、しかも様々な患者さんを見て来きました。この点に関しては、私よりよく分っているはずです」と言うと、彼女はやむなく頷きました。

 4、5年が過ぎました。彼女はまた健康診断の結果を持って来ました。彼女は「私はもうだめだわ。入院しても治らなかった」と言って、「どうしても私にもう一度診察してほしい。あなただけを信用しているから」と重ねて言いました。

 彼女の顔色は青白く、唇も白く、それに白髪混じりの髪型を加えると、本当に小説の中の「祥林嫂」(魯迅の小説「祝福」に登場した不幸な女性主人公)にそっくりでした。私は彼女の健康診断書をもらい、もう一度細かく診察しました。最後に、「健康診断の結果通りです。間違いはありません」と伝えました。

 私は「婦長さん、あなたは何度も私のところに来て、すべての科学的な方法も試しました。あなたの今の状況はこういうものです。あなたが度々私の所に訪ねて来るという事は、やはり私達には縁があるので、もう一度少年先鋒隊からの脱退を勧めます。そうすれば、神様はあなたを見守ってくださり、平安になります。どうでしょうか」

 「分かったわ。名前はこれを使ってね」と彼女は話しながら、ペンを手に取って名前を書きました。なるほど、彼女は少年先鋒隊を脱退するために、自分の仮名も用意して来ました。彼女は自分の仮名を紙に書き、手で隠し、その紙を私に手渡しました。私は「分かりました。おめでとうございます。しっかり覚えました」と言って、その紙を細かく破り捨てました。

 彼女は実に賢い方です。たとえここに録音や録画があっても、恐らくいかなる記録も取れないでしょう。彼女の秘密厳守の意識がすごいのです。まるで私に秘密を守る技術的方法を教えてくれているようでした。私は彼女に大法のお守りをプレゼントすると、とても大事そうに財布に入れました。

 この時、患者が入って来ました。彼女は「もうお邪魔しないから、ここで失礼します」と言って、帰って行きました。

 二日後、彼女はふうふう言いながら、またやって来ました。私は「落ち着いてから、話して下さいね」と言いました。

 彼女は少し落ち着いてから、「もう一度診察して下さい」。私は「この間、診察したばかりじゃありませんか」と言うと、彼女は「とにかく、診察し下さい。必ず調べてください」。私は仕方なく彼女をまた診察してみると、「ええ? 今日は口紅を塗りましたか?」、「いいえ」、「あなたの気管支の呼吸音がなくなりました?」、「はい」、「不整脈もなくなりました?」、「はい」。私は何度も慎重に調べましたが、すべての病気の症状が無くなっていたのです。

 彼女は「今日はこの事を知らせに来ました。本当に嬉しくて! 今日はわざわざお礼を言いに来ました。実はあの日帰ってからすごく元気になり、体調もとてもよくて、家事をいっぱいすることもできました。だってここ数年、まったく家事をやりたくなかったんです。私は働き者なのに、最近は元気がなくて、何もしたくなかった。いつも動悸がして、息が苦しく、心電図からあれだけの心房性期外収縮が見られ、入院して治療しても治らなかったのに、本当にありがとう! 私は良くなったわ。この2日間、たくさんの家事ができたし、階段を登っても疲れなかったので、凄く興奮したわ。先程走って来て、少しハアハアしたが、でも2分程で落ち着いたわ。本当にありがとう!」と彼女の表情はまるで天真爛漫な元気な子どものようでした。

 彼女は一気にたくさん話しました。私はやっと分かりました。彼女は三退をして、すぐに福報が得られ、すべての病症がなくなり、2日間家事をやってもやればやるほど元気が出て、顔色も良くなりました。だから、今日走って来て、私にこのグットニュースを知らせにきたのです。

 私は「婦長さん、私に礼を言わないでください。こんな大きな事は、とても私には出来ませんよ。それは私の師父がやってくださったのです。師父に感謝して下さい! あなたは確かに別人のように元気になりました。あの日の写真を撮って、ビフォーとアフターを見比べたら良かったのにね」

 彼女は「家ですぐに見比べました。鏡を見ればすぐに分かりました。あなたにも見せたくてやって来ました。あなたの師父にはすでにお礼を申し上げました。『法輪大法は素晴らしい』、『真・善・忍は素晴らしい』もしっかり覚えましたよ」

 今、彼女は健康で楽しい生活を送っています。頑固な元看護師長の婦長さんは、このようにすぐに福報を得、元気になりました。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2017/10/13/355420.html)
 
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