【明慧日本2017年12月5日】山東省青島市の法輪功学習者・徐世梅さん(68歳女性)は、最近、不当に6カ月の実刑判決を宣告された。徐さんはこの判決を不服とし、すでに弁護士に依頼して上訴した。
派出所の警官はただ自分達の与えられたノルマをこなすために、刑事犯の代わりに「真・善・忍」を実行している良い人を連行して、裁判所に送った。裁判所は事実を無視し、司法権を濫用して徐さんに判決を宣告した。これは中国共産党のいう、いわゆる「法律社会」であることを乱用したに過ぎず、卑しく恥ずべきことで、可笑しくて嘆かわしいことである。
昨年3月29日、徐さんは大村の市場で法輪功についての真相資料を配布していた際、現地の綜合弁公室の副主任・丁仕江に遭遇し、通報されて派出所の警官に不当に連行された。派出所では娘との面会を拒否された。
その後、派出所の所長らは徐さんの自宅に駆けつけ、1千元の健康診断費用を請求し、翌日午後、徐さんを病院に運び、そこで健康診断をしてからすぐに徐さんを留置場に入れた。
4月13日、徐さんは一時保釈されたが、6月、刑事案件のノルマをこなすために、派出所の方から検察院に告訴した。
弁護士の話によると、徐さんがその日に携帯していた物は、『中国共産党についての九つの論評』3冊と真相の書かれたチラシ、お守りを合わせても50枚にも達しておらず、このぐらいの量は刑事処罰に値しないはずだという。
6月中旬、徐さんは黄島区検察院に呼ばれ、保釈の取り消しの手続きを求められた。文字の読めない徐さんは検察院のスタッフに読んでもらい、内容はその日に携帯していた資料の数だったという。スタッフは一部の内容だけを読んだ後、徐さんに名前を書かせ、徐さんは指印を押した。実は、それは告訴書だったが、徐さんは騙されていたことも知らず、指印を押してしまった。
書類は裁判所まで回った。弁護士は「徐さんのこれらの行為は、告訴される条件を満たしていない」と指摘したが、裁判官は「仕方がない。検察院にすでに告訴された」と言い、案件の却下を拒否した。
10月19日、黄島区裁判所は徐さんに対して開廷した。弁護士は無罪を主張したが、11月7日に、裁判は徐さんに6カ月の実刑判決と罰金2千元を宣告した。当日の午後、徐さんは健康診断をしてから留置場に入れられた。
徐さんは裁判を不服として上訴した。
(注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)