トロントの学習者、親族の救出を首相に呼びかける
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 【明慧日本2017年12月15日】(カナダ=明慧記者・章韻)カナダのトルドー首相は12月3日から7日の日程で中国を訪問する。トロントの法輪功学習者は11月30日、中国領事館の前で集会を開き、カナダ首相の訪中に際して、法輪功に対する迫害の停止、ならびに不当に拘束されているカナダの公民、およびカナダ公民の親族12人の釈放を中国政府に求めるよう呼びかけた。

'图1:多伦多法轮功学员在中领馆前举行集会,要求总理特鲁多访华期间向中国政府提出停止迫害法轮功,并要求释放关押的加拿大公民及十二位加拿大人的亲属。'
   トロント中国領事館の前で集会を開く法輪功学習者

 カナダ法輪大法学会スポークスマンのジョエル・チップカール(Joel Chipkar)氏は、「我々はトルド―首相の訪中に際して、中国指導者に不当に監禁されているカナダ公民の孫茜さん、およびカナダ公民の家族12人の無条件釈放と同時に18年にわたる法輪功に対する残酷な迫害の停止を促すよう求めます」と語った。

 現在51歳の孫さんは、法輪功を修煉しているために北京で拘束されて9カ月になる。ジョエル氏は、「孫さんは10億米ドルの資産を持つ、北京利德曼生物化学有限公司(Beijing Leadman Biochemistry Co. Ltd.)の創業者です。今年の2月19日、20人ほどの警官が彼女の家に侵入して強制連行し、北京第一留置場に拘束しています。5月には強制的に手かせ足かせを取り付けられ、コショウ水を顔に噴きつけられました。このほか、12人のカナダ公民の家族が法輪功を修煉しているとの理由で、中国に不当に監禁され、長い人は13年にも達しています。我々は数千人のカナダ人が孫さんの請願書に署名してくださったことに感謝します」と述べた。

 カナダの元ミス・ユニバース代表「カナダの原則を堅持してほしい」

'图2:加拿大小姐林耶凡一直为法轮功学员孙茜获得释放而奔走呼吁。她在集会上发言。'
孫さんの釈放のために尽力する林耶凡さん

 カナダの元ミス・ユニバース代表の林耶凡さんは、孫さんが拘束された時から、釈放の呼びかけに奔走している。林さんは今日まで1万6500人の署名を集めて、首相に孫さんの釈放を中共当局に促すよう求めている。「これは宗教の自由の問題に限らず、これはカナダが国際の舞台で本質を現すことができるかどうかの問題でもあります。もし我々が独裁者の前で自由、公平と基本的人権の尊厳の原則を堅持することができれば、我々の経済の利益を推進したいのですが、重要なことは我々が自分の立場を必ず堅持すべきで、カナダの真実の本性を堅持すべきです」と述べた。

 林さんは最後に、「そのため私は数カ月前から請願を始めました。今日まで私は1万6500人の署名を集めています。明日この請願書と署名を首相事務室に提出します」と語った。

 中国で迫害を受ける家族の釈放を求める

'图3:多伦多法轮功学员李喆呼吁释放在大陆受迫害的父亲李晓波。'
中国で迫害を受けている父親・李曉波さんの釈放を求める李嚞さん

 トロントの法輪功学習者・李嚞さんの父親・李曉波さんは法輪功を修煉しているという理由で、2004年に強制的に収容され、德陽刑務所で8年間にわたり迫害を受けた。2012年に釈放されたが、2015年に再び収容され、8年の実刑を科せられ、現在四川楽山市嘉州刑務所に収容されている。

 李嚞さんは集会で、「カナダのトルドー首相の訪中に際して、カナダの国民とその家族が、信仰のために中国で不当な虐待を受けていますが、カナダ政府は中国との発展、交易に関して、まず道徳を維持し、人権と法律を守る基点に立たれるよう希望します。私はカナダ政府、マスコミと良知あるすべての人たちに呼びかけます。中国政府、習近平主席に対して父・李曉波の無条件釈放、ならびに拘束されているすべての法輪功学習者の釈放を求めていただき、法輪功に対する迫害に終止符を打ちましょう」と呼びかけた。

 李曉波さんは1996年から法輪功を修煉し始めた。李嚞さんは「父は真・善・忍の基準に基づいて自己を修煉して、20年以上吸っていたタバコと良くない習慣を止めることができ、身体が健康になり、若くなり、穏やかになりました。個人の利益においても争わず、自分に対して厳しく、他人に対して寛大に接し、会社ですべての社員に尊敬されていました。部長代理は『あなたの父親は私が出会った人の中で最も人格高尚な人です』と話してくれました」と話す。

 「収容されている間、父は真・善・忍で自分を律し、法輪功に対する信仰を放棄しないため、24時間監視され、随時に殴打され、体罰をうけ、食事を禁止され、長時間労働など、精神的にも肉体的にも残酷な迫害を受けています。このような悪辣な条件の下でも、父は中国共産党が政権を手にして、虚言と暴力をもって政権を維持している事実を暴露する文章を書き続け、そのため独房に3カ月閉じ込められました。悪辣な環境の中で父の左目は失明してしまいました」と語った。

 中国で迫害を受けている母親の釈放を求める

'图4:多伦多法轮功学员范文拓呼吁释放在大陆受迫害的母亲骆艳杰。'
母親・
駱艶傑さんの釈放を求める範文拓さん

 トロントの学習者・範文拓さんの母親・駱艶傑さんは2000年の春、北京へ陳情に行き、自身の体得をもって政府に法輪功の真相を伝えたため、45日間不法に拘束された。2011年、学習者の家にいたところ強制連行され、13年の実刑を科せられ、残酷な迫害を受けている。今は黒竜江省女子刑務所に収容されている。

 範さんは集会で、「母は不当に拘束されているため、外部との連絡はコントロールされています。一旦迫害のことを口にすると即時に接見打ち切りになり、処罰として今後の接見を禁止されてしまいます。そのため母が今まで受けた迫害の状況や近況については、他人の口から断片的にしか聞くことができません。刑務所で強制労働をさせられた高齢の母は歯が抜け、刑務所は医者がいないとの理由で治療を拒んでいます。母は6年間収容され、海外にいる息子として母に会える手立てがなく、近況を知る方法もありません。唯一の情報として、親族が母と接見した際、私を慰める言葉を託されただけです」と述べた。

 彼はカナダの首相が中国に訪問する期間中、中国政府に収容されているすべての法輪功学習者と母親を釈放を求めてほしいという。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2017/12/1/357376.html)
 
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