遼寧省の趙玉蘭さん 年金支給を停止される
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 【明慧日本2018年1月6日】遼寧省撫順(ぶじゅん)市の法輪功学習者・趙玉蘭さん(76歳女性)は法輪功を学んでいるという理由で、2回も実刑判決を言い渡され、計9年6カ月の間、刑務所に拘禁された。精神的にも肉体的にも迫害され、苦痛を与えられた。さらに、昨年11月から趙さんは年金の支給を停止されたため、生計が立ちゆかない状態に陥った。

 趙さんは撫順鉱務局第十一工場に勤務し、定年退職した。法輪功を学ぶ前、趙さんは眩暈症、気管支炎、痔、リウマチなどを患って、とても苦しい思いをした。しかし、1997年、知人が苦痛に耐えている趙さんを見て、法輪功の書籍・『轉法輪』を渡した。趙さんは本を読んで、法輪功を学び始めたが、知らないうちに持病が無くなり、苦痛から抜けられた。

 趙さんはいつも、人に法輪功の素晴らしさや自ら受けた恩恵などを話した。

 しかし、1999年7.20、当局が法輪功への弾圧を開始した。趙さんは法輪功を学び続けているため、迫害を免れなかった。

 趙さんは法輪功の真実を政府に伝えるため、2001年末、北京に陳情に行ったが、勤め先の人に北京まで追いかけられて、地元に連れ戻された。その後、留置場に拘禁された。

 2003年2月28日、趙さんは栗子溝派出所の警官に連行されて、家宅捜索をされた。家にあった法輪功関連の書籍、煉功用のテープ、テープレコーダー、法輪功の資料、現金200元、新しい布団カバーなどの私物を押収された。

 同年3月1日に刑事拘留され、4月4日に逮捕令状が出された。5月29日、検察に「邪教組織を利用して法律の実施を破壊した」という無実な罪に問われた。6月27日、東州裁判所に懲役5年の実刑判決を宣告されたが、裁判所は開廷のことも、判決のことも家族に知らせなかった。

 2003年8月、趙さんは遼寧省女子刑務所に収容された。刑務所側が収容されている学習者に対して、洗脳を行ったり、法輪功を汚すビデオを強制的に見せて、24時間監視し、拷問を加えたりする手段を取って、学習者たちを転向させようとした。

 だが趙さんは転向しなかった。しかし、刑務所側が趙さんを監視するのに、もうすぐ刑期満了になる受刑者を利用し、監視させた。警官は趙さんに「お前が転向しなければ、この者らが期間を満了しても釈放しないぞ」と脅かした。その受刑者には家に3歳の子供がいた。この子のために、趙さんは意に反して、転向したが、精神的にとても苦しんだ。その後、趙さんは自分の過ちに気づき、警官の隊長のところに行き、「前に書いた転向証明書を無効にします」と明言した。それで、罵られたり、長時間立たされるなどして、足が腫れ上がった。 

 趙さんが拘禁されている間、派出所の警官と街道の人が趙さんの息子を騒がし出し、「お前の母親に布団と服を買うので、500元を払ってくれ」とゆすり取られ、食事をすることも要求した。その後も数回、息子にお金を出すようにと要求した。

 息子は嫌がらせを避けるため、家にいられなくなり、昼間に公園で寝たりしたため、腎臓病になった。

 趙さんは2008年2月28日に帰宅した。

 2012年3月26日、趙さんは人に法輪功が迫害されている真相を伝えたとき、東州公安分局の警官に連行され、家宅捜索され後、撫順留置場に刑事拘留され、4月5日に逮捕令状を出された。その後、趙さんに対して、裁判が秘密裏に開廷され、7月26日に懲役4年6カ月の判決が言い渡された。

 同年10月23日、趙さんは2回目、遼寧省女子刑務所に送られた。

 刑務所で趙さんは綿服を作る労働を科され、転向しないため、冷たい地面に寝かされたり、3日間連続して立たされたりした。

 家に残された腎臓病の息子は母親のことを思い、心配し、病気がますますひどくなり、血便も出るようになった。透析したりして、家の貯金を使い切り、仕方がなく古い家を売って生活を維持したが、2016年に無念のまま死亡した。

 2016年9月25日、趙さんは刑務所から出られたが、帰る家がなくなって、賃貸するしかなかった。

 昨年11月、趙さんは元の勤め先から、年金の支給を停止するとの知らせを受けた。理由を聞いたところ、服役中にもらった年金を戻さないと、年金を支給できないと言われた。

 突然のことで、冬の東北地方はとても寒く、暖房費と賃貸のお金を出せなくなり、趙さんはとても困った。仕方がなく、趙さんは元の勤め先に事情を説明したが、年金の半分を支給できるかどうかを検討してみると言われただけであった。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2017/12/14/357867.html)
 
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