中国新年の期間中に35人の法輪功学習者に判決
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 【明慧日本2018年4月1日】明慧ネットの情報の統計によると、2018年2月の中国の新年の期間中に、また35人の法輪功学習者が不当な判決を宣告された。

 中国共産党が情報を封鎖しているため、27人の法輪功学習者が2018年1月に不当な判決を受けたが、2月に入って初めて報道された。1月の統計の数字61人と合わせると、2018年1月に不当な判決を受けた人数の更新数字は88人になる。その他、30人の法輪功学習者が2017年に不当な判決を受けたが、今年に入って初めて報道された。この数字は2017年の明慧の報告に計上されていないため、2017年の明慧報告の統計数字1044人と合わせると、2017年に不当な判決を宣告された法輪功学習者の人数の更新数字は1074人ということになる。

图1:2013~2017年中国大陆法轮功学员被非法判刑人数统计

図1、2013~2017年、不当な判決を受けた中国国内の法輪功学習者の人数統計表

 元日から中国の新年の間に273人の法輪功学習者が電撃的な判決を受け、拘禁される

 昔から、中国新年の大晦日は家族団らんの日として最重要視されてきた。しかし、1999年7.20中国共産党が法輪功を弾圧して以来、毎年この新年を迎えようとする当たりになると、故意に一部の法輪功学習者たちを対象に強制的に連行され、拘禁される。明慧ネットの一部の統計によると、元日前の2017年12月から2018年2月28日の間に、また新たに273人の法輪功学習者が不当に判決され、拘禁された。

 遼寧省政法委、610弁公室が判決を下した人数は全国の首位となった。

图:2013~2017年辽宁法轮功学员被非法判刑人数统计

図2、2013~2017年、不当な判決を受けた遼寧省の法輪功学習者の人数統計表

表1、2013~2018年2月、不当な判決を受けた遼寧省の法輪功学習者の人数統計表

遼寧省不当判決人数

2013

75

2014

115

2015

160

2016

208

2017

192

2018 年 1-2 月

14

合計

764

 2017年末、遼寧省610弁公室、政法委、維穏弁公室は、省内の各刑務所に「特別行動」を行う命令を下達した。すなわち拘禁されている法輪功学習者に対して転向することを強制する迫害(法輪功を放棄する)を行うことである。 概算統計によると、現在に至るまでに遼寧省では469人の法輪功学習者が迫害により死に至り、2017年遼寧省刑務所だけで致死した法輪功学習者の人数は、すでに12人に達しており、全国の中で法輪功への迫害の最もひどい省となっている。

 最新情報の統計によると、2017年、中国国内では少なくとも、1074人の法輪功学習者が不当な判決を受け、遼寧省はそのうちの192人を占めている。2018年2月まで少なくとも、123人の法輪功学習者が不当な判決を受け、そのうちに遼寧省は14人を占め、全国の首位となった。

 一、2018年2月、35人が不当な判決を宣告される

表2、2月に不当な判決を受けた35人の法輪功学習者の地域別分布表

 区  域 

判決人数

順位

 区  域 

判決人数

順位

河北

5

1

福建

2

6

遼寧

5

1

湖北

1

10

黒竜江

4

3

山東

1

10

陝西

4

3

広東

1

10

北京

3

5

江西

1

10

上海

2

6

山西

1

10

河南

2

6

貴州

1

10

湖南

2

6

 

 

 

合計

2018 年2月、 35 人が判決を受ける

表3、20都市で不当判決を受けた法輪功学習者の人数統計表

 都 市 

判決人 数

 都 市 

判決人 数

  都 市 

判決人 数

 都 市 

判決人 数

西安

4

南平

2

岳陽

1

襄 樊

1

ハルビン滨

3

鉄嶺

1

邵 陽

1

許 昌

1

唐山

3

保定

1

淄 博

1

鄭 州

1

錦州

3

廊坊

1

佛 山

1

太 原

1

大連

2

チチハル

1

撫州

1

安順

1

 中国国内で2月に不当な判決を受けた実例の一部

 ●臨時住民登録証を申請した際、連行され懲役7年を宣告される

 黒龍江省双城市出身の法輪功学習者・張樹徳さんは、ハルビン工業大学を卒業した後、大連市に就職したが、仕事の関係で遼寧省盤錦市に派遣された。そこで張さんは管轄区の派出所に臨時住民登録証を申請した際、「何かの信仰がありますか」と聞かされた時、「法輪功学習者です」と答えた。すると、登録証を発給するどころか、その場で不当に連行されて半年あまり拘禁された。盤錦市興隆台裁判所は差し迫った大晦日の3日前に張さんの家族に電話して、「息子に懲役7年の実刑判決を下した」と知らせた。張さんの両親と祖母はショックのあまりこれを理解できず、安心して新年を迎えることが全くできなかった。

 ●11年の冤罪を着せられた後、またもや懲役3年6カ月を宣告される

 太原市の障害者の女性法輪功学習者・李潤芳さん(46)は、「真・善・忍」を堅持するため、累計11年の冤罪を着せられた。李さんは何度も澗河派出所へ身分証を申請したが、すべて受付してくれなかった。2017年9月5日、李さんは再度身分証を申請した際に不当に連行され、新年を迎えるあたりに懲役3年6カ月の実刑判決を下された。現在、李さんはすでに上訴した。

 ●貴州安順市の70代の鄭居成さんは、懲役2年を宣告される

 安順市の法輪功学習者・鄭居成さんは2017年4月30日、普定県で法輪功の資料を配布していた時、不当に連行され普定県留置場に拘禁された。2018年2月の新年の直前になって、懲役2年の実刑判決を宣告され、貴州省都匀刑務所に送られた。

 二、2月に不当な裁判が30回も行われる

表4、2018年2月に行われた30回の裁判の地域別人数分布表

 区 域 

判決人数

順 位

 区  域 

判決人数

順 位

河北

6

1

北京

1

5

天津

5

2

陝西

1

5

遼寧

4

3

上海

1

5

山東

2

4

黒竜江

1

5

吉林

2

4

広東

1

5

湖南

2

4

内モンゴル

1

5

貴州

2

4

湖北

1

5

合計

2018 年 2 月、不当裁判が 30 回行われる

表5、2月に14都市で不当な裁判を受けた法輪功学習者の人数統計表

 都  市 

裁判人数

 都  市 

裁判人数

秦皇島

5

岳陽

1

瀋陽

2

湘潭

1

撫順

2

西安

1

煙台

2

ハルビン

1

白城

2

佛山

1

貴陽

2

扎蘭屯

1

滄州

2

安陸

1

 不当な裁判を受けた学習者の実例の一部

 ●北京市の王金蘭さんの案件の公文書は、検察庁に差し戻される

 北京市延慶裁判所は2018年1月31日午前10時半、法輪功学習者・王金蘭さんと劉学萍さんに対して裁判を行った。3時間に及んだ不当な裁判が午後1時半に終了した。王さんの弁護士は力強く無罪であると弁護をしたが、法廷はその結果を出さなかった。

 新年明けに弁護士は延慶裁判所からの知らせを受け取り、王さんの案件の公文書は証拠不足のため、延慶検察庁に差し戻したと聞かされた。

 そこで、検察庁は新たな証拠を補足した。そうすると、裁判所は再審する可能性がある。もう一つは、検察庁は証拠を補足することができず、訴訟を撤回し、裁判所は王さんを解放しなければならない。

 ●法廷で弁護士は于富艶さんが無罪であると主張

 天津市の法輪功学習者・于富艶さんは、2018年2月5日、河西裁判所で再度不当な裁判にかけられた。公開裁判のはずだが、裁判官は5人の家族を2組に分けて交替で傍聴するようにと制限した。検察官は于さんに有罪判決を下すべきだと提議した時、于さんの弁護士は「国民の信仰に基づいて刑罰を加えようとする方法は、まったくの信仰に対する迫害であり、憲法で定められていることと相反しています。于さんは法輪功を学んだ後、ひどい不眠症や短気な性格がすべて良くなり、心もさらに優しくなり、20年余り姑さんと一緒に生活して、最後まで老人の世話をしていました。于富艶さんは無罪であり、直ちに解放されるべきです」と述べた。

 2017年10月17日、于さんは自宅から西区梅江派出所の警官に不当に連行された。情報筋によると、于さんの職場の近くの団地で法輪功の資料があるため、もしかしたら于さんが配布したのではないかと推測されたという。

 ●北京の陳仲蓮さんが不当な裁判にかけられる

 北京延慶区の法輪功学習者・陳仲蓮さんは、2018年1月30日、不当な裁判にかけられた時、自ら無罪であると主張した。また、陳さんの弁護士も無罪であると弁護した。最後に弁護士は「当案件は犯罪行為と犯罪の客体とも存在しない冤罪である。当法廷は法律に基づいて陳さんが無罪であることを宣告すべきである!」と明確に指摘した。

 ●7人の弁護士が不当な裁判を阻止


法輪功学習者・耿東さん

 天津市西青区裁判所は2018年2月7日午前、法輪功学習者・呉殿忠さん、李明君さん、王連栄さんと耿東さんの4人に対して不当な裁判を行った。7人の弁護士が裁判所の多くの手続きの違法性について指摘したところ、裁判所は裁判を中止せざるを得なくなった。

 4人の法輪功学習者はすべて2016年12月7日に不当に連行された。

 ●撫順県裁判所の刑事裁判長は「すべて私の言った通りにするから、傍聴してはいけないのだ」と公言

 遼寧撫順県裁判所は2018年2月26日、法輪功学習者・宋霞さん、陳岩さんに対して裁判を行った。開廷する前に、宋さんの弁護士は宋さんの手錠と足かせを外すようにと求めたが、裁判官は司法警官に手錠だけを外させ、足かせを付けさせたままだった。その時、司法警官は傍聴に来た親戚や友人を遮って入廷させなかった。刑事裁判長・曹玉春は司法警官の違法行為を制止せず、かえって親戚や友人たちを押しながら「すべて私の言った通りにするから、傍聴してはいけないのだ」と公言した。曹は制服を着用せず、40歳前後で、名前を聞かれても答えなかった。

 ●石家荘市の李恵雲博士の状況が心配される


李恵雲博士

 河北省石家荘市橋西区裁判所は2018年2月8日、法輪功学習者・李恵雲博士に対し不当な裁判を行おうとしたが、結局、開廷できなかった。2月7日、弁護士は石家荘第二留置場に面会に行ったが、留置場は何も言わず李さんと面会させなかった。

 李さんは河北科学技術大学の副教授である。本人が取得した特許はそれぞれ、2003年ドイツ国際発明博覧会の「国際発明先鋒賞」、2003年香港国際特許技術博覧会「金賞」、第三回アジア国際特許技術特許商品博覧会「金メダル賞」と「科学技術発明進歩賞」を受賞した。中国共産党による法輪功への迫害が始まってから、李さんは法輪功を学んでいるという理由で、大学の中国共産党委員会の書記にさまざまな手段で迫害を受けた。たとえば、教学事故をねつ造されたり、海外での授賞式に参加することを禁じられたり、教壇に登ることさえも強制的に停止させられた。そのかわりに、李さんは清掃作業の仕事を強いられた。2004年2月24日、当時40歳の李さんは再び職場と地元610弁公室の人員に洗脳班へ連行された。1カ月にわたって、睡眠の禁止や、昼間中、身体を縛られ殴打される、タバコのポイでやけどさせられる、トイレに行かせない、人格を辱めるなどの迫害を受けた。その結果、李さんは精神分裂病のような症状が現れた。同年9月に、李さんは直接市労働教養所に送られ、2年の労働教養処分を科された。そこで洗脳され、殴打された。

 2011年3月2日、李さんは法輪功の無実を伝えた時、中国共産党の法輪功への誹謗中傷を信じる人に通報され、身柄を拘束され、市第二留置場に29カ月拘禁された。翌年6月21日、市の新華区裁判所は李さんに対し開廷した。弁護士2人は李さんに無罪の弁護をし、裁判官も何も反論できなかったが、それにもかかわらず、李さんは懲役4年10カ月の不当な実刑判決を宣告された。

 三、経済的な迫害

 明慧ネットの情報の統計によると、2018年2月、中国共産党の裁判所は、合計すると2万7千元もの罰金を法輪功学習者たちに科した。

表6、中国の裁判所が罰金を科した金額と地域分布表

 名  前 

 省 

 市 

 裁判所罰金(元)

佟跃亮

遼寧

錦州

2万

段建花

河北

保定

2千

李瑞喜

広東

佛山

5千

 四、無罪で解放する

 明慧ネットの情報の統計によると、2018年2月、2人の法輪功学習者が無罪で解放された。

 ●チチハル市の李艶秋さんは、連行され37日目に帰宅する

 黒龍江省チチハル市の法輪功学習者・李艶秋さんは、2017年12月25日に不当に連行され、27日に不当に拘禁された。検察庁が案件を差し戻したことによって、李さんは不当に連行されてから、37日目の2018年2月1日晩に、無事に帰宅した。

 ●親族の訪問先で不当に連行された秦麗麗さんが解放される

秦麗麗さんと息子

 山東青島市の法輪功学習者・秦麗麗さんは子供を連れて実家に親族訪問した際、2016年1月11日、昌楽県国保大隊(法輪功迫害の実行機関)の7、8人の警官らに不当に連行された。そして、2016年10月上旬、昌楽県裁判所に懲役3年の実刑判決を宣告された。

 昌楽県国保大隊の単既成らは「2万元を払えば家族と一緒に新年を過ごさせる」と秦さんの嫁ぎ先に金銭を要求した。姑さんの家族が2万元を送金したが、秦さんは帰ってこなかった。家族は国保大隊に電話をかけて尋ねた時、今度は、単既成は「もう1万元を払えば正月の15日に帰らせる」と答えた。家族はまた1万元を送金したが、同じく秦さんは帰ってこなかった。秦さんの家族は大変な怒りを感じ、弁護士に依頼した。単既成は不安になったため、2回に分けて返金した。

 秦さんはイ坊中級裁判所に上訴した。イ坊中級裁判所は案件の公文書を昌楽裁判所に差し戻した。2018年2月12日、秦さんは上訴してから1年7カ月後、ようやく解放され帰宅した。

 五、中国公安部門の「英雄模範者」の突然死する現象から警告されたこと

 最近、「優秀な共産党員」、「先進個人」、「優秀人民警官」の名誉を授与された呂建江は、突然死亡した。死後にまた中国共産党の全国公安部門の「2級英雄模範者」の地位を与えられた。呂は河北省石家荘市橋西公安支局の警官のリーダーで、明慧ネットの2008年6月17日、呂の現地の法輪功学習者・程文芬さんを迫害した悪行が報道された。このような例は多くあり、例えば、大連市公安局甘井子支局の于永祥は法輪功への迫害に参与した結果、2001年5月13日、37歳の若さで突然死した。中国共産党は于に「頑張り三郎」、「2級英雄模範者」の称号を与えた。大連市開発区新港公安派出所の所長・趙振金は、一生懸命に法輪功を迫害したため、2006年9月9日、55歳の時に心筋梗塞で死亡した。中国共産党は趙に「1級英雄模範者」の名誉を飾り、人々を騙した。中国共産党はなぜこれらの人たちばかりを宣伝し表彰したのか、中国共産党は、警官らが法輪功の迫害に参与しなくなることを心配し、命がけで全力に働かせるために金銭や名誉で人心を買収しているのだ。

 中国共産党公安部のウェブサイトの統計によると、1999年~2017年の間に、8134人もの中国の警官らが異常な状態で死亡した。そのうちの半数以上が職場で急死し、平均的な死亡年齢は45.5歳だった。2010年~2014年の間には、2万741人もの警官らが負傷した。

表7、1999年~2017年、現役の警官らの死亡人数の統計表(公安部の公開データより)

 年 度 

現役警官死亡人数

 年 度 

現役警官死亡人数

補助警官死亡人数

1999

533

2009

431

 

2000

449

2010

415

 

2001

458

2011

442

 

2002

381

2012

430

 

2003

476

2013

449

 

2004

492

2014

393

 

2005

414

2015

438

 

2006

398

2016

362

 

2007

452

2017

361

126

1999年~2017年 現役警官らの死亡数は8134人(補助警官126人は未計上)

 江沢民は警官たちを法輪功迫害の用心棒に仕立て、罪業を作らせた。現在、法輪功の迫害に参与した警官たちは、広範囲にわたり悪報に遭い、負傷したり、死亡し、その数は莫大な数に上る。これは天が人々に警告しているのである。中国共産党は死亡した警官たちを「公務で犠牲になった」と称して世間を騙しているが、実際には天の報いを受け、すべての者たちが悪報に遭ったのである。中国共産党の江沢民派は「真・善・忍」を遵守する、何の罪もない大勢の法輪功学習者たちに対してあまりにも残忍で、非人道的な迫害を中国全土で行った。これらの犯罪行為は世の中の善悪を逆転させ、社会の道徳を破壊すると同時に、中国の法曹界をますます撹乱させて暗黒化させ、中国社会に計り知れない損失をもたらした。そして、すべての中国人がこの迫害の被害者となった。正義と良知を守り善を選択することは、ごく一部の人達の個別のことではなく、一人一人のすべての人が自分の生命の将来に対し、どの道を選択して歩むかの選択肢でもある。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2018/3/10/362681.html)
 
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