明慧法会|37日間修めて恨む心を取り除く
■ 印刷版
 

文/中国の大法弟子 夕陽

 【明慧日本2018年4月2日】国保大隊(法輪功迫害の実行機関)の警官が2017年4月24日、ドアをノックしたあと家の中に侵入して家財を押収し、さらに私を警察署まで不当に連行しました。理由は、4月11日に私が警察署で警官に真相を伝えたためだ、ということでした。

 取り調べ室にはビデオと録音装置がありました。警官たちの一連の不当行為を見て、私は警官たちに「『憲法』第35条と第36条では、国民に信仰、言論、出版、発行、集会などの自由を与えています。私は法輪功を信仰しており、真・善・忍の理念は憲法で保護されています。あなた達の行為は『刑法』第245条の規定に反しています。不当に他人の住宅に侵入すれば、3年以下の懲役か、または拘留に処され、さらに『刑法』第239条の規定にも反しており、不当連行罪を犯したので、10年以上の有期懲役に処されます。あなた達はこれで飯を食っているので、法を知り、法を理解しているかもしれませんが、だからといって法を犯してはいけません。今日、私たちは無実の罪を着せられたので、法律により弁護士は私を弁護することができますが、将来、誰があなた達のために弁護をすると思うのですか? どういう理由であなたを弁護するのですか? 上級機関の指導者の口頭での命令はやはり電話で知らされたと思いますが、それなら、それは法律的に証拠物件として使えるのですか? それはあなたを救えるのですか? 私は不当に拘禁されましたが、私が持っている正義と良知は法律的検証に耐えられるだけではなく、道徳と良知の試練にも耐えられるので、将来、私はいつでもあなたを告訴することができます。あなたは『役目を果たした人を見捨てる』ということと『ベルリンの壁銃撃事件』を知っていますか? あれら悪を行った者の将来はみな歴史の鏡です。法輪功は世界100以上の国および地域に伝わり広まっており、空前の盛況ですが、それなら、外国人は愚かだとでも言うのですか? 私たち中国人は法輪功を弾圧していますが、それでも中国人は聡明だと言えるのでしょうか?」と関連する法律について伝えました。

 真相を伝えているうちに、寒々とした雰囲気はしだいに緩み、尋問の警官3人の精神は正常になり始め、その中の女性警官の変化は大きかったのです。

 私は続けて「もしあなたの心に正義が存在するなら、この切羽詰まった瀬戸際に自分のために選択を行い、『憲法』を根拠として私を家に帰してください。全国の形勢は変わってきており、法輪功の案件が差し戻され、訴訟が取り下げられたり、法輪功修煉者を家に返したりする事案が現れています」と言いました。するとすぐに、警官は本当に家に帰るようにと言いました。

 私は歩いて警察署を離れ、ちょうど準備されたバスに乗って家に帰ろうとしましたが、突然背後からパトカーが追いかけて来て、警官が「まだ手続きが終わっていない」とか言って、また私を警察署に連れ戻しました。

 次の日、屈強な7、8人の警官らが私を車に乗せ、留置場に入所させました。

 独房に座り、私は「なぜ解放されたのにまた捕まえられたのか?」と原因を探し始めました。全過程を一通り思い出し、自分の心理状態に注意を払い、どこに問題があったのかを一思一念しました。すると、だんだんとはっきりとわかりはじめ、私の話し方が慌ただしかったこと、心の奥深くでいらだっていたこと、闘争心が重かったこと、表面的には善意を帯びていましたが、心の奥深くには恨みがあり、党文化の中の闘争心理や冷淡さがあり、相手の身になって考えていなかったために何度も連行され、さらに時には、心の中に悪意や恨みなどがありました。

 この時、あることを思い出しました。一昨年、同修と一緒に国保大隊の警官に真相を伝えに行った時、ある警官が忙しそうに私たちにお茶を入れていたので、私たちは「彼は内心とても苦悩していても仕事をして飯を食わねばならず、また真相の一部を理解しているが、上層部の命令で人を捕まえており、それに逆らうことができないのだ」と思いました。そこで、私たちはその警官に「仕事を変えた方がいいですよ!」。すると警官は「あなたたちが手伝ってくれるのですか?」。そこで私は「私の師父にお願いしてください」。そう言いながら、私は立ち上がって合掌をしながら模範を示し「大法の師父、私を転勤させてください! 私はこのポストでは働きません」と口の中で念じました。私が警官のためにこのように念じると、みんな笑っていました。しかし、十何年もの間、その警官は何度も大法弟子への迫害に加担し、何度も何度も私を連行し、家宅捜索し、悪の巣に送り、私はそこで生きているより死ぬ方がましと思うような苦しみを受けました。さらに、前科者を使い私をトラの椅子に座らせ、何度も慈悲の心を抱きながらその警官を救うために真相を伝えました。しかし、「予約したルーレット」のように何度も固執して迫害を繰り返し、悔い改めていませんでした。そして今回、私を連行した警官の中にその警官がいたので、心の中で恨みが生じました。多くのことを考えていると、自分が見えるようになり、恨みがあったのが見えましたが、こんなに長年修煉しているのにどうしてこんなにも多くの不純な心があるのでしょうか?

 第二式の功法を煉っていた時「しかし、皆さんはやって来ました。彼らも同じようにやって来ました。彼らはこの法がきっと自身を救うことができると思っており、この大法を信じきっているため、彼らはやってきました。このことだけを見ても、私たちは彼らを救うべきではありませんか? 絶対に救うべきです。彼らは当初、この上なく神聖な神だったのです」[1]という師父のお言葉を思い出しました。そして、私は涙が止まりませんでした!

 私の頭に「あなたを30日間拘留し家に返す、そうでなければ、あなたはまた恨む」という念が現れました。私はすぐに警戒し、これは旧勢力の按排だったので、私は拒絶しました。私の頭は垂れていましたが、体はまだ座禅を組んでおり、天が崩れ落ち地が裂けても師父について行かなければならなかったので、私は旧勢力が按排した道を歩みませんでした。

 次の日、副署長と1人の女性看守が私を連れて行き「あなたがもし『過ちを悔い改める書』を書けば30日間で解放されますが、書かなければ判決を受けることになり、給与もなくなるでしょう」と言いました。そこで私は「私は1文字だってあなたのためには書きません。書かず、というのも、私の生命のすべての意義は法を実証し、そして人を救うことにあるからです。私は法律を犯していませんので、あなたは法の前で私を無罪放免しなければなりません」と言いました。

 2週間後、警官たちがまた私を取り調べ室に入れました。入った途端に、あの警官が目に入りました。私は心の中で師父に加持をお願いし、最も清らかで最も無私な考えで真相を伝え警官たちを救えるように師父にお願いしました。そこで、私はいつものように警官たちに『憲法』、『刑法』、『訴訟法』、『国際法』を伝え、今回はさらに『公務員法』を重点的に伝え、警官たちが不法に監禁罪を犯したことを伝えました。さらに『刑法』第238条の規定によれば、不法に他人を監禁し、あるいはその他の方法で他人の人身の自由をはく奪すれば3年以下の有期懲役や拘留に処され、取り締まりを受けたり、政治上の権利をはく奪される、ということを伝えました。そしてそこには、殴打や侮辱といった内容の厳重な処罰がある、と伝えました。すると、この警官は私の話を聞いたあと茫然となり、手足をばたつかせながら「あなたはどのようにして、それを知ったのですか?」。するとこの時、突然、録音装置が故障しました。そこで私は「もしあなたがこれらの法律がわからないのなら、すぐに学ばなければならず、なぜなら法律を以ってはじめて自分を保護することができるからです。そして、法輪功修煉者に対して二度とこのようにでたらめなことをしてはいけません」と忠告しました。

 この警官の反応は、警官の頭の中の共産党邪霊がひっぱり出されたかのような感覚を私に与え、警官はずっと私を見ていました。

 私は不当に告発されたので「警察署で警官に真相を伝え」、そして「言葉は考えを伝える手段であるはずなのに、人が何かを考え、何かを言っただけで連行され拘束されるなんて、誰が聞いたことがあるでしょうか?」と書きました。

 私は次の三つのことを要求しました。

 一、不当に連行した者と他人を不当拘禁した者への刑事制裁を行うこと

 二、すぐに釈放すること

 三、10万元の損金を賠償すること

 数日が過ぎて、市政法委員会の書記と、610弁公室の主任、および女性警官2人が来て私と話をしました。私は普段から準備していた資料を持っていきました。私に話す順番が回ってきた時、私は資料を棒読みしました。しばらく読んでいると警官たちが私が読んでいるのを遮り「読まなくていいですから話しましょう」と言いました。

 私は警官たちに宣伝用掲示板の中の「邪教」という2文字について話しました。私は「邪教の第1の特徴は、金を収奪して私腹を肥やすことです。私たちは1冊12元の本を自らの意志で買います。市場で同じくらいの厚さの本は25元くらいします。私の師父の本は正規の出版権を持っており、法律の保護を受けています。それに対して共産党の幹部は欲を出せばすぐ巨億の財を築きますが、誰が金を収奪して私腹を肥やしているのでしょうか? 第2の特徴は、マインドコントロールです。法輪功は名簿がなく、事務所もなく、煉功したい人ならだれでも煉功でき、出入り自由で大道無形ですが、それに対して共産党は入党終身制度で手を挙げて宣誓すれば永遠に党にそむけず、そむけばあなたは殺されます。第3の特徴は自殺です。現在自殺する者は、上は中国共産党組織のメンバーから下は普通の国民までいます。しかし、法輪功の中では、迫害されて亡くなる人がいるだけで、自殺して死んだ人を見たことがありません」

 続いて、私は2011年に不当に労働教養を科された時の境遇について「私が住んでいた住宅のドアのすき間はテープで固く封じられており、24時間空けることが許されず、2年余りの間、トイレに行く時以外は住宅の外に一歩も出ることが許されていませんでした。ひどい酸欠の状況下で脳出血が起こり、左側の鼻から血が流れ、全身がむくみ、顔かたちが変形しました。このようにして30日以上が流れ、最後に出てきたのは白色の液体でした。それでも警官たちは私に無理強いし続け『「転向」しなければ病院に連れて行かないぞ』と言いました。私は死にそうな立場におかれましたが、それでも死のうとは思わず、絶対に『転向』しなかったのですが、それは、私の命は法輪功が与えてくださったもので、そうでなければ私は全身の病気で今日まで生きることはできなかったからです。しかし、悪人を助けて悪事を働く受刑者は麻薬や窃盗で労働教養所に入って来て、警官は受刑者を使って私を迫害しました。その受刑者は報いを受け、2015年に交通事故で死にました」と伝えました。

 1人の女性警官が口を挟んで「あなたの師父はどうやってあなたを救ったのですか?」。その意味は、師父がそばにいないのにどうやって救ったのか、と聞かれたので、私は「あなたたちは昔の医術がきわめてすぐれた医者であった華佗や扁鵲、李時珍を知っていますか? 彼らはみな修道者で超能力を持っていましたが、いくつかのことはあなたた達には想像もできないものです」。そして私は「可視光線」について話しました。「光がなければ人の目は何も見えません、ある物には光が届かないので私たちは見ることはできませんが、だからといって存在しないわけではありません」。すると、警官たちは理解を示しました。

 「第4の特徴は精神的なむなしさです。ごまかしのテレビ番組の宣伝下で、法輪功を煉功している人は人生に望みがなく、事業は報われず、精神的にむなしいと人々は思っています。実際、今、100以上の国の億を下らない人数の法輪功修煉者の中には、多くの高官がおり、社長や科学技術者、博士、修士、また、一般庶民もいますが、彼らの精神はむなしいのですか? 人々がこのように思うのは『無神論』と『唯物論』の基点に立った認識です」

 私が語っていた時、警官たちの中の1人の女性が涙をぬぐうのが見えました。また、610弁公室の主任は最初から最後までひと言も言いませんでした。そして、政法委員会書記は「私たちはただ飯を食うためにやっただけだ」。そして、書記は「いつかあなたが神韻DVDを私の娘に渡した時『もしご両親が見させないのなら自分で見なさい』と言ったが、あの時、私はそばにいた。これはあなたが私たちの間にトラブルを作り出したのではないのか? 私と娘は仲が悪くなければならないのか?」と言いました。このように書記がはっきりと覚えていたとは、思いもよりませんでした。そして私は「やはり常人の状態に符合し、他の人の立場にたって問題を考えなければならない」と思いましたので、私はすぐに「すみません、両親の感情を考慮に入れず、ただ神韻の素晴らしさを見る機会を逃してはならないと思い、娘さんに渡したのです。すみませんでした」。すると、書記は笑いました。そこで、今度は私が「あなたが私を通報したのですか?」と尋ねました。すると、別の女性が「違います、違います」。そして書記が「私はただ調査しただけです」。そして、610弁公室の主任が再び連行する行動に出る前に、その情報を私の家族に知らせたと言うので、私はなおさら感激しました。

 それから数日後、検察官が検査にやって来て、公安局の資料の事実確認と「逮捕」するかどうかの決定をしに来ました。もし37日以内に釈放されなければ、逮捕され、法廷尋問を受けて判決を下され、刑務所に入所させられるなどの法律的な順序を踏むことになる、というのです。そこで、検察官は私に「これまで、あなたは6回も処分を受けていますね?」と尋ねられ、私は「そうとも言えるし、そうでないとも言えます。6回迫害を受けたことは事実です。憲法第35条と第36条の規定によると、真・善・忍を信仰し、法輪功の真相を伝えることは法律の保護を受けており、法には違反していません。真・善・忍を信仰する法輪功修煉者を迫害することこそ『憲法』に違反しています」と言うと、検察官はそれに同意しました。さらに、検察官は「『高等裁判所および高等検察庁の司法解釈』の内容を知っていますか?」。そこで私は「知っています、法律が国民の信仰を保護している以上、『高等裁判所と高等検察庁』の言い逃れは『憲法』に違反しています。もし違反していなければ、悪事を働いてまで憲法に反対する人などいないはずです」。私たち法輪功修煉者はいつもその日に話す内容を準備しています。私は今日もやはり法律の角度から伝えましたが、道徳と良知の範囲にまでは及んでいませんでした。検察官は私に「保釈」を提案し、さらに、これはやはり彼個人の提案であるがここに拘禁されるよりましのはずだ、と言いました。そこで私は「私は保釈はせず、無罪で解放されることを要求します。私をここへ連行したあの人達こそ、ここに残るべきです」。すると、検察官は最後に、弁護士を頼むように提案しました。

 官舎に戻って座ると私は内に向けて探し、大法に照らし合わせると、怨恨心、報復する心をを見つけ出し、自分に必要な結末を得るためにいつも自分の要求を強調していました。この心が強く、とても固執していました。怨恨を帯び、執着を帯びていたために、大法の私たちへの要求に達することはできませんでした。そして「私の検察官への話は怨恨、報復、強硬さを帯びていた」ということを深く感じ、この生命に申し訳ないと思い、検察官の立場に立って考慮しておらず、検察官への話の中にこそ「窮地を逃れ難い要素」があったのです。私は師父に加持してくださるようお願いし、私の空間場にある怨恨と執着、悪念を徹底的に解体し全滅してくださるよう、お願いしました。執着が一刻でも私の空間場に残らないようにするために、大脳の一思一念で師父の按排だけを求め、旧勢力のすべての要素を否定しました。私はずっと正念を発し煉功を続けました。私が直面するものが無罪で解放されるのか、それとも保釈されるのかの判決にかかわらず、私の心は動ぜず、いかなる時空においても執着しませんでした。このようにだんだんと、自分の恨みが消えていき、ゆっくりと平静に、平和になっていくのを感じました。

 拘禁されて37日目になると警官が入ってきて「過ちを悔い改める書を書いてください、そうすれば家に帰れるし、あなたにとっても良いことですが、もし判決を受けることになったら、とてもやっかいなことになりますよ」。そこで私は「私は過ちを悔い改める書を書いたり、そういうことはしません」

 おそらく午後だったと思いますが廊下を「○○、荷物を片付けなさい、早く! 早く!」という叫び声が伝わってきました。続いて「ごっとん」という音が響き、鉄の扉が開きました。私は外に出て行き「無罪で釈放だ」と告げられました。

 留置場を出てバスが停まる空き地まで来るとあの警官がいて、警官は私の方に歩いてきました。大法弟子を迫害して18年間が経ち、その警官は青年から中年になり、体格は屈強で少し太り、肌は黒くなっていました。警官は私に「こんなにも長い間、あなたは私を罵ったことはなく、素養が高いなあ!」と一言いいました。私はしばらくその場でポカンとしてしまい、一言も話せませんでした。これは警官が話した言葉なのだろうか、いや、師父が警官の口を借りて私を励ましてくださっているのだと感じると、警官への恨みは全くなくなり、同時に、慈悲深い師父が警官の私に対する長年の恨みを善解してくださったので、警官は人が変わったようになりました。

 37日間で私は恨む心を修めて取り除き、師父は私の手を取って共に歩んでくださったのです! 修煉者として、まだ取り除かなければならない多くの良くない心がありますので、弟子は必ず努力します!

 続いて、私はぼう然となりました。というのも、大海が宇宙の中のすべての恨みを怒涛の勢いで、果てしもなく浄化していくのが見えたからです。私は「物事の善し悪しは人間の一念によるものだと今申しました」[3]のもう一つの内涵が理解できたような気がしました。師父、弟子ははっきりと法を目にしました。この山のような恨みを修めて取り除いたのは自分なのでしょうか、いや、それは師父が弟子のために取り去ってくださったのです!!

 慈悲深い師父にご報告し、同修と切磋琢磨いたします! もし適切でないところがありましたら、どうか訂正をお願いいたします。

 注:
 [1] 李洪志師父の経文:『二〇一五年ニューヨーク法会での説法』
 [2] 李洪志師父の経文:『二〇一四年サンフランシスコ法会での説法』
 [3] 李洪志師父の著作:『轉法輪

 (明慧ネット第14回中国大陸大法弟子の修煉体験交流会)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2017/11/14/356179.html)
 
関連文章