【明慧日本2018年6月13日】遼寧省大連市の法輪功学習者・劉金玉さんは、3年3カ月の実刑判決を宣告され、同省の女子刑務所に収容された。刑務所で迫害を受けた劉さんは呼吸困難になり、食事も摂られず水を飲むことさえもできず、生命の危険に陥った。そこで、家族は劉さんの解放を強く求めた結果、4月の初め、治療のためにやっと保釈されたが、2018年4月15日にこの世を去った。享年67歳だった。
劉さんは大連市金石灘に在住者で、亡くなった日、友人や知人たちは「こんな良い人に危害を加えて、死亡させるなんて!」と怒りをあらわにした。
家にいる劉さんの夫(法輪功を学んでいない)と、息子と息子の彼女もその場で手錠をかけられ、派出所に連行された。警官は劉さんの息子を尋問し、息子が法輪功を学んでいないと知って、息子に法輪功の師父を罵るように強制した。息子は従わなかったため、殴打され、顔が腫れあがった。その後、劉さんは大連市留置場に入れられ、家族達はその日のうちに解放された。
2016年10月21日、劉さんは開発区の裁判所で不当に開廷された。裁判所は劉さんの長男しか傍聴を許さなかった。法廷で劉さんは自己弁護をしたが、1時間30分で裁判は終わった。劉さんは3年3カ月の実刑判決を言い渡され、2017年2月28日に刑務所に送られた。
連行される前、劉さんはとても健康的だった。連行された後、血圧が200まで上昇し、数回も倒れてしまった。当時、背が高くて体格がよく、体重は80キロあったが、迫害によって背中は曲がり、体重が35キロまで激減し、ひどく痩せてしまった。
生前、劉さんは「刑務所のご飯は薬の味がして、おかずが臭い、刑務所側が薬物を混ぜた可能性がある。トイレに行くことを禁止され、便を度々ズボンに漏らしていた。そのたびに頭を殴打され、体罰を受けた」と話した。心身ともに迫害された劉さんは、食事も喉を通らない症状が大分前から現れていたが、検査も治療も受けられなかった。
2018年2月23日、数日間食事をしていない劉さんは危篤状態に陥った。それでやっと病院に送られ、末期の大腸癌だと診断された。刑務所側が家族に医療費を払いに来るよう通知した。そして、息子夫婦は瀋陽刑務所病院に駆けつけた。痩せこけた劉さんが病室のベッドに横たわって話す気力さえなかったが、それでも、手かせや足かせを付けられていた。劉さんは6人の警官に監視され、トイレに行くとき、足かせを取り外すよう要求したが外されず、そのままそこへ漏らすしかなかった。
劉さんの息子は劉さんの検査結果を持って、北京、瀋陽、大連の病院に足を運んで治療法を求めたが、「もう手遅れだ、手術はできない」と言われた。息子は治療のための保釈を刑務所側に申請したが、許されなかった。
日々、病状が悪化した劉さんは危篤状態に陥り、やっとのことで4月の初めに保釈を許されたが、この4月15日に死亡したという。