初心を忘れずに修煉をやり遂げる
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文/スウェーデンの大法弟子

 【明慧日本2018年6月15日】

 尊敬する師父、こんにちは。

 同修の皆さん、こんにちは。

 私はスウェーデンの大法弟子で、1998年11月に修煉を始めました。今日、修煉の初期から今まで経験したこと、悟ったことを皆さんと分かち合いたいと思います。どうして以前のことについて言及する必要があるかというと、ニューヨーク法会の発表原稿募集の知らせを受けた時、2001年に私が参加したスウェーデンのSOSウォーキング活動、および天安門広場で法輪功の無実を訴えた活動が、真っ先に脳裏に浮かびました。あの時の私は修煉に対して本当に全身全霊の力を絞り出して頑張っていたのです。それからの十数年、多くの大法の仕事をしてたくさん大法のプロジェクトに携わり、世間の人に真相を伝えることも怠ってはいませんが、心を修めている実感がなかなか感じ取れず、とても残念なことです。過ぎ去った歳月は取り戻せませんが、今日から、初心を思い出して修煉初期の精進している状態に戻りたいと思います。

 SOSウキングに参加して、顕示心を除去する

 2001年、中国で法輪功学習者に対する迫害がエスカレートし、人々の関心を喚起するため、スウェーデンの法輪功学習者は7月に「SOSウオーキング」を企画して、スウェーデン中部のファールン市から首都ストックホルムまで凡そ6日間の間に260キロを歩くことになりました。時間があって参加できる学習者ほぼ全員が申し込みました。私ももちろん直ちに申し込んで、最後まで歩き抜くと決心しました。この企画こそ衆生を救い済度することにつながり、とても有意義だと思っています。私はウオーキングに適する靴と服を準備しました。

 ウーキングをするには、参加者の荷物や食料品を載せる乗用車1台と運転手が必要です。運転手を探すのは容易なことではなくて、参加者全員が自分の足で260キロを歩きたいからです。何回も相談した結果、なんと私が指名されて、自分の車を運転して伴走するように決められました。私は反対しましたが、みんなで交代して運転するとほかの学習者が承諾してくれたため、仕方なく私は渋々とその結果を受け止めました。

 事前に詳しい地図を準備したのですが、道中、伴走車が先行して道路状況をチェックする必要が時々あります。2001年の時、車のナビはまだ普及しておらず、道路状況の確認は私の任務の一つになりました。また、通り過ぎる都市のメディアに連絡すること(もう1人の同修と共同担当)、食事の手配、宿泊地を探すなどのような後方支援の仕事も私が担当しました。

 同修がSOSウーキングの旅をスタートした時、私は伴走車を運転していました。運転は見たところとても楽そうですが、しかし私の望んでいる任務ではありません! 私からすると、ウーキングの列に入ってこそ、SOSウーキングに参加したと言えます。いろいろな連絡や確認をしていますが、車の中に座って私はとても孤独を感じて、1人でぶつぶつ不満を言いました。

 しかしその後、車を運転してみんなのサポートをする仕事の意義が分かりました。伴走車を運転するのは、多くのこまごました仕事を意味しており、しかもみんなにわかりません。その仕事をしたくない背後に、私は自分の顕示心を発見しました。それを悟った瞬間、何かの物質が体を離れて車のドアから出て、風船のように浮いて消えたのを感じました。消えたのはきっと私の執着心だったのでしょう。その時から、伴走車を運転して皆をサポートする仕事をしっかりやろうと私は決心しました。それから、同修たちは何回も私に交代すると言ってくれましたが、私はすべて断りました。自分の執着を取り除こうと決心したからです。

 ウーキングをする同修たちは毎日約15時間、40キロを歩くます。マラソン完走の距離に近いのです。足の痛みと疲れを我慢している彼らに周到なサービスと支援を提供することは、本当に有意義なことです。最善を尽くしていろいろな方法で私の尊い同修たちを助けようと、本心から思うようになりました。伴走車を運転するのはどんなに重要なことか、新たに認識できました。おまけに途中にいろいろ解決しなければならない用件もあるので、順調に運営できる伴走車がないと、ストックホルムまでのウーキング計画の遂行も難しいかもしれません。

 途中、宿泊施設を探す時も、地元メディアに連絡する時も、出会った人々に中国で起きた迫害を知ってもらう良い機会なので、私は積極的に皆にウーキング計画の主旨を説明しました。

 初日の夜、私たちは農家に泊まりました。多くの同修は食事を摂る気力もなくて、ベッドにばったり倒れました。ある日の夜、私たちは体育館に泊まりました。厚さ3センチもあるマットレスに寝ることができ、おまけにシャワーもあって、連日歩き続けていた我々にとって、その体育館はまるで五つ星ホテルのようでした。SOSウーキング期間中のある日は、同修Aさんの30歳の誕生日です。SOSウーキングをするなかで誕生日を迎える彼のために、私は誕生日ケーキを用意して、忘れ難い誕生日を祝いました。また、途中から参加したある同修は道に迷った時、私は車を運転してあちこち彼を探しました。

 最終日に他の同修が運転を交代してくれて、事前に準備していたスニーカーをやっと使う機会があって、やっと最後に同修たちと一緒にSOSウーキングを歩くことができました。約20キロ歩いた後、ついに終点のストックホルム市庁舎前広場に着きました。私はもう疲れきって、全身が痛かったです。伴走車運転の仕事に多くの不満を持ったことをとても恥ずかしく思いました。もし初日からこのようにひたすら歩いたなら、私は絶対に最後まで続けられなかったと思います。

 SOSウーキングの事を思い出すたびに、毎日痛みを我慢して、横断幕を挙げながら一歩一歩歩く同修たちに感動しました。私も伴走車を運転することを通じて自分の顕示心が見つかり、それからウーキングをする同修たちを全力で支えるようにしようと、心の転換ができました。

 その年(2001年)の秋の11月20日、迫害されている法輪功学習者たちの応援をするため、私たちは天安門広場に行きました。天安門へ向かう旅を始める前、行くか、行かないかについて私はすごく迷いました。ある日、集団学法に参加した後、突然、二つの質問が脳裏に浮かびました。一つは、「天安門広場に行きます」とかつて自分は師父に約束したのでしょうか。もし、かつて自分がそのように師父に誓ったのであれば、行かない理由はどこにありますか? 二つ目は、修煉者はいずれ生死に関わる試練を経なければならないので、それでは、目の前の試練を避けることができるでしょうか? 二つの質問を考えているうちに、私は決断を下しました。

 1999年、迫害が発生してから私はよく中国の同修たちのことを気にかけていました。北京に行って中国の法輪功学習者たちを声援して、「苦しい現実の中で、あなたたちは孤立しているのではありませんよ」と彼らに知らせたいのです。そして、全世界の人々と各国の政府に行動を起こして迫害を制止するように働きかけたいと思いました。

 その日、私と十数人の西洋人学習者は天安門広場に集まって、「真・善・忍」と書いた横断幕を広げました。約20秒後、私たちはパトカーに囲まれました。私たちは警官の恐喝と暴力に耐え抜いて、翌日、中国から追い払われ、安全に帰国したとも言えます。帰国する前、スウェーデンの外務大臣は中国政府に強烈な抗議を表し、私たちの行動に支持を表しました。スウェーデンに帰った後、テレビ局、ラジオ局、多くの新聞社は私たちを取材しに来ました。あれ以来、メディアの取材を受けることに対して私はもうおじけません。

 真相を伝える

 2017年の夏休みに私は「スウェーデンを縦断して真相を伝える」活動に参加しました。それは多くの市民、メディア、および政治要員と接触する良い機会です。私たちはゴットランド島からスタートして、そこで私はずっと前から連絡したい政治家に偶然に出会いました。14年前に在スウェーデン中国領事館が我々のラジオ番組を妨害した事件について、彼は鮮明に覚えていたので、法輪功の真相を深く彼に伝えることができました。

 それから、私たちはストレムスタード市に到着して、広場で法輪功の動作を展示しました。ある女性は来て、3週間前に別のところで法輪功学習者に会ったことを我々に教えてくれました。私はとても嬉しくなりました。もしこれから会う衆生は皆、かつてどこかで法輪功学習者に会って真相を聞いたと言ってくれれば、それはどれほど喜ばしいことでしょう。絶えず真相を伝え続けると、その願いはきっと実現できると思います。ただし、私はもっと自分を修めて、もっと「三つのこと」において精進することが前提です。

 2002年から、私は「法輪功タイムズ」の放送を担当してきました。内容は主に法輪功学習者の修煉の物語、および法輪功が中国で被った迫害の実況です。『中国共産党についての九つの論評』が発表された後、放送に中国共産党の犯罪を暴き出す内容を加え、その後、また伝統文化の内容も付け加え、2006年からスウェーデン語の「希望の声」の番組に変わって、放送時間も週に30分から60分に変えました。その放送は今も続けており、15年間、私は番組の製作と放送を担当しています。

 ある日、体調が悪いと感じましたが、放送番組を準備しなければなりません。ベッドから起きることさえできないのに、どうやって番組を作れるのかと躊躇したのですが、その日の内容はとても重要なので、私は頑張ってコンピュータの前に座りました。番組編集を終えた後、体調も良くなりました。その日の番組製作はふだんより時間を長くかかりましたが、しかし時間を多く使うだけの価値があったと思います。電子メディアが普及している今、より多くの人に中国に関する情報を知らせるために、私はまだまだたくさん勉強しなければならないものがあります。

 最後に、師父が2014年『世界法輪大法デーの説法』に説かれた言葉をお借りして、同修の皆さんと励まし合いたいと思います。「修煉は初志貫徹すれば、必ず成就する」です。

 この貴重な時期に私に自分を修めて、衆生を救い済度する機会を与えて下さった師父に感謝します。同修の皆さんに感謝します。

 (2017年ヨーロッパ法会の発表原稿)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2017/10/7/355094.html)
 
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