【明慧日本2018年7月27日】江蘇省太倉(たいそう)市の法輪功学習者・秦艶秋さんと董美英さんは2018年7月10日、同県裁判所により不当に開廷された。しかし、裁判官も陪審員も公訴人も、全て張家港市の検察庁と裁判所の人員だった。
午前10時前に、弁護士4人と家族10人が入廷した。それから、学習者2人が手かせ足かせをつけられたまま、法廷に連れてこられた。そのため、弁護士は法律に基づき、2人の手かせ足かせを外すようにと要求したが、裁判官・銭に猛反対された。銭は「我々は内部の『通知』をもらったから、外すことができない」と理由をつけたが、弁護士は「内部の『通知』は法律ではないです」と反論し、手かせ足かせを外すように強く求め続けた。
裁判官は弁護士の言うことを無視したり、弁護士の発言を何度も中断させたりしたが、逆に「弁護士の方が怒鳴った」と言った。
仕方なく、弁護士たちは「裁判を回避します」と申し出たため、裁判が続けられなくなり、早々に終えた。
2017年10月1日、秦さんは太倉市610弁公室の警官により連行された。董さんと陳さんという学習者も同時に連行された。その後、陳さんは仮釈放されて帰宅したが、秦さんと董さんは太倉留置場に拘禁された。
秦さんは蘇州市太倉郵便局の局員だった。秦さんは法輪功を学んでいるという理由だけで、中国共産党が法輪功の迫害を開始してから、6回も連行されたことがあり、労働教養所に1年3カ月、刑務所に4年間拘禁され、さらに、精神病院にも6カ月間、閉じ込められた。
秦さんの夫・石沢恵さんは太倉市健雄学院の教師だったが、法輪功の教えを堅持しているため、7回にわたって連行され、労働教養所に3年、2回の実刑判決を合わせると、8年6カ月間も拘禁された。
2014年、石さんは蘇州刑務所の迫害により肝臓がんになった。蘇州付属第二病院に搬送されたとき、石さんの腎臓、肺などの内臓がほとんど悪くなっていた。医者に「余命はあと3カ月から1年だ」と言われた。
夫婦ともに迫害を受けていたため、経済的に貧しく、高額の医療費用を支払えないため、石さんは入院できずに帰宅した。しかし、家で法輪功を学び続けた結果、健康を取り戻した。
2017年2月1日、石さんの太倉の家が突然、警官らから家宅捜索を受けた。そのため、家族は石さんがすでに連行されたことを知った。同年10月12日、石さんは南通市如東裁判所で不当な裁判が行われた。そして、石さんは懲役3年6カ月の実刑判決を宣告された。
現在、石さん夫婦はともに身体の自由を奪われ、拘禁され続けているという。
(注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)