迫害で息も絶え絶えの牟永霞さん 留置場から出される
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 明慧日本2018年8月22日】黒竜江省大慶市の法輪功学習者・牟永霞さん(70歳女性)は、2018年3月16日、姉の見舞いのために列車に乗ろうとしたが、駅で連行され留置場に拘束された。その後、牟さんの案件は検察庁に移され、3月29日に逮捕令状が出された。

 「端午節」(中国の祝日)の日、牟さんは突然、吐き気がしてご飯を食べられなくなり、水を飲んでも吐き出しめまいもした。そのため、牟さんは何度も病院に運ばれた。しかし、全薬物アレルギーの牟さんは、薬を飲めなかったが、病院側に強制的に灌食され薬を飲まされた。それに対して、牟さんは抗議を行い、病院側に「カルテを三部用意し、留置場側、病院側、家族側にそれぞれ一部を配るように」と求めた。発病して、8日目の夜、どの病院にも入院を断られた牟さんは、留置場で警官と受刑者により看病された。

 9日目、牟さんは依然として何も食べられず、飲めなかった。裁判所は牟さんの子供たちに、さらに、2万元の保釈金を支払うことを要求した。牟さんの子供たちは「母を瀕死の状態にさせた上に、お金を要求するなんて」と憤慨した。留置場側が牟さんの子供たちに何回も電話をし、迎えに来るようにと言った。7月10日午後、家族は留置場に到着する前に、留置場側が息も絶え絶えの牟さんを留置場から外へ追い出したという。

 2018年のお正月、牟さんは姉に電話したとき、姉が自立生活ができない状態に陥ったと聞き、いつか見舞いに行こうと思った。牟さんの母親が健康状態が悪くて、姉が母の代わりに兄弟姉妹の世話をしてきた。そのため、姉は学校へ通うことがあまり出来なかった。牟さんたち兄弟は姉を母親と同じく尊敬していた。

 そして、3月16日昼、牟さんは吉林市に在住の80代の姉を見舞いに行こうと、大慶西駅に向かった。駅で安全のための検査を受けて、駅の2階に上がったところ、駅の派出所の警官に追いかけられ、荷物も検査された。警官は牟さんを尋問して、そのまま牟さんを譲胡路区公安分局に連れて行った。派出所の警官は牟さんに対する尋問記録を捏造した。

 その後、派出所の警官は牟さんにそのでたらめな尋問記録にサインを強いたが、牟さんは尋問記録を消して、「捏造したものは無効だ」と書いた。

 それから、夜中に警官は牟さんに「お前を家に送る」と騙し、牟さんを大慶市留置場に送った。留置場で、出された逮捕令状にサインを要求されたとき、でたらめな尋問の記録を見て、牟さんはまた、「捏造したものは無効だ」と書いた。

 突然の連行や拘禁で、牟さんは心臓病、高血圧症、めまい、痙攣、背中の痛みなどの症状が現れ、何度も医務室に運ばれ、酸素吸入を受けた。それで、留置場側が牟さんの仮釈放に同意したが、警察、検察は同意しなかった。

 家族は関係部門に足を運び、牟さんの解放を求めた。検察の人員が「案件は公安局に戻した」と言った。しかし、どの部門も責任を取らなかった。

 息絶え絶えになった牟さんは、留置場から外へ追い出された。

 どこからの情報かわからないが、牟さんの案件の電子資料の中に、牟さんのことを「リーダー役」だと書かれていた。

 2級障害者の70歳のお婆さんが「リーダー役」と書かれたことで、家族は「罪を被るのに、そこまでやるのか? 信じられない」と行き場のない怒りを顕にした。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2018/8/2/371954.html)
 
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