杭州市の董湘茹さんは年金の支給を停止される
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 【明慧日本2019年4月12日】浙江省杭州市の法輪功学習者・董湘茹さん(74歳女性)は、2018年12月、判決を受けた後、住居を監視され、年金の支給を停止された。

 董さんは浙江省海洋魚業局を定年退職したが、病気治療のために董さんは法輪功を学び始め、知らないうちに、心身ともに健康になり法輪功の恩恵を受けた。

 2006年、懲役3年6カ月の実刑判決を受ける

 1999年7.20、中国共産党の元首謀者の江沢民の集団は法輪功への弾圧を開始した。董さんはそれに屈せず、法輪功を学び続けたが、長期的に当局からの迫害を受けた。

 2006年5月、董さんは上海で警官らに連行され、その後、懲役3年6カ月の実刑判決を受けた。浙江省女子刑務所に収容された董さんは、さまざまな残虐な拷問を受け、数回も刑務所の病院に運ばれ、救急手当を受けた。董さんは刑期を終えた当初、体の動きも頭の反応も鈍く、非常に老けた様子だった。しかし、帰宅後、董さんは再び法輪功を学び続け、体が軽やかになり若返った。

 2017年、連行されて保釈

 2017年6月7日、西渓派出所と西湖区公安分局の警官らは録音機材を持ってやって来て、董さんの自宅に不当に侵入し、董さんに嫌がらせをした。

 6月15日午後5時、杭州市拱墅区米市巷派出所の警官ら6~7人がパトカー2台に乗って、董さんの家にやって来て、不当に侵入し家宅捜索を行い、法輪功創始者の写真を押収した。1人の警官が壁に貼ってある「真・善・忍は素晴らしい」と書かれたものをナイフで削り取った。その日の夜、董さんは米市巷派出所に連行された。

 派出所で警官らは董さんに「お前が法輪功の資料を配ったときの姿が監視カメラで撮られた」と言った。董さんは警官に法輪功が迫害されている真相を話したが、警官に書面に記録したものにサインするよう要求された。それを拒否した董さんは警官ら2人に腕を掴まれて、強制的にサインさせられた。抵抗した董さんの腕はあざだらけになった。尋問を受けた後、董さんは杭州市留置場に送られたが、あまりにも血圧が高かったため、留置場に入所を断られた。そして6月16日昼頃、高血圧のため、董さんは1年の保釈期間付きで仮釈放保釈された。

 政法委員会、街道、社区からの嫌がらせ

 2017年11月2日~20日、杭州市西湖区政法委員会の人員、西渓街道の人員、社区の書記の主任は、董さんの家に何度も行き、董さんを洗脳班に行くように強要した。董さんは洗脳班に行かなければならない法律的根拠を出すように要求したが出さなかった。その後、彼らは法律の専門家である法学博士を派遣し、董さんを「転向」させるために、董さんと話をさせた。しかし董さんは明確に「転向」しないと拒否した。

 その後、政法委、街道、社区の人員は絶えず董さんの家に来て、騒がし、董さんの子供や夫にまで嫌がらせをした。董さんの夫は心臓病を患っていたのに、政法委、街道、社区の人員は夫を脅迫し、夫の元勤務先に行き、夫の年金の支給を停止するようにと要求した。

 夫は元浙江省水産学校の副校長だった。十数年前、董さんが連行されて行方不明になったとき、当時、72歳の夫は幼い孫を連れて、さまざまな所に足を運び、訪ね回って董さんを解放するように求めた。現在、84歳になった夫は、またも繰り返し脅迫を受け、穏やかな暮らしができない状況である。

 不当判決を受けて居住を監視され、年金の支給を停止される

 2018年5月9日、杭州市西湖区裁判所は董さんに対して不当な開廷をした。法廷で董さんの弁護士は、董さん本人と家族の全員が口頭弁論で董さんの無罪を主張した。しかし、その日のうちに判決の結果は出されなかった。2018年10月11日になって、董さんは懲役2年6カ月の実刑判決を宣告され、さらに罰金2万元を科された。

 判決を出された董さんは警官ら4人に杭州市留置場に送り込まれた。留置場で董さんは身体検査を受けた後、手錠をつけられたままで警官らに大きな病院に連れて行かれ、またいろいろな検査を受けた。検査後、董さんは留置場に戻されたが、留置場側に入所を断られた。そして、10月11日夜、西湖区裁判所は董さんの居住を監視するという措置を決めた。

 その後、これを不服として、董さんは杭州市中級裁判所に控訴し、北京の弁護士に依頼した。しかし、2018年12月27日、中級裁判所は原判決を維持するものとした。

 2019年3月の始め、董さんの元の勤め先の副庁長と処長数人が董さんの家に来て、董さんに3月から年金の支給を停止すると口頭で伝えた。

 3月に中国では年に一度の政治行事である両会「全国人民代表大会」と「全国人民政治協商会議」を開催した。両会を開いた日から、西湖区街道、西渓街道、西渓派出所、社区は毎日2人の人員を派遣し、董さんの住居を監視して、董さんがどこに行ってもついて来た。18日間が経過した頃にやっと立ち去ったという。

 (注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2019/3/27/384413.html)
 
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