弾圧にも関わらず 北朝鮮で法輪功が急成長
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 【明慧日本2019年5月30日】(明慧記者・王英) 消息筋によると、法輪功は北朝鮮当局の弾圧にもかかわらず、北朝鮮の首都・平壤で広がっているという。

 ラジオ・フリー・アジアは5月17日に、法輪功は1992年に中国で伝えられ、その後の7年の間に、国内外で急速に広まり、1999年に中国共産党の首魁・江沢民が法輪功を迫害する命令を下した後、法輪功学習者が連行されたり、刑務所に拘束されていると報道した。

  海外では、法輪功は広く伝えられ、学習者は中国共産党の迫害に抗議し、中国国内の法輪功学習者の遭遇に注目するよう呼びかけている。

 記事では、平壌市民の中で、法輪功学習者の数が急増しているため、平壌当局は法輪功への弾圧をすでに始めたという。

 関係者は5月11日、RFAのインタビューを受けて「法輪功が予想以上に急速に普及しているので、北朝鮮の司法当局は非常に頭を痛めている」、「4月初めに、当局は市民に法輪功を修煉しているか、法輪功の学習者であるかどうかの届けを出すよう指示する布告を出し、身分を隠す人の取り締まりを厳しく行なうと市民を脅した」と語った。

 しかし、政府の法輪功への否定的な宣伝は逆効果で、法輪功に対するマイナスの宣伝は、逆に法輪功が好まれるようになった。

 また「弾圧を始めると宣告した後、人々は急に法輪功に対して興味を持つようになりました。その前に、法輪功はすでに平壌社会で広がっています。法輪功はここでは修煉と呼ばれており、座禅と動功もあるので、人々は現在法輪功に対してとても好奇心を持っています」と語った。

 貿易関係者を通して北朝鮮へ紹介された

 法輪功がどのように北朝鮮に入ったかについての正式な記録はないが、平壌の貿易当局を通して入ってきたという。

 平壌には貿易機関のセンターが集中しており、北朝鮮と中国の貿易は最近さらに活発になっており、法輪功は、貿易関係者を通して平壌で広がっている。

 最初に行なわれた取り締まりでは、平壌だけで100人の法輪功学習者が当局に逮捕されたが、この数字は予想以上だった。

 多くの法輪功学習者が平壌のその他の地域で逮捕され、彼らは労役や懲罰を下されているという。

 弾圧の中、多くの法輪功学習者が弾圧され逮捕されたことにより、警察部門に激しいプレッシャーを与えている。

 さらに今後どれだけ多くの逮捕者が出るか予想がつかず、党幹部や家族にも普及しているため、当局は頭を痛めている。

 同様に平壌の別の情報筋によると、当局は法輪功への弾圧を宗教に対する戦争だと見なしているようだ。そして、この迫害の手段と、過去に他の宗教信者を迫害する方式と見比べた。

 急速な普及

 情報筋によると、法輪功には朝鮮人に好まれる特徴が多く、急速に普及したという。

 法輪功の普及のスピードには当局も驚き、法輪功は弾圧されても消えることはないと見られている。

 また、中国共産党政権下でも法輪功への弾圧は失敗し、現在、法輪功は平壌で広がっている。

 法輪功が好まれるのは、市民達が圧政の下で暮らしているため、法輪功に希望を感じているからだ。

 市民達は未来に対してすでに絶望しており、法輪功を干天の慈雨のように感じたのである。

 平壌での法輪功への鎮圧は、政府がはじめて北朝鮮の法輪功学習者に行なった取り締まりで、法輪功を修煉することで逮捕された100人は、市内18区の中の平壌松江区の人たちだという。

 北朝鮮の憲法では、自由な宗教信仰は許されるとあるが、国内には、本当の信仰の自由は存在しない。すべての教会と寺は皆国営になっている。

 朝鮮自由全国ウェブサイトの掲載によると、組織のある宗教活動は政府にとって脅威と見なされている。外界に見せるために建てられた形式的な教会と寺を除いて、朝鮮の市民達は、秘かに信仰を実践しなければならず、いつも拘束される危険に晒されており、銃殺される可能性もあるという。

 当該ウェブサイトは、「朝鮮の歴史上、数千の仏教徒とクリスチャンが迫害された」と指摘している。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2019/5/20/387575.html)
 
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