13年の冤罪で失明した吉林の張洪偉さん 死亡
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 【明慧日本2019年6月1日】(吉林=明慧記者)吉林通化鋼鉄会社の公安警察官・張洪偉さん(52)は、法輪功を放棄せず「真・善・忍」の理念を堅持し続けて、人々に迫害の真相を伝えたため、懲役13年の重刑を下された。刑期の期間中、張さんは長春鉄北刑務所、吉林刑務所に拘禁され、四肢・伸ばしベッドで手足を引っ張られて、身体が浮き上がった辛い状態で何日も放置され、その上、睾丸をひどく抓(つね)られ、性的虐待を受け、さらに酷く殴打されるなど、あまりにも残忍な拷問を受け続けた。これらの虐待によって、出所時には四肢の力が全くなくなり、行動も鈍くなり、目はほぼ失明の状態で、痩せ細った骨と皮の変わり果てた姿で出所した。そして、この2019年5月3日、とうとう張さんは冤罪が晴れないまま、無念の思いを残して、この世を去った。


張洪偉さん

 張さんは遼寧某部隊の偵察兵として5年間兵役したことがあり、三級功績の栄誉を受けたこともある。また、団の武術試合の中で5項目の総合優勝を獲得し、2メートルの塀を身がるに乗り越えられるほどの素質があり、人並み外れた身体と体力の持ち主であった。

 1997年に張さんは法輪功を学び始め、仕事に対してもまじめに職責を果たした。そして、利益の面において欲深さがなく、正直者で人柄が良い人だと同僚たちにも認められていた。

 しかし、中国共産党の江沢民集団が法輪功を迫害するようになると、張さんは辞職を強制された。2001年1月20日、張さんは人々に法輪功迫害の真相を伝えたため、北京市房山区派出所の警官らにより連行され、その後、懲役13年の重刑を言い渡された。

酷刑演示:抻床
拷問の実演:伸ばしベッドで手足を引っ張られる

 張さんは刑期中に相前後して、真冬の寒い中で凍えさせられたり、飢餓状態に放置されたり、指で目と鼻を強く弾(はじ)かれたり、睾丸を強く抓られたり、熱湯をかけられたり、灌食されて薬物を注射されたり、たばこの火で身体の方方を焼かれたり、酷く殴られたり、蹴られるなどのあまりにも残忍冷酷な迫害を受けた。またその上、独房に2年5カ月の間、閉じ込められた。残酷な迫害によって、あの頑健でたくましい張さんの身体にも徐々に異常が現れ、2006年の初め頃に両の肺結核(III型)、肋膜炎(ろくまくえん・痛くて呼吸が苦しくなる)、胸水、高血圧、胃潰瘍、心臓病などの病状があると診断された。それにもかかわらず、警官らは手を一切緩めずに迫害を加え続けた。

 13年の間で、法輪功学習者である張さんの岳父・宋文華さんは、朝陽溝労働教養所で迫害され致死された。張さんの岳母と妻は苦労して家を支え、幼い子供を育てながら、長年の間、張さんを救出するためにあちこちを駆け回り、方方でさんざんな目に遭わされ、わびしく辛い日々を過ごした。

 2014年1月19日、張さんは13年の冤罪を終えて帰宅したが、脳は少しの震動にも耐えられず、行動が鈍く、手足もだるくて力が入らなくなり、視力は衰退して前方の1尺( 約30cm)内の物しか見えず、視野がひどく狭くて両側のものが見えなくなった。張さん本人は収入がなく、妻のアルバイトでの僅かばかりの収入で、息子を学校に行かせ、細々と生活をしていた。そのため張さんの目の手術費用を工面できず、1年半後に張さんの目は完全に失明した状態になった。

 

 あの元気でたくましかった張さんは、非人道的な迫害で自力での生活ができなくなり、仕事をする能力を失ったため、家族にすべての世話をしてもらう介護が必要な身になった。家の経済が破綻して行き詰まっている状況を見て、巨大な心理的な圧力を感じた張さんは、ますます体調が悪化し、2019年5月3日に冤罪が晴れないまま、無念の思いを残し、52歳の若さで帰らぬ人となった。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2019/5/19/387495.html)
 
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