徳をもって恨みに報い 苦境の中で希望が見えた
■ 印刷版
 

文/中国の大法弟子

  【 明慧日本2019年9月3日】私は農村女性で、法輪大法を修煉してすでに20年余りになりました。過去の歳月を振り返ると、利己的だった私は人のことを先に考えるようになり、破滅寸前の家庭も再び幸せが戻りました。私と家族、すべての中国の大法弟子は法輪大法の素晴らしさを実証すると同時に大法修煉者を迫害する中国共産党の残酷さを実証できると思います。

   夫を大切にし、睦まじい家庭が戻った

 私は1996年から法輪大法の修煉を始めました。小さい時から病気がちな私は、結婚して出産後にさらにいろんな病気を患い、家の引き出しの中には年中薬がいっぱいありました。修煉してから間もなく、すべての症状が消え、全身が軽く感じ、家にあった薬を全部処分しました。私の変化に家族はとても喜んでくれました。

 健康になった私は、3人の子供を育てながら家事と畑の仕事をしました。一方、タクシー運転手の夫は稼ぎも良かったので、一家は幸せでした。

 しかし、1999年7月20日から中国共産党による法輪功への弾圧が始まり、我が家の苦難も始まりました。昔軍隊で服役したことのある夫は共産党の手段をよく知っていました。1989年の六四天安門事件が起きた時期に、夫は仕事の関係でちょうど北京にいました。北京の市民からこのような話を聞いたそうです。「あの日の夜、電気がついていた民家の窓に向けて、兵士らが銃を乱射したようだ。天安門広場を整理する時、通りかかる一部の市民は怖くて這うようにして橋の下に隠れて無事だったそうだ」

 中国共産党が発動した「運動」を何度も経験した夫は、「妻が法輪功をやっているので、迫害されるのではないか?  家はどうなるのか?  3人の子供はどうするのか?」と毎日が不安でした。当時長女はまだ10歳で、一番下の息子はまだ幼かったので恐怖を感じた夫は、私に修煉を放棄するように暴力で責めたて、そのため私はいつもあざだらけでした。それだけでなく、夫は離婚をすると私を脅しました。

 仕事もお金も住む所もない私が離婚されたら、どのようにうして生きて行くいくのでしょう? また、幼い子供たちはどうなるのでしょうか?  迫害が最も厳しかった頃、夫と身内からのプレッシャーが私を苦しめました。

 しかし、「法輪大法は正法である」と私ははっきり分かっていました。私から一銭も取らず、私を数十年間の病の苦しみから解放させてくださり、さらに私に善い人になるように導いてくださいました。このような素晴らしい大法を放棄するわけにはいきません! 固い信念で動じない私を見て、夫も離婚のことを言わなくなりました。

 家庭内暴力の生活は何年も続きました。どんなに夫が暴力を振るっても、私は「他人から殴られても殴り返さず、罵られてもやり返さず」[1] という師父のお言葉を忘れず、恨むことなく、善をもって夫を大切にしました。タクシー運転手の仕事はかなりきついので、私は毎日夫の好きな料理と酒を準備して、疲れて帰って来た夫に出しました。夫もだんだんと家庭の暖かさを感じるようになりました。

 ある時、夫は運転中に事故に遭い、両手の手のひらの皮膚が裂け、日常生活ができなくなりました。私は毎日夫にご飯を食べさせることから、洗顔や歯磨き、それにトイレの世話までしてあげました。事故から1カ月余りでようやく回復しました。夫は私の献身的な介護に感動し、大法弟子の善を感じました。

 修煉してから私は「真・善・忍」に従って行ない、夫も私の言動を通じて、だんだんと法輪功が正しいと分かり、私の修煉を支持するようになりました。今の夫は私のことを尊敬するようになり、態度もやさしくなり、家事まで手伝ってくれます。私が学法煉功をさぼると、夫は私に「まだ本を読まないの?」 と促してくれますし、私が法輪功の資料を配る時には見張りをしてくれます。

 姑の世話で善を修める

 今年89歳になった姑は我が家で9年余り過ごしました。認知症の姑を私は毎日のように介護していますが、姑の2人の娘は年に2、3回祝日に顔を出すだけで、お母さんに何もしてあげない状態です。特に姑の長男はこの9年の間に、一度も顔を出すことなく、車で通りかかる時すらお母さんに会おうとせず、扶養費を1銭も出したことがありません。

 実は数年前、姑の老後について、我が家と長男の家が1年ずつ交代して介護すると兄弟で約束をしましたが、80歳になった時に、姑は我が家に来て1年過ごしましたが、それ以降、長男は顔を出すことなく、姑の面倒をみようとしませんでした。姑がまだ元気な時、長男はお母さんを我が家から自分の家に呼んで、子供たちを見てもらいましたが、高齢になったらお母さんを弟におしつけました。

 長男一家のやり方に怒りを感じ、姑の2人の娘は私に、「兄が母さんをみなければ、母さんを兄の家の前に置いたらいい!」 と言いましたが、「私にはそんなことはできません」と言いました。当初、迫害を恐れる夫に、姑は私と離婚するように教えました。しかし、私は修煉者として大法の教え通り、人のことを先に考え、恨みを捨てて姑の面倒をみることにしました。

 姑は自分でトイレに行くことができないため、私は椅子に穴をあけて座って用を済ませてから処分して、きれいにしました。それにもかかわらず姑は感謝どころか、私の悪口ばかり言っていました。時々私も我慢の限界で、夫に文句を言い、結局夫婦喧嘩になってしまいました。しかし、冷静になって考えてみると、やはり私が大法の要求した善と忍に達しておらず、もっと自分の心を広くして姑を包容すべきだと気づきました。私は報いを求めず、無条件に姑に優しくしてあげようと思いました。この1、2年ぐらい、姑は寝たきり状態になり、気を付けていないと体や布団を排出物で汚してしまいます。ある日、私は産前の検査をする嫁に付き添って病院に行きましたが、「速く家に戻ってこい」と夫から電話がかかって来ました。慌てて家に戻って見たら、ベッドや床、それに姑の全身は便だらけでした。私は何も言わず、さっそくぬるめのお湯で姑の体を拭いてから、何度も新しいお湯できれいに拭いてあげました。それから寝具や床を洗ったり拭いたりしてきれいにしました。このようなことはしょっちゅう起きるので、短気な夫が怒っても、私はいつも夫にお年寄りの気持ちや不安を伝え、それに親孝行の道理を教えました。文句を言わずをいわず献身的に姑を介護する私の姿を見て、夫も一緒にお母さんの世話をするようになりました。

 この10年ぐらいの間、私は姑の介護のことで長男の家を訪ねたことは一度もなく、自分で姑の世話をしてきました。私の行ないを見ていた村の人々は皆「あなたのような人は本当に少ないわ!」と言い、大法修煉者の善を通じて大法を認めるようになり、私が大法の真相を伝えると、皆信じて受け入れてくれました。

 苦難を経て、幸せを得る

 現在、私の3人の子供は皆結婚して、それぞれ幸せな家庭があり、仕事も順風満帆です。大法弟子の家族として、彼らは私と一緒に理不尽な迫害を経験し、また、法輪大法の素晴らしさを見てきました。そのため、ずっと私の修煉を支持してくれた彼らも福に報われました。

 3人の子供は皆大法が良いと分かっていて、小さい時からいつも私と一緒に大法の資料を配りました。中国共産党によるこの残酷な迫害は、彼らの子供時代に苦難をもたらし、子供としてあるべきではない恐怖を体験させられました。

 迫害が始まった当初、共産党の偽りの宣伝に騙された人々は、皆異様な目で学習者を見ていました。そのような環境の中で、法輪功を修煉する親がいるだけでも子供たちにとって、莫大なプレッシャーになりました。当時、派出所や公安当局、それに政府機関の人が我が家に来て嫌がらせする度に、幼い子供たちは震えるほど怯えて、母が連行されないかと心配していました。また、私の修煉を放棄させるための家庭内暴力で、子供たちは暗い影で生活するようになり、小さな心には消えない傷痕が残りました。

 しかし、どんなに厳しい環境でも、子供たちは終始法輪大法の素晴らしさを信じていました。特に長女は暴力を振るう父から私を守るために、何度も父に殴られました。私が法輪功のために北京へ行って陳情する際も、長女は駅まで私を送ってくれました。後で分かりましたが、長女は私を送った後、父に怒られるのを恐れて、真夏日に外で、木の下に隠れて一日中飲み食いに耐え忍んで、家に帰ることもできませんでした。テレビで偽りの天安門焼身自殺事件を見て、長女はすぐに「これは嘘だ」と言いました。

 その時から長い歳月が経ちましたが、このことに触れる度に、長女は悲しくて涙を流しました。私はいつも長女に、「今世、私たちが正義の下で大法のために発信できたことは、私たちの幸福です。両親が迫害されて亡くなった大勢の子供たちと比べると、あなた達はまだ幸せです。元気を出して頑張ってね!」と慰めました。「江沢民と共産党が私たちを恐怖の中で生活させたのよ!」と長女は怒りを感じています。

 ここ数年、世界中で江沢民を告訴する中で、長女は実名で告訴状を出したほかに、次女と息子も署名し、姑も母印を押し、私の親戚も皆「三退」しました。私は人々の正義なる選択に心から喜びを感じます。

 現在子供たちは皆幸せに暮らしています。長女は会社の責任者になり、収入も良く、不動産は北京の2軒を含めて、全部で3軒もあり、そのほかに立ち退き費用を90万元あまりもらいました。長女は旦那さんの両親からも愛され、2人の可愛い子供にも恵まれました。次女の家庭も幸せで、同じく90万元余りの立ち退き費用をもらい、新築の家に住み、車もあり、今、2番目の子供を妊娠中です。カメラマンの息子は毎月少なくても1、2万元の収入があり、生活は裕福で、夫婦仲も良く、もちろん住宅も車もあり、もうすぐ2番目の子が生まれます。

  現在の私は心配することもなく、幸せに暮らしています。これは大法が与えてくださった福だと思います。私や私の家族と同じ経験をした数え切れない中国の法輪功学習者は、大きな魔難の中でも「真・善・忍」を固く守ってきました。邪悪は永遠に正義に勝てないことは歴史で必ず証明されると信じています。現在法輪大法は世界中の100以上の国と地域に広まり、多くの善良な人々に受け入れられるようになり、同時に、真・善・忍を弾圧する中国共産党に「NO」をつき付けています!

 より多くの中国人が真相を知り、私と同じように大法から受益できるように願っています!

 注:
 [1] 李洪志師父の経文:『シドニー法会での説法』

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2019/8/16/389904.html)
 
関連文章