修煉の縁を大切にし 法を正す事に沿って歩む
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文/オーストラリアの大法弟子

 【明慧日本2019年11月17日】

 尊敬なる師父、こんにちは!

 同修の皆さん、こんにちは!

 今日はここに自分の20年余りの修煉体験を話して、皆さんと交流させていただきます。1996年の初め頃に『轉法輪』がオーストラリアに伝わってきました。その日から私は修煉を始め、煉功の坐禅が好きでした。学法が大事だと分かっていましたが、十数ページを読むだけで眠くなってしまい、とても困りました。1999年、師父がニュージーランドで説法された時、私は質問を一つしましたが、師父は解答の中で学法を多くするようにおっしゃいました。私は必ず師父の教えに従おうと思い、その日から毎日『轉法輪』を一講読みました。2005年からは毎日2講を読むほかに、暗記も始め、今まで『轉法輪』を2回暗唱し終えました。

 学法はすでに私の日常生活の一部になり、欠かせない存在となっています。よく学法してこそ大法から知恵と力をいただき、より多くの衆生を救い済度することができると思いました。また、道徳の堕落が進んでいる現在の社会に現れる様々な誘惑と、旧勢力による妨害と魔難の前で、普段の学法がより重要であると分かりました。師父は「法が基礎であり、大法弟子の根本であり、すべての保障であり、人から神に向かう道である」[1] 、「本を多く読めば、どんな問題も解決されます」[2]、「この本は万能でできないことは何もないのです」[2] と語られました。

 20年余りの修煉を振り返ると、私は師父のお守りの下で大法に導かれ、いくつかの魔難を乗り越え、一歩一歩今日まで辿り着くことができました。偉大で慈悲なる師父は弟子たちの歴史上の縁と怨みを善解し、業力を消してくださり、私達を一世の修煉で円満させ、真の故郷に導かれます。この上ない幸運をいただき、私はこの貴重な修煉の時間を大切にし、絶えず真・善・忍の宇宙の特性に同化したいと思っています。

 一、衆生を救い済度することが私の使命

 10年ぐらい前のある日、私が明慧ネットを閲覧していた時、「衆生を救い済度する」という文字が3Dになり、パソコンのパネルを突き破って私の脳に入ったのがはっきり見えました。その日から数週間、私の頭の中は純粋になり、人間的な考え方がなくなり、身体の周囲に強いエネルギーを感じることができ、心から慈悲が湧いてきて、まるで生まれ変わったようでした。大法が世の中に広まっているのに、まだ大勢の人が迷いの中で済度されていないと思うと、可哀想でたまりませんでした。衆生を救い済度することは私の願望であり、使命であり、先史の約束であり、また師父の期待でもあると分かっています。

 私は毎日出かけて大法の真相を伝えて人を救うようにしています。仕事が終わってから中国人がよく集まるところへ行って真相を伝えましたが、退社時間が遅くなったり、疲れたりした場合、私は自分に「今日は行かなくてもいいか?」と問うと、出た答えは「もちろん行くべきだ! もし今日はこの理由で、明日はあの理由で行かないと言っていたら、やがて衆生済度は出来なくなる」でした。このように考えて真相を伝える時は、いつも熱いエネルギーが一瞬にして全身をかけ抜けたように感じ、疲労も消えました。私はやるべきことを少しだけしましたが、師父は私にたくさんのものを与えてくださいました。師父のご加持に感謝します!

 私はいつもデパートの近くで大法の資料を配っていました。キャンベラの冬はとても寒く、曇りの日に冷たい風に当たると頬が痛いほど辛いものでした。暖房の効くデパートに入れば暖かくなりますが、「私は用意した資料を全部配らない限りこの場を離れない」と自分に言い聞かせました。寒い冬にも暑い夏にも雨が降る季節にも関わらず、週末になると、私は中国大使館の前で発正念をしたり、真相を伝えたりしました。厳しい天候であっても車の中でなく、横断幕の後ろに立ち続けました。横断幕の後ろに人がいるかいないかによって、大法を実証する効果が全然違うのです。私はここに来ている自分の使命がはっきり分かっていたのです。

 二、師父のご恩にますます多くの人が救われる

 ある日、私は同修と一緒に車を運転してキャンベラからシドニーに行く途中、駐車場で中国人観光客を乗せた1台のバスから観光客が降りて休憩しているのが見えました。私とそばにいた同修も降りて、中国人観光客に大法の真相と「三退」の大切さを伝えました。2人を除いてほとんど全員が三退し、自分のために良い未来を選択しました。真相を伝えている時、私は強いエネルギーと相手の心まで届く言葉の力と、師父の法身の見守りと大法の威力の現れを感じました。

 ある日の夕方、私が中華街で真相を伝えている時、品の良い30代くらいの中国人女性がやって来て、「この前あなたに共青団を脱退させてもらったことを夫に言うと、夫も脱退したいというので、Vinsonという名前で共青団からの脱退をお願いします」、「あなたがしているこのことは、とても意義があり、素晴らしいことです。ありがとうございます」と感謝してくれました。長年真相を伝える中で、外国人からの支持と励ましがたくさんありましたが、中国人が励ましてくれたのは初めてのことで、私も感動しました。ますます多くの人が真相を知るようになりました。

 ある時、大使館の前に1台のワゴン車が止まり、中から数人の中国人が降りてきました。通常は私たちを避けるようにすぐ車に戻ることが多いのですが、この数人は写真を撮って、ワゴン車に乗りました。当時、私はワゴン車の向こう側の道路にいて、速く行かないとこの人たちに真相を伝えるチャンスを逃してしまうと思い、急いで道路を渡ってワゴン車に向かいました。運転手が窓を下げて私が渡した資料を受け取りながら、「私たちの三退をお願いします。今車内に7人いて、子供1人を除いてほかの6人全員が三退します。現在の社会は道徳がここまで堕落しているので、速く脱退しないといけません」と言いました。

 最近、キャンベラ政府の国会期間中、法輪功学習者はオーストラリア政府に署名を提出することになったので、私も署名活動に参加しました。ある日若い西洋人女性が自ら来て署名しました。私がこの署名は首相と外務省のトップに提出するものだと説明すると、その女性は「知っています。この前アメリカへ行く飛行機の中で、隣の人が私にたくさん教えてくれました」と言いました。彼女にもうすぐ上演する映画『助けを求める手紙』を紹介したら、彼女は必ず観に行くと言いました。彼女の正念のある行動を見て、彼女に真相を伝えたその同修は素晴らしいと思いました。世界中の大法弟子が広く真相を伝えて人を救う効果はとても大きいのです。

 三、全体を圓容し 神韻を広める

 初めて神韻を広める時、どうすればいいか分かりませんでした。ある60代の同修はあまり能力があるように見えませんが、1人で一軒一軒の店を回って神韻の公演を広め、毎週10枚ぐらいのチケット代金を協調人に渡しました。これは良い方法だと思い、私も各デパートでポスターを貼ったり、チラシを配ったりして神韻公演の素晴らしさを紹介しました。多くの人は自分でチケットを購入すると言い、その年、私が直接販売したチケットは200枚ぐらいでした。販売に向かない私でも、心を込めて大法弟子のやるべきことを行なっていれば、師父の法身が助けてくださいます。師父のお教え通り「弟子正念足りれば、師は回天の力有り」[3]です。

 今まで神韻公演の推進は10年過ぎました。その活動に携わってきた私は、神韻は衆生を救い済度するものであるため、旧勢力の妨害の要素があり、1枚のチケットでも心を込めて販売に努力しなければならないし、観客が自分でチケットを購入するのも、その背景は容易ではなかったと思います。神韻の推進は神韻のブランド化に大きな影響があり、携わる私たち一人一人の修煉状態がチケットの販売を決定します。私も状態の良い時には1日で30人から40人を動員できますが、普通は十数人、あるいはもっと少ない人数でした。ですから、毎日出かける前に『轉法輪』を二講学法し、それに発正念と煉功をきちんと行ない、最も純粋で、良い状態で衆生を救い済度するようにしました。

 2カ月後、デパートに神韻公演のチケット売り場が設けられましたが、専門にチケットを販売する1人の同修が他の国へ行ったため、難しい状況になりました。その時、私は個人の利益を放下し、仕事を辞めてアルバイトとして専門にチケットを販売しました。この市にいくつかのデパートがありますが、その中の一つは市の中心部から離れていて、チケットの販売状況もあまりよくないため、私を含めて誰も行きたがらないのです。しかし、私が拒否すれば協調人が困ると思い、私はいつも協調人の段取りに従いました。時には協調人が私に二つのデパートから一つを選ばせましたが、私は拒否しました。

  法を正すことが進むにつれ、神韻を推進する人数が今までのように必要でなくなりましたが、ほかにもたくさんのプロジェクトが私達を必要としており、一つ一つ地道に努力しなければなりません。私は師父に従い、師父の期待に添いたいと思っています。師父は私たちに「理智をもって法を実証し、智慧をもって真相をはっきりと伝え、慈悲をもって法を広めて世人を救い済度する」[4]と説かれました。

 四、自我を放下し、師父が按排された修煉の道を歩む

 以前、キャンベラの学習者が少ないため、大使館前で迫害に反対する平和抗議に参加するのはほとんどシドニーの学習者でした。2005年の初め頃から私も参加するようになりました。毎週土曜日の朝に出発して、日曜日の夜にシドニーへ戻ります。3年ぐらい続けましたが、その後私はある協調人からキャンベラに残って欲しいと言われました。一定期間の滞在を約束した私は、そのまま10年あまりキャンベラに残りました。しかし私の心はシドニーの修煉環境に戻りたい気持ちが強く、向こうは真相を伝えるプロジェクトが多いし、人数が多いため、集団学法を通じていつも心性の向上が感じられました。私は自分の修煉のために、今の比較的快適な生活と経済的な利益を放下しても、修煉環境の良いシドニーに戻るべきだと思いました。

 今年の年始に、私はシドニーで2カ月ぐらい神韻の推進活動に参加し、故郷に戻ったような感じで、シドニーに残ると決めました。シドニーでの活動が終わってキャンベラへ帰る途中、ある同修が電話で私にシドニーへ戻って来るのではないかと尋ねました。私は「そうです。でも最後には師父にお聞きしたいのです。私たちにはみな使命があるからです」と答えました。私は2週間ぐらいかけて処理したいことがあるので、その間に師父からヒントを頂いて決めようと思いました。

 キャンベラに戻った私の心は、もうシドニーに決めていたので、土曜日の集団学法にも参加しませんでした。日曜日、私は市の中心部のある十字路に立って真相を伝える時、頭に一つの念が浮かび上がりました。「こここそ私が真相を伝える場所だ!」と思った瞬間、不思議にもエネルギーが全身を走り抜け、自分の身体が殻から抜け出したような感じでした。これは師父が与えてくださったヒントだと分かり、とても嬉しく思いました。私には他の選択肢はなく、ここに残って衆生を救い済度して、自分の使命を果たすべきだと思いました。

 以前、私は控えめが美徳で、内向的な性格が良いことだと考え、集団学法の交流会でも発言することがなく、この地域の全体的な状況は協調人がすることだと思っていました。今の私は全体の中の一員として、キャンベラの協調人と他の学習者と協力し合い、師父が教えてくださった「三つのこと」をしっかりやり遂げ、全体的に昇華して、法を正す流れについて行きたいのです。 

 師父、ありがとうございます!

 同修の皆さん、ありがとうございます!

 注:
 [1] 李洪志師父の著作:『精進要旨三』「オーストラリア法会へ」
 [2] 李洪志師父の経文:『北米第一回法会での説法』
 [3] 李洪志師父の著作:『洪吟二』「師徒の恩」
 [4] 李洪志師父の経文:『理性』

 (2019年オーストラリア法会交流原稿)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2019/10/25/394857.html)
 
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