拘禁された劉汝蘭さん 知的障害の息子の世話できず
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 【明慧日本2019年12月19日】山東省膠州市(こうしゅう-し)法輪功学習者・劉汝蘭さん(70歳女性)は2019年10月15日午後、膠州市中雲派出所の警官らに連行された。その後、劉さんは即墨普東留置場に移送されて拘禁されたが、そのため、家には知的障害者の息子の世話をする人が誰もいなくなった。というのは、劉さんはアルバイトをして、息子との生計を立てていたからだ。10月30日、膠州市検察庁が劉さんに対して、逮捕令状を出した。

 劉さんは膠州市洋河鎮に在住していたが、結婚生活の失敗で不遇な人生を送ってきたが、これに負けなかった。善を持って人に接してきた劉さんは、いろいろな困難に直面したが、「法輪功の師父が私に健康な体と健全な頭を与えてくださった。法輪功を学んでからは、自分の人生や世間に対して何もかも恨んでいたが、前向きに考えるようになり、自信を持つようになりました」と話した。

 そして、心身ともに法輪功の恩恵を受けた劉さんは、より多くの人が法輪功を理解するように、そして、中国共産党当局の言う法輪功への誹謗中傷の宣伝を信じないように、と法輪功の素晴らしさを伝えていた。そのため、法輪功の教えの「真・善・忍」の信仰を堅持した劉さんは2回連行されて、合わせて4年6カ月の労働教養処分を科され、さらに懲役3年の実刑判決を受けた。

 30年前に、劉さんは浮気した夫と離婚した。当時、知的障害者の息子が夫側に親権を取られ、劉さんは家から追い出された。

 そして、生計を立てるため劉さんは恨みと悲しみを持ちながら、不安定な生活を始めた。親戚や友人を頼ったり、バイトをしたりして、十数年1人で生活をして生きてきて、心身ともに疲れ果ててしまった。そのため劉さんは重い胃病、気管支炎、関節炎、偏頭痛などを患った。特に偏頭痛を起こした時には、左目が痒くて痛くなり目も開けられず、めまいを伴って吐き気がし、ご飯を食べられず、ベッドに横たわる事しか出来なかった。医者には「半身不随の前兆だ」と言われた。

 経済的な原因で劉さんは大病院で治療を受けられず、小さな診療所に行って、痛み止めをもらうしか出来なかった。しかし、病状が年々ひどくなった劉さんは苦痛に耐え、孤独の日々を耐え忍んで、過ごすしかなかった。

 しかし、幸いにも劉さんは法輪功に出会った。劉さんは法輪功を学んでしばらくして、全身の病気が消えた。お金もかからずに無病な体を得られた。また、離婚の恨みの心も無くなり、生きていく意義を知り、人生を歩む方向が明確にわかるようになり、人生観が大きく変わった劉さんは絶望の縁から立ち上がり、立ち直った。

 前の夫が亡くなって、障害を持つ息子を残したので、劉さんは60代になったものの、迷わず息子のそばに行き、息子の世話をしながらアルバイトをして、生計を立ててきた。

 2011年9月8日、劉さんは洋河鎮冷家村の祭りで法輪功の真相DVDを配ったとき、洋河派出所の警官らに連行された。その後、膠州市裁判所に秘密裏に開廷され、懲役3年の実刑判決を下され、刑務所に収容された。この3年の間、お金のない息子は、あちこちで食べ物をもらって生きのびてはいるものの、すっかり痩せこけてしまった。

 2019年10月15日、劉さんはまたも警官らに連行され、留置場に拘禁され、親子は再び離れ離れになったという。

 現在まで、中国の法律の条文の中に一条たりとも、法輪功を煉ることが違法だと規定しておらず、一条たりとも、法輪功の真相資料を配ることが法律違反であると書かれていない。

 中国人には「知情権」(物事を知る権利)があるため、劉さんを含む法輪功学習者たちはこのような残酷な迫害の中でも、法輪功の真相を伝えている。決して、罪など犯してはいない。

 劉さんは法を守る公民で高尚な道徳観があり、これらの行為は尊敬に値することである。そこで良知のある人々に、劉さん親子が1日も早く団欒できる日が来るように願い、劉さんの解放を強く求め、この紙面を借りて呼びかけている。

(注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2019/12/4/396636.html)
 
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