12年間刑務所で残酷な迫害を受けた李恵豊さん 死亡
■ 印刷版
 

 【明慧日本2020年2月10日】黒竜江省チチハル市の法輪功学習者・李恵豊さん(男性)はかつて、懲役12年の重刑を受けたことがあり、吊し上げられ、生殖器に電気ショックを与えられ、独房に拘禁されるなどの残酷な迫害を受けた。そのため、李さんは一度瀕の死状態に陥ったことがある。長期的な残忍な迫害を受けてきた李さんは突然、2020年1月20日に脳出血を発病し、この28日に世を去った。享年48歳の若さだった。

 李さんはチチハル市鉄鋒区景新小区に在住していた。李さんは法輪功を学んでいるという理由だけで、2001年1月22日、同市建華区の警官らに連行され、十万ボルトのスタンガンで生殖器に電気ショックを加えられた。

酷刑演示:电棍电击
拷問の再現:スタンガンで電気ショックを与える

 李さんは生前、「私は2001年1月22日、学習者・文傑さんの家を訪ねました。午後5時頃突然、刑事警察3中隊の警官ら5人がいきなり文さんの家に不当に侵入し、文さんと文さんの家を訪ねていた学習者全員を連行しました。私たち学習者5人は頭に布をかぶせられ、刑事警察第3中隊に送られ、取り調べられて自白を強要されました。私は両腕を背中に回され、かけられた手錠を2メートルの高さの鉄のフックにかけられました。これは拷問の一つで「上大掛」という刑です。それと同時に私の両足が縄で縛られ、縄を引っ張られると体がまっすぐになってしまい、とても苦しかったです。その上、警官がそばで私の体を蹴ったりして、体が揺れると一層苦痛を感じました。私の苦しんでいる姿を見て、警官はオレの楽しみはお前の苦しむ姿を見ることだ、と大声で叫びました。その後さらに、警官は十万ボルトのスタンガンで私の生殖器に電気ショック状態を与え、生殖器を焦がしました。そのため私の腕は、拷問を受けた6カ月後に、やっと腕を上げることが出来るようになりました」と受けた拷問の残忍さを話した。

 連行された翌日、李さんはチチハル市第二留置場に送られ、1年間拘禁されて痩せこけた。

 2001年7月、李さんはチチハル市建華区裁判所に冤罪を被せられ、懲役12年の実刑判決を宣告された。文さんも懲役11年の実刑を言い渡された。その後、李さんはこれを不服として、中級裁判所に控訴し、文さんも上告したが、それにも関わらず、チチハル市中級裁判所の二審の判決書には、李さんにも文さんにも一審に従って上告しなかった、と書かれていた。

 そして2002年1月24日、李さんはハルビン第三刑務所に収容された。刑務所の「集中訓練隊」で李さんは罪を認めないため、独房に入れられた。2月のとても寒い真冬であったが、李さんはセーターを着ることが許されず、独房の中の前と後の窓を開けられ、夜も布団のないまま寝ることを強いられ、毎日少量のコーンスープしか与えられず、しかも、刑事犯2人の受刑者に四六時中ずっと監視されていた。李さんは独房に39日間拘禁され、息が絶え絶えで今にも死にそうな状態になって、初めて独房から出された。

 独房から出て2週間後、李さんは第6監区に移されたが、昼は刑事犯の受刑者ずっと監視され、身の動きを制限されたり、労働を科されたり、「転向文」を書かされたりするなどの酷い迫害を受けた。大隊長は李さんを罵ったり、侮辱したりした上に、李さんの家族から送られて来たお金や物品を渡さず、全部押収した。李さんは生活用品も買えなくなり、家族との手紙も許されなかった。また、李さんは警官の指示を受けた刑事犯の受刑者に暴力を振るわれることがしばしばあった。

 刑務所で李さんは、法輪功を侮辱するビデオを強制的に見せられて洗脳された。

 ハルビン刑務所は2001年から2004年まで、警官の指示を受けた刑事犯の受刑者らに暴力を振るわれ、法輪功学習者の死亡者数や障害を負う者が多数発生したため、外的から圧力がかかり、これらの大罪を隠蔽するために、拘禁していた学習者108人を大慶、泰来、牡丹江などの刑務所に分散し、移送した。そのため李さんは、他の学習者30人とともに2004年7月1日、大慶紅衛星刑務所に移送された。

 大慶紅衛星刑務所では学習者たちは服、布団、洗剤以外のものは全部没収された。2004年7月9日、李さんは第1監区に拘禁され、家族との面会は許されず、検察庁に出した上訴書もにぎりつぶされた。

 2006年3月1日夜中の1時過ぎ、刑務所の所長が6人の警官らを連れて、李さんの雑居房に入り、李さんを含む3人の学習者をベッドから地面に引きずりおろし、殴ったり蹴ったりして、さらに、ベルトで殴った。それから、警官は李さんに囚人服を着せて独房に連れて行き、鉄の椅子に座らせ、スタンガンや拳で猛打した後、7時間に渡り吊し上げた。その後、警官は李さんを独房に拘禁し、24時間監視した。3人の学習者が所持していたものを警官らにメチャクチャに破壊され、所持していた350元(およそ5500円)も奪われ、服や手紙も焼かれた。その際に、学習者の1人が肋骨を折られ、1カ月ほど横向きに寝れなかったが、警官らはその学習者の家族に、「大丈夫だ」と嘘をついた。

 大慶紅衛星刑務所で5年以上の迫害を受けた李さんは、心身ともに大きなダメージを受けた。2013年1月、刑期を終えた李さんはやっと家に帰れたが、帰宅した後も、常に地元の公安局に始終、騒がされた。そのため、李さんはやむを得ず家から離れた。しかし、いわゆる敏感日になると、警官らは李さんの家に行き、家族たちに嫌がらせをしたりした。

 2019年10月前、チチハル市公安局は「社会の安定のため」という理由で、李さんの地元の派出所の警官に指示を出し、李さんの勤め先に行って騒がせ、圧力をかけた。2020年1月20日、長い間残忍な迫害を受けてきた李さんは脳出血を発症し、2020年1月28日に死亡した。

 李さんの妻・張淑哲さんも法輪功を学んでおり、2001年1月22日に警官に連行された。その後、労働教養処分を受けた。そして、実刑判決を宣告され、ハルビン女子刑務所に収容され、酷い迫害を受けた。

 李さんのような穏やかで幸せな家庭に災難をもたらしたのは誰なのか? この家族団欒のお正月に李さんを死なせ、家族を悲しませるのは誰なのか? 言うまでもなく、法輪功迫害を引き起こしたあの中国共産党の江沢民グループである! 正義と良知を持っている皆さん、この迫害を受けている法輪功学習者たちやその家族に大きな関心を持ち、1日も早くこの残虐な迫害を終結するように、正義の声を発してもらうように願う!!

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2020/2/1/400566.html)
 
関連文章