南京市の83歳の湯志蘭さん 法廷審問される
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 【明慧日本2020年2月22日】江蘇省南京市の83歳の法輪功学習者・湯志蘭さんは、2020年1月8日、南京市玄武区(げんぶく)裁判所で不当な法廷審問を受けた。湯さんは子供たちに支えられ、重い足を引きずりながら入廷したという。

 湯さんは自力で歩けないだけではなく、言葉すらはっきり喋れず、話すとよだれや涙、鼻水を垂らし、病院で脳梗塞、心臓病、糖尿病であると診断された。法廷の裁判官、検察官らは湯さんの様子を見て、法廷審問が無理だと判断し、結果を待ちなさいと宣告し、法廷を早々に終了させた。

 湯さんの夫・王載源さんは、1967年から南京大学で教鞭を執り、1970年代、当大学の中国語中国文学科の助教授を務め、中国教育省の派遣により、スイスやフランスのパリなどで中国語を10年間も教えた。王さんは法輪功の修煉を堅持しているため、三度も警官らに連行され、家宅捜索を受け、洗脳班に2回入れられ、労働教養を2回強いられ、2008年6月22日に冤罪が晴れないまま、この世を去った。

 1936年生まれの湯さんは医学部を卒業してから、南京軍区113病院で軍医を務めた。退役後、湯さんは南京市児童病院の内科、救急科、皮膚科で医師を勤め、その後、外来診察内科で行政主任を担当し、1997年退職するまでそこで働いた。数年前から、一人暮らしの湯さんは棲霞区(せいかく)に引っ越し、息子と同居するようになった。

 2019年8月30日、南京国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関)の私服警官は棲霞区国内安全保衛部門の私服警官ら7、8人を指揮して、湯さんの家に押し入り、有無を言わせず、いきなり家宅捜索を行なった。湯さんは警官らを止めようとし、「あなた達は誰ですか? 何をするつもりですか」と聞くと、「警察だ。法を執行している。邪魔するな」と怒鳴られた。それを聞いた湯さんは体の震えが止まらず、地面に座り込み、言葉が出なくなった。

 私服警官らは数十平米の部屋をめちゃくちゃにし、パソコン、プリンター、大法の書籍、法輪功の真相資料、USBメモリ、DVD、コピー用紙など、大量の私物を押収し、息も絶え絶えになっている湯さんを見捨てて、1年間の保釈期間であるという許可書を残して帰って行った。その後、湯さんは息子に病院に送られ、緊急措置が取られた。

 情報筋によると、2019年5月、湯さんは真相資料を配布した時に、街の監視カメラにその姿を撮られた。警官は監視カメラの映像で湯さんを追跡し、湯さんの自宅を突き止めた。南京市公安局、610弁公室はこのことを重大案件として取り扱い、 計画を立てゆっくり構え、もっと多くの学習者を突き止めようとした。その後、湯さんはどこへ行っても警官に尾行され、法輪功学習者が発見されると、さらに尾行され、湯さんの家に来る学習者をすべて尾行されたという。

 こうして、2019年5月から8月30日まで、湯さんと行き来のある学習者が全員マークされた。8月30日、南京市公安局、610弁公室の指揮の下、棲霞区国内安全保衛部門は総動員し、法輪功学習者を一斉に連行することに踏み切った。当日、不当に連行された学習者は十数人にも達した。情報が厳しく管理されているため、詳しい状況はまだ分からないと言う。

 本案件は、南京市公安局、610弁公室が指揮し、棲霞区の公安局、610弁公室が連行を実施し、棲霞区検察庁が起訴し、玄武区裁判所が立件して開廷するという、公安局や検察庁、裁判所の連携した構図が見える。それは南京市政治法律委員会、610弁公室が計画的に手配して配置するものだった。

 湯さんはこれまで何度も連行され、二度拘禁され、二度も洗脳班に入れられて酷い迫害を受けた。

(注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2020/1/18/399154.html)
 
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