【明慧日本2020年4月10日】(中国=明慧記者)中国共産党が発表した最新の数値は、湖北省の病院での中共ウイルスの最高治癒率は97%を超え、最低死亡率は2.3%未満であることを示している。 市内の医師は、救急患者はまだ残っているが、自分が勤務している病院では、新たな新型肺炎の症例は「完全にクリアされた」と語っている。
私たちは、鄭医師(仮名)にインタビューした。鄭医師は、湖北省の二級甲等病院の集中治療室(ICU)に勤務している。中国の病院は、機能とタスクに応じて3等級に分かれており、各等級は甲等、乙等と分類されている。
一級病院とは、特定の人口のコミュニティに予防、医療、健康、リハビリサービスを直接提供する地域病院のことである。
二級病院とは、複数のコミュニティに総合的な医療サービスを提供し、特定の教育および研究を行なう地域病院のことである。
三級病院とは、高度な専門医療サービスを提供し、いくつかの地域に高度な教育および研究業務を行なう地域病院のことである。
鄭医師がいる病院は二級甲等病院で、中共ウイルスの指定病院である。
2020年1月24日~2月13日までの計21日間、鄭医師は呼吸不全の患者を救助するよう発熱エリアと感染確定エリアに呼ばれて、人工呼吸器を6回使用した。そのうちの3人の患者は感染の恐れがあり、当時はまだ確定診断はされていなかったという。その直後に、3人の患者は死亡したが、感染確定病例や死亡病例としてはカウントされなかったという。
この病院のICUは、十数人の重症患者を受け入れており、そのうちの二つの病例は、呼吸を助けるために気管内挿管人工呼吸器を使用した。 上層部の「高い治癒率と低死亡率」の目標を達成するために、五つの病例(二つの気管挿管を含む)は、二回のPCR検査の結果が陰性の後に新型肺炎で退院させて、また 同日に、脳梗塞、脳出血、アルツハイマー病などの理由で入院させたが、それは「高治癒率」の数字を確保するためだったという。
当病院に約400人の感染確定患者が入院したが、感染が疑われる病例の数は不明である。 最多時は12エリア全てが隔離エリアだった。PCR検査の結果、2回、陰性を示した患者が退院した後、また陽性に変わり、 病院に戻ったのが20例くらいあった。その際には「新規病例」としてはカウントされず、「感染未確定の症例の死亡」は中共ウイルスの死亡者数には含まれていない。
このカウント数の操作の結果、報告された数値によると、この都市の病院での「中共ウイルスの治癒率」は都市で最も高くて97%を超え、死亡率は都市で最も低く2.3%未満である。 これらは全て「共産党のデータ」の統計を改ざんし、数値を操作した偽装されたデータであり、氷山の一角であるといえる。
このようなことは、病院、都市、または地方だけで起こっているのではない。 中国共産党は、中国全土の病院にこのように数値を操作し、その上で統計を取るように要求し、「国家機密」として決して漏らしてはならないことになっている。
さらに鄭医師は、3月19日に一般の患者を受け入れるために、中共ウイルスの病例が「完全にクリア」され、病院が「清潔な病院」になったと発表したことを明らかにした。 実際には、鄭医師が勤務している病院では、ICUに退院していない患者が5人(つまり、前に言及していた病因を書き換え、再入院させた5人の新型肺炎患者)と、感染部門の感染患者2人はまだ退院していない。
鄭医師は、全ての病例は現在ICUから転送されていると述べた。 挿管患者の1人はすでに死亡しており、1人は死線をさまよっている。中国共産党は常に自分自身を「素晴らしく、栄光に満ち、そして正しい」とだけ宣伝し、常に他人を非難し、責任逃れをしようとしている。彼らが言ったこと、彼らが発表した数字を信じることが出来ますか? まだ中国共産党を信じている人たちは、自分の命が危ないのではありませんか? 中国共産党の国家の要人らが市民の命を弄(もてあそ)んでいるのではありませんか!