2020年上半期 132人の法輪功学習者に不当判決

 

　【明慧日本2020年7月16日】（中国＝明慧記者）2020年上半期、中共ウイルス感染症が蔓延する間も、中国共産党（以下、中共）の司法関係者らは依然として、当局の法輪功の消滅を目的とする迫害政策に、加担し続けている。そしてまた、彼らは疫病を理由に弁護士の弁護を妨害したり、家族の傍聴を阻止したりして冤罪を作り続けている。

　湖北省襄陽市の法輪功学習者・成孝宝さん、王模蓮さんは、襄州区裁判所により、それぞれ懲役12年と懲役11年の重刑を、天津市の優秀な教師である高麗娟さんは、濱海新区裁判所に懲役9年と罰金3万元（およそ46万円）の不当な判決を言い渡された。 天津市南開区の法輪功学習者・程桂英さん、程桂靖さん姉妹はそれぞれ、懲役8年と4万元（およそ61万円）の罰金、懲役9年と5万元（およそ77万円）の罰金の判決を言い渡された。雲南省昆明市の准教授・陳新文さんは1年6カ月の実刑を、瀋陽理工大学の准教授・于春生さんは1年の実刑を言い渡された。弁護士は36回も法廷で法輪功学習者らの無罪を訴えて、答弁を行なった。

　明慧ネットの情報によると、2020年上半期、中共当局は法輪功学習者132人に対して、不当な判決を下し、不当な裁判を100回も行なった。また、66人の法輪功学習者に対して逮捕状を出し、388人の法輪功学習者を裁判所や検察庁に起訴した。中共当局の裁判所と公安局は法輪功学習者から38万5000元（およそ590万円）の罰金を脅し取りし、 その内訳は、法廷での不当な罰金額が35万6000元（およそ544万円）で、警官により強請り取られた額が2万9000元（およそ44万円）であった。

　2020年の上半期、65歳以上の高齢者の法輪功学習者24人が不当な判決を受け、11人が不当に開廷され、2人が拘留され、25人が検察庁に罪に陥れられ、迫害を受けた学習者は中国国内の27省、自治区、直轄市を含む129の都市にも及んだ。

　迫害を受けた学習者は皆、善を重んじて心を修める善良な人達ばかりである。中には国家公務員、博士、教授、教師、警官、医者、会計士、翻訳家、元軍人、IT技術者、デザイナー、建築士など、各業界業種の優秀な人材が数多く含まれている。

　図1:2020年1～6月に実刑判決を受けた学習者の刑期の期間別人数の分布図

表1:2020年1～6月、実刑判決を受けた学習者の刑期とその人数の統計表

刑期	人数
1年以下	7
1～2年（1年或いは1年以上、2年以下。以下類推）	38
2～3年	14
3～4年	25
4～5年	14
5～6年	8
6～7年	2
7～8年	7
8～9年	8
9年	4
11年	1
12年	1
刑期不明	3

（データ収集期間：2020年1月1日～6月30日）

　一、2020年上半期に132人の法輪功学習者が不当判決を言い渡される

　明慧ネットの統計によると、2020年1～6月まで、1月に45人、2月に20人、3月に18人、4月に18人、5月に15人、6月に16人、合わせて132人の法輪功学習者が中共当局の裁判所に不当に判決を下された。

表２:2020年1～6月に不当開廷と不当判決を受けた学習者の延べ人数統計表

 

　不当判決を受けた人数の多い省と直轄市の順番として、遼寧省で17人、河北省で15人、吉林省で14人、天津市で13人、山東省で10人である。

　不当判決を受けた人数の多い都市の順番として、瀋陽市で8人、保定市で5人、石家庄で5人、長春市で4人、岳陽市で4人、大連市で4人、宝鶏市で4人、公主嶺市で3人、延辺市で3人、滄州市で3人、金華市で3人である。

図3:2020年1～6月に中国国内における法輪功学習者が不当判決を受けた人数の分布図

 

 

表2：2020年1～6月、地域別に実刑判決を受けた学習者の人数の分布表

地  　　域	不当判決を受けた人数	迫害を受けた深刻度 （1が最も深刻）
遼寧省	17	1
河北省	15	2
吉林省	14	3
天津市	13	4
山東省	10	5
湖南省	7	6
四川省	7	6
河南省	6	7
陝西省	6	7
浙江省	6	7
湖北省	4	8
安徽省	4	8
江蘇省	3	9
寧夏回族自治区	3	9
黒竜江省	2	10
福建省	2	10
貴州省	2	10
内モンゴル自治区	2	10
山西省	2	10
上海市	2	10
雲南省	2	10
北京市	1	11
広東省	1	11
重慶市	1	11

　迫害の事例：

　◇雲南大学の准教授・陳新文博士が不当に懲役1年6カ月の実刑判決を受ける

　明慧ネットの2020年5月23日の報道によると、雲南大学生命科学学院の准教授で法輪功学習者・陳新文さん（54歳男性）は、秘密裏に懲役1年6カ月の実刑判決を下された。

　陳さんは2012年6月にインターネットで法輪功を知った。法輪功は生命が回帰できる宇宙大法であると確信した陳さんは、法輪功を学び始め、ネットで『轉法輪』をダウンロードして読み、真・善・忍に従って自分を律し、心身ともに恩恵を受け、この喜びを人々と分かち合いたいと思った。「生命の目標をやっと見つけた」と陳さんは周りの人に言った。

　しかし、2016年10月20日、陳さんは講壇で学生たちに法輪功が迫害を受けている真相を伝えた際に、中共の虚言に騙された学生に通報され、警官らに連行された。15日間拘留された後、釈放されたが、そのために同大学で教師の資格を剥奪され、2017年7月12日に除籍された。

　2019年7月、陳さんは世の人に法輪功の真相を伝えていた際に、再度、誰かに通報され、警官により連行されて拘留されたが、拘留場所は不明である。

　先日、陳さんは秘密裏に懲役1年6カ月の実刑判決を下されたという。

　◇瀋陽市の准教授・于春生さんは懲役1年の実刑判決を下される

于春生さん

　2019年6月19日に、遼寧省瀋陽市の于春生さん（62歳男性）が電車に乗ろうとした際に、瀋陽の北駅派出所の警官らに不当に連行された。2020年4月29日、中共ウイルスが蔓延しているため、裁判はオンラインで行なわれ、于さん家族の傍聴は許されなかった。于洪区裁判所の裁判官・郝星男は法廷上で宣告しなかったが、事前に家族は于洪区裁判所から5000元（およそ7万6000円）の罰金を支払うようにとの通知をもらった。その後、于さんは于洪区裁判所に懲役1年の実刑判決を下された。2020年6月18日、于さんは帰宅した。

　于春生さんは、瀋陽工業専門学校（現在、瀋陽理工大学と合併）、機械学科元副教授で元学科長を担任していた。

　しかし、信仰を堅持した于春生さんは、学科長の職務を中共委員会より解任された。

　于さんは、法輪功を修煉しているという理由だけで、不当に2回も拘禁され、ひどい迫害を受け、また、講義の権利も奪われたという。　

　◇優秀な教師・高麗娟さんは懲役9年の実刑判決と罰金3万元を科される

　天津市浜海新区の法輪功学習者・高麗娟さん（48歳）は優秀な教師である。2017年12月28日、高さんは連行され、2020年1月に懲役9年と罰金3万元（およそ46万円）の実刑判決を下された。その後、高さんはこの判決を不服として、控訴した。

　明慧ネットの報道によると、2017年12月28日、天津市公安局は大勢の警官らを出動させ、各区の公安分局と派出所の警官らと共に、法輪功学習者に対して一斉に取り締まりを行ない、連行した。そして、高さんを含む37人の学習者たちが連行された。その中で、14人が逮捕令状を出され、8人が実刑判決を言い渡された。刑期が懲役11年の重刑にされた人もいた。

　2019年6月24日、天津市浜海新区裁判所は高さんに対して、不当な開廷をした。法廷で弁護士2人が高さんの無罪を主張した。今回の開廷前に、裁判所は三度も高さんに対して開廷しようとしたが、「証拠」不足で取りやめたという。弁護士は「このような証拠不足の状況下で、繰り返して証拠捜しをするのは3回まで、と決められており、それ以上してはなりません。最後の証拠の補足は、証拠捜しの3回を越えているため、無効です」と答弁した。しかし、裁判官は弁護士の指摘を無視し、「上の指示だ」と言って、高さんに重刑を言い渡した。弁護士は「冤罪で罰するのはあなた方にとってよいことではありません。政策の制定者は、責任から言い逃れることが出来るかもしれませんが、あなた方は一生その責任を負わなければなりません。よく考えてください」と違法性を指摘した上で、改めるように促した。

　しかし、中共の司法関係者らは法輪功学習者に対して、法律に従わずに、610弁公室の命令に従い、高さんに重刑を言い渡した。

　◇湖北省の法輪功学習者・成孝宝さんは懲役12年、王模蓮さんは懲役11年の重刑を言い渡される

　明慧ネットの2020年5月26日の報道によると、法輪功学習者・成孝宝さん、王模蓮さんは襄陽市襄州区裁判所に別々に懲役12年と懲役11年の重刑を宣告された。

　成さんは65歳の男性で、鄭州鉄路局襄樊鉄道分局の元職員であり、修煉する前は肝炎、肺結核などの病気にかかっていたという。この2種類の病気は治療上で逆の作用があり、肝炎を治療すれば肺の保護が必要で、肺結核を治療すれば肝臓の保護が必要なため、非常に難しいという。1998年に法輪功の修煉を始めると、10日間のうちにすべての病気が消えた。軽やかに歩き、以前のように仕事が出来るようになった。会社の同僚やリーダー、親友達は皆法輪功の奇跡を目の当たりにした。しかし、中共による法輪功への迫害の中で、成さんは十数回にわたって連行され、刑務所に収監されて4年間拘禁され、3回にわたって労働教養を強いられ、何度も拘留所や留置場に拘禁され、洗脳施設に閉じ込められ、十数種類の残忍な拷問を受けた。その上、会社から除籍されて生活費がなくなり、家族の全員が筆舌に尽くし難いほど侮辱され、酷い迫害を受けた。

　王さんは中鉄電気化局グループの元職員で、中共による法輪功への迫害が始まった後、何度も連行され、家宅捜索を受け、放浪せざるを得なくなり、3回にわたって労働教養を強いられた。沙洋留置場に収容された初日、警官らに酷く殴打され、スタンガンで生殖器の部位を電撃され、両手を背中に回されて手錠を掛けられた。昼ご飯を食べた直後から晩のご飯の直前まで、ずっと拷問を受け続けて全身傷だらけで青くなり、手足は腫れあがった。湖北女子労働教養所でも2回にわたり、残酷な拷問を受けた。

　◇天津市の程桂英さん、程桂靖さんの姉妹に懲役8年と懲役9年の不当な実刑判決

　天津市南開区の法輪功学習者・程桂英さん、程桂靖さん2人の姉妹は不当に拘禁されて、2年近くになる。最近、桂英さんは懲役8年の実刑判決と罰金4万元（およそ60万8000円）を科され、桂靖さんは懲役9年の実刑判決と罰金5万元（およそ75万9000円）を科された。

　桂英さん、桂靖さん2人の姉妹は会社でも家でも良い人であると評判で、桂靖さんは法輪功を修煉する前は身体が弱く、修煉後には心身ともに元気になり、夫の父母に親孝行をしている。

　2018年5月17日午後2時、程さんの2人姉妹は現地の派出所へ出向き、電動自転車にナンバープレートを付けに行った際に、派出所の警官らにポケットの中やバッグの中を検査された。その中から、携帯電話が数台見つかり、2人は即座に連行され、当日の深夜23時に南開区留置場に収容され、家宅捜索も受けた。

　21カ月ほど留置場に拘禁された姉妹は、その後、2020年1月13日に、南開裁判所に判決を下された。桂英さんは懲役8年の実刑判決と罰金4万元、桂靖さんは懲役9年の実刑判決と罰金5万元を科された。2人に判決を下した理由は「法輪功を修煉して、労働教育を受けた前科があるためである」という。

　労働教育制度はそれ自体が違法であり、2013年に撤廃されたにもかかわらず、2人に労働教育を科したことは法輪功への迫害を加えたことになり、それ自体が法律に違反している。そして、裁判所は違法な政策や撤廃された制度に基づいて、2人に不当な重刑を下し、再度ひどい迫害を加えた。　

　二、2020年上半期　法輪功学習者に100回も裁判を行なう

　明慧ネットの統計データによると、2020年1～6月、中共当局の裁判所は法輪功学習者に100回もの不当な開廷を行なった。その内訳は、1月に51回、3月に5回、4月に12回、5月に16回、6月に16回である。

　不当な開廷を行なった多い地域順として、河北省で24回、四川省で9回、黒竜江省で9回、遼寧省で9回、山東省で8回、広東省で6回、江蘇省で6回、安徽省で5回である。

　不当な開廷を行なった多い都市順として、唐山市で12回、涼山イ族自治州で7回、ジャムス市で5回である。

表3：2020年1～6月、中国国内の法輪功学習者が不当な開廷を受けた分布表

地　　　　域	回　数	迫害を受けた深刻度 （1が最も深刻）
河北省	24	1
四川省	9	2
黒竜江省	9	2
遼寧省	9	2
山東省	8	3
広東省	6	4
江蘇省	6	4
安徽省	5	5
陝西省	4	6
天津市	3	7
湖南省	3	7
山西省	3	7
雲南省	2	8
上海市	2	8
重慶市	1	9
甘粛省	1	9
河南省	1	9
湖北省	1	9
吉林省	1	9
内モンゴル自治区	1	9
寧夏回族自治	1	9

　迫害の事例：

　◇山東省カ沢市の「省市の先進工作者」は不当に開廷される

　2020年1月15日午前に、山東省カ沢市の法輪功学習者・王翠英さん（57）と趙愛真さんはケン城県裁判所で不当に開廷された。王さんの家族は弁護士を雇い、弁護士は王さんが無罪であると主張した。王さんと趙さんも法廷で国民には信仰の自由があること、法輪功を学ぶことは合法であると主張した。

　王さんは「憲法によると、国民には信仰の自由があると定められています。私は法輪功を学び、心身とも受益しました。法輪功の資料を配るのも、人々に法輪功の恩恵を受けてもらいたいからです。いわゆる「法律の実施を破壊する罪」は権力のある人に限って言うことができます。一般の国民は法律の実施を破壊することはあり得ません。法輪大法は佛法であり、世界の100以上の国と地域に広まり、大法の書籍である『轉法輪』は39の言語に翻訳され、中国だけで禁止されています。法輪功への迫害は国際社会に見せられないものです。審判長、審査員たちは自分の良知と善の念に従い、無条件で私たちを釈放することを望みます。起訴者側も起訴を撤回してほしいです」と述べた。

　弁護士は「『中華人民共和国の新聞出版総署第50号』は1999年の法輪功の書籍の禁止令を廃止しました。よって、中国で法輪功の書籍を印刷、所持することは合法です」と述べた。

　裁判は午後1時過ぎまで続けられ、最後には、いい加減に終わらせて判決を宣告しなかった。

　王さんはカ沢市共産党学校に勤め、2018年に定年退職した。誠実な仕事ぶりで職場では高く評価されていた。2008年から2009年「省の先進工作者」に選ばれ、2010年から2011年「市の先進工作者」にも選ばれた。さらに、全員投票で副部長のランクに選抜された。2013年に、労働教養処分が終わったが、上の職場で労働教養処分を理由に、職務を解かれ、拘禁された期間の給与も全て差し引かれた。　

　2019年3月7日の夕方、王さんは道端で法輪功の資料を配った際に、尾行していた牡丹区公安局の警官らに身柄を拘束された。

　◇警官らの違法行為を告訴した河北省の朱素栄さんの家族が報復される

　2020年5月12日、法輪功学習者・朱素栄さんはオンラインで不当に開廷され、2時間ほど裁判が行なわれた。その結果、朱さんの家族は朱さんが法律に違反しておらず、この案件を担当する警官らが違法行為をしたとわかった。そして、家族は警官・辺継輝と高陽県検察庁の公訴人・候志勇を蠡県検察庁、蠡県裁判所、高陽県裁判所に訴えた。

　朱さんは、河北省保定市蠡県の孟嘗村小学校の教師で、3学年のクラス担任である。また、2019年10月11日に、朱さんは法輪功を学んでいるという理由で、鮑墟郷派出所の辺継輝などの警官らによって、連行され、家宅捜索を受けた。その後、朱さんは直接、保定留置場に送られ拘禁された。　

　朱さんが連行された後、学校の数人の先生と生徒たちは泣いた。情報を知った同郷の人たち、隣近所の住民も涙を流し、ため息をつきながら「こんなに良い先生なのに、どうして連行されたのですか」と言った。

　2020年5月12日午後、朱さんは高陽裁判所にオンラインで2時間あまり、不当に開廷された。

　弁護士は起訴書に対して、「派出所の所長は法律的な手続きがないまま、朱さんの家を家宅捜索したことや押収リストを渡さなかったこと、2回目の家宅捜索では壁をよじ登って朱さんの家に侵入したこと、押収した私財を相互に確認しなかったこと」など、警官らの違法行為を指摘した。

　朱さんも「私は尋問されたときに脅迫され、法輪功の資料を配ったと認めさせられた。尋問の際に、警官は監視カメラを消し、私の体を押さえつけて無理やり拇印を強られました」と暴露した。

　警官・辺継輝は朱さんを罪に陥れるため、朱さんの在住の村の書記に偽りの証言を言わせた。

　6月19日午前、高陽県裁判所は二度目に朱さんをオンラインで不当に開廷した。裁判で、家族の弁護人は「2回もすでに公訴人を告訴したので、公訴人の方が回避すべきです」と申し入れだが、公訴人の候志勇は2回とも上層部に指示を仰いだ。上層部は家族の要求を却下した。候は回避しなかった。

　そして、弁護士は開廷の中止を要求した。弁護士は「合議庭は意見を聞き取れなければ、開廷する意味がないし、違法行為になります。慎重に考えてください。開廷を直ちに中止してください」と話した。第二回の審判も2時間ほど行なわれ、早々に終わらせた。

　6月23日午前、蠡県国内安全保衛部門（法輪功迫害の実行機関）の警官は朱さんの家に行き、家宅捜索をした。警官は朱さんの娘に「お前の父親は召喚されて3回までに応じなければ、ネットで指名手配してやる」と脅迫した。

　朱さんの家族はこの報復に対して、政府を信じて市長ホットラインに電話したが、110番に電話してくださいと言われたので、110番してみたら、「国内安全保衛部門は手続きが揃っているので、違法ではない」という返事がかえってきた。

　三、2020年上半期　66人が逮捕令状を発行され、388人が裁判所や検察庁に起訴された

　明慧ネットの統計資料によると、2020年1～6月、中共の司法部門関係者は66人の法輪功学習者に対して逮捕令状を発行し、388人の法輪功学習者を裁判所や検察庁に起訴した。

　1、上半期に66人の法輪功学習者に逮捕令状を発付

　2020年1～6月まで、中共当局は法輪功学習者66人に逮捕令状を出した。その中の主なものは、遼寧省で12人、河北省で11人、四川省で9人である。

表4、2020年1～6月、逮捕令状が発付された法輪功学習者の地域別分布表

地　　　　　域	人　数
遼寧省	12
河北省	11
四川省	9
江西省	6
北京市	5
広東省	5
山東省	5
黒竜江省	3
上海市	2
安徽省	1
河南省	1
吉林省	1
江蘇省	1
内モンゴル自治区	1
天津市	1
雲南省	1
浙江省	1

　迫害の事例：

　◇広州の青年の法輪功学習者・葉小氷さんに逮捕令状が出される

　広州市天河区の法輪功学習者・葉小氷さん（38歳女性）は2020年4月24日、天河区公安分局と天河南派出所の警官によって連行された。現在、葉さんは天河区検察庁に逮捕令状を発行された。

葉小氷さん

　葉さんは広東省湛江市の出身で、大学を卒業して広州市で就職した。4月24日、天河区公安分局と天河南派出所の警官は突然、葉さん宅に押し入り、家宅捜索をした後、葉さんを連行した。4月25日、葉さんは広州市第二留置場に押し込まれ、20日間ほど隔離された後、天河区留置場に移送され、拘禁された。

　葉さんは善良で、仕事も真面目にやっていた。葉さんの家族は警官がなぜ、突然に葉さんの家に侵入して、家宅捜索したのかその理由がわからないという。

　2、388人の法輪功学習者が提訴される

　明慧ネットの統計によると、2020年1～6月、388人の法輪功学習者が検察庁、裁判所により罪に陥れられた。その中には、カナダ籍の者が1人とスイス籍の者が1人、含まれている。

　人数が多く起訴された地域順として、河南省で48人、遼寧省で42人、山東省で32人、河北省で31人、広東省で28人、吉林省で27人、四川省で24人、黒竜江省で23人、陝西省で20人である。

　人数が多く起訴された都市順として、南陽市で43人、長春市で18人、宝鶏市で15人、ハルビン市で14人、大連市で13人である。 

表5、2020年1～6月まで、裁判所や検察庁に提訴された学習者の地域別分布表

地　　　　　　域	人　　数（人）
河南省	48
遼寧省	42
山東省	32
河北省	31
広東省	28
吉林省	27
四川省	24
黒竜江省	23
陝西省	20
湖北省	16
江西省	11
安徽省	9
北京市	9
寧夏回族自治区	9
天津市	9
上海市	8
江蘇省	7
山西省	6
雲南省	6
内モンゴル自治区	5
湖南省	4
重慶市	4
広西省	3
浙江省	3
貴州省	2
カナダ籍	1
スイス籍	1

　四、65歳以上の法輪功学習者が受けた判決

　明慧ネットの統計によると、2020年1～6月の間、65歳以上の法輪功学習者24人が実刑判決を受け、11人に対して不当な裁判が行なわれ、2人に逮捕令状が出され、25人が検察庁、裁判所に起訴された。その中で、一番年長者の法輪功学習者は83歳である。

表6、2020年1～6月、65歳以上で、判決を受けた24人の法輪功学習者の一覧表

名　前	省	市	区、県	裁判所	刑　　期	法廷の罰金（元）	警官が強請り取った金額（元）	年齢
黄慶登（灯）	浙江省	温州市	楽清市		7年			82
石巧雲	湖南省	湘潭市	湘潭県	雨湖区裁判所	居住監視6カ月			77
李正華	江蘇省	揚州市			3年			76
馬淑芬	天津市		北辰区		2年6カ月			76
蒋紅英	寧夏	銀川市			4年			75
韓俊徳	河北省	保定市		高陽県裁判所	8年6カ月	10,000		73
魏玉梅	吉林省	延辺州	敦化市	敦化市裁判所	1年			73
余壽栄	遼寧省	撫順市		望花区裁判所	3年	10,000		71
徐長蘭	遼寧省	大連市			3年			70
楼振康	浙江省	金華市	永康市	金華市ブ城区裁判所	3年6カ月			70
耿文景	河北省	石家庄	辛集市	安平県裁判所	4年			70
李安英	四川省	徳陽市		旌陽区裁判所	1年	3,000		70
李鳳雲	吉林省	延辺州	敦化市	敦化市裁判所	6カ月			70
呉杏英	江蘇省	蘇州市		呉江裁判所	1年	1,000		70
呉菊鳳	安徽省	蚌埠市			4年6カ月			69
李艶秋	河北省	保定市		高陽裁判所	8年	8,000		68
史佩芩	広東省	深圳市		南山区裁判所	1年4カ月	3,000	4,000	67
孫玉英	吉林省	吉林市		船営区裁判所	3年		20,000	66
董天福	河南省	許昌市	禹州市	許昌市魏都区裁判所	懲役2年執行猶予2年	5,000		66
張鐘一	雲南省	昆明市		西山区裁判所	1年7カ月			66
李世松	四川省	楽山市			3年			65
劉譲芳	黒竜江省	双鴨山市	宝清県		3年			65
朱秀霞	吉林省	延辺州	敦化市	敦化市裁判所	1年6カ月			65
成孝宝	湖北省	襄陽市		襄州区裁判所	12年			65

表7、2020年1～6月、65歳以上で不当開廷された学習者の一覧表

名　　　前	地　域	市	区、県	裁　判　所	年　齢
湯志蘭	江蘇省	南京市		玄武区裁判所	83
田淑学	河北省	唐山市	遵化市		80
劉乃芬	河北省	廊坊市		安次区裁判所	78
彭淑華	四川省	成都市		新津県裁判所	78
王雪禎	広東省	広州市		海珠区裁判所	75
耿文景	河北省	石家庄	辛集市	安平県裁判所	70
呉杏英	江蘇省	蘇州市		呉江裁判所	70
孫桂芳	遼寧省	大連市	金州区	金州区裁判所	70
史佩芩	広東省	深圳市		南山区裁判所	67
張鐘一	雲南省	昆明市		西山区裁判所	66
趙愛真	山東省	菏沢市		ケン城県裁判所	65

　迫害の事例：

　◇河北省の法輪功学習者3人がそれぞれ重刑に処される

　保定市の善良な市民である韓俊德さん（73）は懲役8年6カ月と、罰金1万元（およそ15万円）、孫立英さん（42）と李艶秋さん（68）は懲役8年と、罰金8000元（およそ12万円）の判決を宣告された。2020年2月26日、保定市地方裁判所はこの裁判結果を、韓さん、孫さん、李さんの3人の家族に通知した。

　韓さん、孫さん、李さんの3人は2019年8月30日午前、借家で警官らに強制連行された。警官はひょうたんの工芸品を作る機械と完成した工芸品などの私物までも押収した。

　2019年12月24日、孫さんと李さんは保定市高陽県裁判所で不当に開廷された。情報筋によると、韓さんはこの日の前にすでに裁判を受けたという。

　法廷で公訴人は叫び声で話をしたりした。そのため、裁判官に落ち着くようにと注意された。

　法廷で弁護士は裁判官に「証拠」を提出するようにと要求すると、裁判官は「真・善・忍」の三文字が書かれたひょうたんを見せた。

　弁護士はこのいわゆる「証拠の品」を見て、「これは美しいものです。誠実、善良、忍耐という普遍的理念を伝えています。人々がそれを手にして刻まれた文字を読んで、その通りに行なえば、とても良いことではありませんか。なぜ、これが犯罪の証拠品になるのですか？」と答弁した。

　それを聞いて、その場にいた裁判官と公訴人は青ざめた。

　◇浙江省82歳の黄慶登さんに懲役7年の実刑判決が下される

　浙江省温州市楽清の法輪功学習者・黄慶登さん（82）は、2019年に妻の陳娥英さんと共に連行され、今年3月12日、黄さんは楽清裁判所により懲役７年の実刑判決を下された。そして数日後に、妻は釈放された。

　黄さん夫婦は楽清市虹橋鎮の村民で、以前は病気だらけで、何度も命の危険に晒され、「もう治らない」と医師に診断された。1998年に法輪功を修煉後に、すべての病気が治った。法輪功は黄さん夫婦の命を救った。

　2019年4月17日午前、楽清市610弁公室、公安局、虹橋派出所の警官らはいきなり黄さん夫婦の自宅に押し入り、家宅捜索を行ない、法輪功書籍、法輪功創始者の写真、携帯電話、パソコンなど、多くの個人財産を押収した上に、黄さん夫婦2人を楽清市留置場に連行した。黄さんはかつて、何度も連行されたことがある。

　五、経済的な迫害

　明慧ネットの統計によると、2020年1～6月の間に、法輪功学習者たちが38万5000元の罰金を科された。その内訳は、裁判所による罰金が35万6000元で、警官らに強請り取られた金額が2万9000元である。 

表8　2020年1～6月、裁判所が科した罰金の金額明細表

名　前	地　域	市	裁判所	刑　　　期	罰金（元）	警官が強請り取った金額（元）
田宝昌	遼寧省	瀋陽市	和平区裁判所	7年6カ月	50,000
程桂靖	天津市		南開裁判所	9年	50,000
程桂英	天津市		南開裁判所	8年	40,000
高麗娟	天津市		濱海新区裁判所	9年	30,000
鄧道恒	四川省	達州市	開江県裁判所	8年	20,000
龐慧霞	河北省	滄州市	運河区裁判所	7年	20,000
陳子清	吉林省	吉林市		猶予刑	10,000
劉燿鳳	遼寧省	瀋陽市	瀋河区裁判所	1年	10,000
韓俊徳	河北省	保定市	高陽県裁判所	8年6カ月	10,000
虞枝	安徽省	安慶市	望江県裁判所	2年	10,000
董金萍	安徽省	安慶市	望江県裁判所	2年6个月	10,000
余寿栄	遼寧省	撫順市	望花区裁判所	3年	10,000
李艶秋	河北省	保定市	高陽県裁判所	8年	8,000
孫麗英	河北省	保定市	高陽県裁判所	8年	8,000
孫立英	河北省	保定市	高陽県裁判所	8年	8,000
馮彪	吉林省	長春市		1年6カ月	5,000
李紅岩	吉林省	長春市		1年8カ月	5,000
張振偉	河北省	滄州市	運河区裁判所	懲役1年　猶予2年	5,000
董天福	河南省	許昌市	許昌魏都区裁判所	懲役2年　猶予2年	5,000
李良娟	四川省	自貢市		懲役1年　猶予3年	5,000
李印民	陝西省	西安市	西安市中級裁判所	3年	5,000
趙松	河南省	許昌市	許昌魏都区裁判所	懲役1年6カ月　猶予2年	4,000
王玉玲	陝西省	宝鶏市		1年7カ月	4,000
張紅霞	陝西省	宝鶏市		1年3カ月	4,000
張君	陝西省	宝鶏市		1年3カ月	4,000
代会蓮	陝西省	宝鶏市		1年3カ月	4,000
李安英	四川省	徳陽市	旌陽区裁判所	1年	3,000
史佩芩	広東省	深圳市	南山区裁判所	1年4カ月	3,000	4,000
于春生	遼寧省	瀋陽市	于洪区裁判所	1年	3,000	5,000
楊素華	河北省	秦皇島	海港区裁判所	4年	2,000
呉杏英	江蘇省	蘇州市	呉江裁判所	1年	1,000
孫玉英	吉林省	吉林市	船営区裁判所	3年		20,000

　迫害の事例：

　◇天津市浜海新区の優秀な教師で法輪功学習者である高麗娟さん（48歳）は、2017年12月28日に連行された。そして、2020年1月に、高さんに懲役9年の実刑判決と罰金3万元（およそ46万円）の判決が宣告された。

　◇天津市南開区の法輪功学習者・程桂英さん、程桂靖さん2人の姉妹は不当な判決を下された。桂英さんは懲役8年の実刑判決と罰金4万元（およそ61円）を科され、桂靖さんは懲役9年の実刑判決と罰金5万元（およそ77万円）を科された。

　結び

　新唐人テレビ番組『ささやき人生』の「新たな人生を実現する」の映画で、退党センタースタッフ・黄玉華さんは多くの中共司法関係者たちが目を醒まし、自らが中共を脱退した事例を目の当たりにしてきた。現在、公安部門の警官は法輪功学習者を拘束した後、法輪功学習者を「転向」させることができない代わりに、法輪功学習者から話を聞き、法輪功の真相を理解するようになった。警官は優れた法輪功学習者の行ないを通して、「法輪功の弾圧は間違っていた」と認めた。法輪功学習者はみな善良な人とわかり、「今、中共は悪人を取り締まらず、善人を専ら連行している」と話した。また、周りで法輪功への迫害に加担したことにより、多くの悪い応報が起きているのを目の当たりにして、「我々は中国共産党と協力して、法輪功学習者を迫害し続けるべきなのか」と考えるようになったという。多くの武装警官らもこれらのことを考えているようで、法輪功学習者をどう対応すべきかがわかるようになってきた。一部の610弁公室の者も、自分のために逃げ道を作っているという。私が言いたいのは、「善悪には必ず応報がある」ということである。

　ここで法輪功迫害を続けている警官、検察官、裁判官に忠告する！　法輪功迫害を直ちに止めなさい。法を犯していることを知りながらあえて自ら法に触れることをやめなさい。善良な人に対する迫害、佛法に対する迫害は本当に取り返しのつかない大罪になり、あなたたちの行ったことはすべて神が記録しており、その清算は遅かれ早かれ訪れるだろう。迫害に参与した者は誰1人も逃れられず、目の前のことばかりに囚われてはいけない。いつかきっと応報がやって来る。これはあなたを脅かしているのではなく、あなたの命の安全のために話しているのだ。

　中共ウイルス（武漢肺炎）が世界中で蔓延し、中国は一時的に寛解しているだけで、疫病神はまだ本当には去っていない。 疫病の緩和は、神が、改心して悪しき道から正しい道に戻る機会を与えてくださった人々への慈悲なのである。疫病神が再び戻って来た際には、もはや選択肢はないであろう。いくら現代医学が発達していても、有効なワクチンや特効薬を開発することはできないだろう。 欧米の科学者や高官でさえも、救いのために神に敬虔な祈りを捧げている。 善の心を持って法輪功学習者と接触し、誠心誠意に「法輪大法は素晴らしい。真・善・忍は素晴らしい」と、心から唱えれば、禍を回避することができる。最後の機会を掴みなさい。禍は無情で、疫病には目があるのだから。

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