中共の人権侵害官員らの名簿 カナダ外務大臣に提出
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 【明慧日本2020年7月21日】(カナダ=明慧記者・英梓)カナダ法輪大法学会の李迅氏は7月15日、カナダのフランソワフィリップ・シャンパーニュ外務大臣に、法輪功の迫害に参与したことのある現職または元職の14人の官員の名簿を提出した。彼らの人道に反する罪についての記述は300ページにのぼる。

 この名簿は2018年12月10日、当時の外務大臣クリスティア・フリーランド氏に提出したが、回答はなかった。この度、新たにこの名簿をカナダの外務大臣に提出し、マグニツキー法にもとづき、人道に反する罪を犯した中共(中国共産党)の官員らを制裁するよう求めた。

 李氏は記者会見で、この名簿には法輪功迫害を画策した元中共の指導者・江沢民が含まれる。江は自ら迫害を発動し、1999年7月20日、彼の指揮の下で法輪功学習者に対する大規模な迫害をスタートさせたと話す。

 同氏は外務大臣あての手紙の中で、「今年の7月20日は、中共の法輪功に対する恐るべき迫害から21年目を迎える。 中共は、中国全土で法輪功学習者の大規模な恣意的な逮捕、拷問、殺害、臓器強奪までも行ない、 何千万人もの法輪功学習者とその家族の生活と生命を破壊している。 カナダ法輪大法学会は、この暗黒の日に外国官員の腐敗による被害者保護法(マグニツキー法ともいう「以下、法案」)にもとづき、この名簿に記している腐敗官員らの制裁を行なうよう求める」と述べている。

 カナダの現職や元上下両院の議員の多くが、加害者を懲罰するための法案を使用することに賛成し支持を表明している。

 国会に法案を提出した議員「継続する中共の法輪大法への迫害は、世界の損失」

 この法案をカナダ国会に提出した、ジェームス・ベザン議員は、この法案は全世界で適用できるという。同氏は「中共は継続して法輪大法とほかの平和的な団体を迫害しており、世界にとって損失だ。中共政権の広範囲にわたる自国民への人権侵害の責任を負わせるために、世界は行動すべきである」

 「カナダは必ずこの法案を利用して、人権を侵害した中共の官員らを厳しく制裁する。彼らは法輪功学習者を監禁し、殺害し、しかも生きている彼ら(法輪功学習者)の臓器を摘出している」と語った。

 カナダ上院議員 「カナダは今、迫害に参与した中共の官員らを制裁すべき」

 カナダ上院議員タンハインゴ(Thanh Hai Ngo)氏は、「ごろつきの犯罪に対して容赦のない政策を行使するのは適切である」という。

 同氏は「今は中国の(犯罪)官員らをマグニツキー法で制裁し、世界の舞台での人権擁護者としてのカナダのリーダーシップを発揮する時だ」と述べた。

 元司法大臣 「法輪功に対するジェノサイド的な迫害は、罪のない者を有罪にしている」

 カナダ元司法大臣アーウィン・コトラー氏は、「法輪功(学習者)は21年来ずっと迫害を受けて(不当に)起訴され、拷問などを受け(冤罪)で起訴されている。中共の緻密な画策によりジェノサイド的な迫害を受けている彼ら(法輪功学習者達)は、ただ単に、古の価値観である真・善・忍を継承しているだけなのだ」

 「この種のジェノサイドは良心と信仰の自由を犯罪と決めつける典型的なもので、罪のない者を有罪にしている。加害者は必ず制裁を受けなければならない」と語った。

 国会法輪功友の会連合主席 「マグニツキー法は制裁に有効的な手段」

 カナダ国会法輪功友の会連合主席、国会議員ピーター・ケント氏は、「我々はカナダ政府にこの法案を利用して14人の中国政府官員を制裁するよう励まし、彼らの(迫害への参与)を認定し、厳しい人権侵害をした行為に責任を負わせなければならい」と話す。

 2年前記者会見の席で、同氏は、中共の人権侵害行為は続いており、マグニツキー法を利用してこの流れを止めるべきだと発言し「この法案は有効的な手段であり、人権侵害への関与を特定できる個人を容易に制裁することができる」と述べた。

 同氏は、数年前まで中国の人権は改善されると期待していたという。「しかし数年来、我々が目にしたのはさらに厳しい逆の状況である。厳しい人権侵害の事件はますます多く的確に記録されている」というピーター・ケント氏。カナダは、中共の人権侵害に対して、正直で、直接的で、毅然とした態度を取る時が来ていると話した。

 提出した資料は事実に基づき 悪人らの犯罪の証拠は充分である

 李迅氏は外務大臣あての手紙の中で、名簿の官員らは厳しい人権侵害を犯し、その行為に責任を負わなければならない。これらの行為には、宗教や言論と真相の自由を守る個人への拷問や殺戮が含まれ、これらの罪は法案第二条の定義に符合している。人権を踏みにじる行為は、中共の法輪功学習者に対するジェノサイドの迫害が背景にあるという。

 手紙の中でさらに、ジェノサイド運動は中国の憲法に違反し、中国が署名した『市民的及び政治的権利に関する国際規約』にも違反しており、中共のこの暴行はゲシュタポに類似し、610弁公室の指示の下で実施されている。

 中共の法輪功に対するジェノサイド的な大規模な迫害は世界各国政府に広く認識されている。名簿に記載された官員らは、広範な人権蹂躙に関与し悪辣なトップリーダーの役割を果たしている。彼らは悪名高い迫害者の象徴になっている。このような状況下で制裁することは価値があり、最も効果的な方法と言える。

 名簿にある一部の官僚は、かつて人権を侵害したために裁判にかけられ判決を受けている。江沢民と羅干は法輪功学習者の迫害に参与し、人道に反する罪でアルゼンチンで起訴された。アルゼンチン法廷は(2人に有罪判決を言い渡し)逮捕状を発行した。法輪功に対するジェノサイドの罪では江沢民と羅干、薄熙来と呉官正の4人がスペインでも起訴されている。周永康と薄熙来は腐敗の罪で中国で無期懲役の判決を受けている。この名簿には、表向きの政治的な理由で現在の中国指導部の制裁を受けている人物も含まれていると述べた。

 カナダ法輪大法学会が提出した資料は、18年間の困難で地道に収集したデーターをもとに作成したもので、法案にもとづくカナダ外務省の判断を求めるために提出され、人道に反する罪を背景に迫害に参与した者の証拠、ならびに迫害機構と指揮系統などに及んでいる。これらの資料は中共の隠ぺい行為を暴露し、不当な判決や収容所での拷問、あらゆるジェノサイド、国が緻密に画策した生体臓器狩りを暴いた英雄的な証と言える。

 (カナダ外務大臣に提出した14人の名簿は中国語明慧ホームーページに参照)

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2020/7/16/409089.html)
 
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