2020年上半期 5313人の法輪功学習者が連行、嫌がらせを受ける
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 【明慧日本2020年7月31日】(中国=明慧記者)2020年7月13日の時点で、中国本土以外の中共ウイルスの感染者が1300万人を超えており、少なくとも57万人の死者が出ている。中国共産党(以下、中共)がコロナ感染症を隠蔽したため世界に災いをもたらし、欧米諸国に責任をなすりつけ、国内外でプロパガンダを強化する中、さらに「香港版国家安全法」を強行に実施させた。このことは、中共の一連の悪行で自由世界を激怒させた。

 中共は感染者数と死亡者数を隠蔽しただけでなく、感染が拡散している中で「法輪大法は素晴らしい、真・善・忍は素晴らしい」を念じる事で、自分の身を守る方法を人々に教えた法輪功学習者を取り締まっている。明慧ネットの報道によると、当局は「両会議の期間中に、安定を維持する」という口実でもって、改めて法輪功に対する迫害の命令を出した。法輪功学習者を通報すると、1人につき1000元(およそ1万5000円)の奨励金が支払われ、1人の法輪功学習者を捕まえると、5000元(およそ7万5000円)をもらえる。また、学習者を15日間拘留してもよいという。これらの法輪功を迫害する命令は、中共の610弁公室、政法委、公安部、最高検察庁、最高裁判所などの部門から出されるが、現職の中共中央政治局常務委員で、規律検査委員会書記の趙楽際は、規律検査委員会(CCDI)を法輪功学習者の迫害に直接関与する部門である政法委に改造した。

 明慧ネットの統計資料によると、2020年上半期に、中共の警官らは全国の28省、自治区、直轄市の238都市で、5313人の法輪功学習者に対して連行し、嫌がらせを働いたという。 そのうち、2654人が連行され(1408人はすでに帰宅し、2人は脱走した)、2659人が嫌がらせを受け、77人が洗脳班に送られ、1687人が家宅捜索を受け、48人がやむを得ず家を離れた。迫害を受けた学習者の中には局長、教育の専門家、大学教授、コンピューター関連の博士、教師、エンジニア、病院の院長、医師、退役軍人、会計士、銀行の幹部、個人経営者などの社会のエリートがいる。その中には大学教授をはじめ、小・中・高等学校の教諭が48人もいる。

图1:2020年1~6月中国法轮功学员遭中共迫害人次统计

図1、2020年1~6月、迫害を受けた中国国内の法輪功学習者の延べ人数統計表

 2020年上半期、中共当局は法輪功学習者132人に対して、不当な判決を下し、不当な裁判を100回も行なった。また、66人の法輪功学習者に対して逮捕状を発付し、388人の法輪功学習者を裁判所や検察庁に起訴した。今年の上半期に、38人の法輪功学習者が迫害により死亡し、そのうちの15人が刑務所、留置場、派出所などで拘禁される期間中に死亡した。

 中共の法曹部門の関係者らは90歳の年配者に対しても同様に残忍な手を下した。 明慧ネットの統計によると、今年の上半期、65歳以上の法輪功学習者540人が連行され、嫌がらせを受けた。その内訳は90歳以上6人、80~90歳140人、70~80歳278人、65~70人歳116人であった。そのうち356人が連行され、このうちの最高齢者は90歳である。また、184人が嫌がらせを受け、このうちの最高齢者は92歳である。

图2:2020年1~6月540名65岁以上的老年法轮功学员遭绑架骚扰

図2、2020年1~6月、65歳以上で連行、嫌がらせをされた540人の学習者の年齢別統計表

 中共の法曹部門の関係者が法輪功学習者から掠(かす)め取った現金の総額は236万2994元(およそ3549万円)に上った。その内訳は、警官らが家宅捜索を行なった際に、強奪もしくはゆすり取った現金は197万7994元(およそ2970万円)で、裁判所が科した罰金は38万5000元(およそ578万円)であった。

图3:2020年1~6月大陆法轮功学员遭中共绑架、骚扰人次统计

図3、2020年1~6月に連行、嫌がらせをされた中国国内の学習者の延べ人数

 一、2020年上半期、2654人の法輪功学習者が連行される

图4:2020年1~6月中国大陆各地法轮功学员遭绑架骚扰人次统计

図4、2020年1~6月に連行、嫌がらせをされた中国各地の学習者の延べ人数統計表

 表1、2020年1~6月、連行された法輪功学習者の地域別人数統計表
 
   区    域    連行された人数
河 北 省 336
山 東 省 293
黒 竜 江 省 255
遼 寧 省 245
四 川 省 180
北 京 市 142
吉 林 省 138
山 西 省 136
安 徽 省 101
広 東 省 97
湖 北 省 88
貴 州 省 81
湖 南 省 65
天 津 市 63
重 慶 市 62
江 蘇 省 48
江 西 省 48
河 南 省 46
内モンゴル 40
上 海 市 37
甘 粛 省 34
陝 西 省 26
雲 南 省 26
寧   夏 25
広   西 22
福 建 省 9
浙 江 省 8
新   疆 3

 迫害の実例

 ◇唐山市の学習者36人が身柄を拘束され、韓玉芹さんは当日に致死される

 河北省唐山市豊潤区公安局および管轄区の各派出所の警官らは2020年6月18日に、突然、法輪功学習者36人の身柄を拘束した。その中の68歳の韓玉芹さんは当日に迫害されて死亡した。多くの学習者は家宅捜索を受け、テレビを受信するアンテナが解体された。留守だった学習者の自宅には封印紙が貼られた。

 豊潤小区韓荘村に住む韓玉芹さんは、1995年から法輪功を学び始め、「真・善・忍」の基準に従って良い人を目指し、健康で二十数年間薬を飲んだことがなかったという。

'酷刑演示:铁椅子'

拷問の再現:鉄の椅子

 韓さんは、6月18日の早朝5時に豊潤区の警官に身柄を拘束され、端明路派出所まで連行された。派出所で韓さんは鉄の椅子に座らされ、法輪功を放棄する書類に署名を強制されたが、拒否した。 午前10時、韓さんの娘が面会に行ったが、許されなかった。

 当日の昼頃、韓さんの夫が食事を届けに行った時、韓さんはご飯を食べずにずっと泣いていた。また、長時間鉄の椅子に座らされたため、両足が太く浮腫んだ。

 午後4時頃、韓さんはトイレに行きたいと申し出て、監視者と一緒に行った。しばらく待っても出て来ないので、女性警官に確認してもらうと、韓さんがトイレの中で倒れていたのが発見された。韓さんは病院に搬送されて救急措置が取られたが、助けられなかったと言う。

 午後6時に警察からの連絡を受けた家族は、病院で髪が乱れて鼻に血がついている韓さんの遺体を目にした。大泣きして悲しみ憤った家族は、警官らに制服姿で死者に対して敬礼してもらうように求めた。そして、所長と名乗る者が制服姿で遺体の前でお辞儀をして、「ごめんなさい」と言ったという。

 ◇河南禹州市の張志温さんは連行されて、3日後に死亡

 河南省禹州市の法輪功学習者・張志温さん(60代女性)は2020年5月13日、自宅に押し入って来た警官らにより連行され、許昌市留置場に入れられた。5月17日午前に、家族は張さんが死亡したと告げられた。

 5月13日午前9時ごろ、禹州市国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関)と南城派出所の警官らは張さんの家に押し入り、いきなり家宅捜索を行ない、掃除中だった張さんを連行した。学習者・喬書紅さん(30代女性)も同時に連行された。翌日、家族はあちこちを探し回り、張さんが許昌市女子留置場に収容されていたことが分かった。

 5月15日、家族は留置場へ張さんの衣類と薬(糖尿病の薬)を届けたが、留置場側は全ての物品を受け取らなかった。家族は張さんが糖尿病患者で毎日の薬と注射が必要だという話を繰り返し説明したが、依然として会留置場側に拒否された。

 5月17日、家族は国内安全保衛部門の担当に電話で張さんの状況を確認したところ、「すでに死亡し、遺体は火葬場にある」と返答された。

 ◇妻が亡くなったばかりの夫の楊玉良さんは、娘までが連行される

'法轮功学员高艳'

高艶さん

 北京市順義区の法輪功学習者・高艶さん(49)は、迫害により2020年4月22日に死亡した。高さんはかつて夫と10年間放浪生活をしたことがあり、労働教養を強いられ、長期にわたって嫌がらせを受け、恐喝されるなどの迫害を受け続けた。葬儀の事がまだ終わっていない2020年4月27日に、順義区の国内安全保衛部門の警官らは再び家までやって来て、夫の楊玉良さんと娘の楊丹丹さんを連行した。また、その少し前の2020年4月7日に、楊さんの父親も亡くなったばかりだった。

'女儿杨丹丹'

娘の楊丹丹さん

 楊さんは「父親が4月7日に他界し、間もなくして、また妻までがこの4月22日に相次いで、亡くなったばかりです。家族の2人がこの世を去ったのに、あなた達はまた何をしようとするのですか?」と警官に訴えたが、警官らは有無を言わせず、楊さんと娘をパトカーに押し込んだ。警官は核酸検査(感染の有無)をすると嘘を言い、検査費用として1000元(およそ1万5000円)以上を強請り取った。

 近所の人たちはこの話を聞いて、「警官らは理不尽過ぎます。一家は迫害されてこんな状況になってしまったのに、まだ、嫌がらせや罪を加えようとしている。本当に罰当たりなことをする」と皆が同情した。

 ◇青春時代を刑務所で過ごした医者の李力壮さんが、再び連行される

'李力壮'

李力壮さん

 黒竜江省ハルビン市医科大学付属第一病院の元整形外科医者・李力壮さん(47)は、優しくて上品で、得難い人材である。

 2020年4月8日午後、李さんは珠江通り「365生鮮スーパーマーケット」の入口あたりで連行され、現在、大慶肇州留置場に拘禁された。

 「真・善・忍」を堅持し、法輪功の無実を訴えた李さんは、何度も不当に拘束され家宅捜索を受け、二度も労働教養を強いられ、実刑判決を宣告され、青春時代の6年6カ月の間刑務所で拘禁され、様々なひどい拷問を受けた。長年にわたり迫害された李さんは仕事を失い、小さな商売をして生活を維持したが、精神的にも肉体的にも大きなダメージを受けたため、髪の毛が真っ白になった。

 外科医であった李さんは、「天安門焼身自殺事件」のトリックをすぐ見抜いていた。 CCTVが制作した番組「焦点訪談」の中で、自ら焼身した少女が気管切開の手術後のインタビューに応じた時、澄んだ声で歌うことができた。これは医学の常識から見るとありえないことである。しかし、この大嘘が無数の人々を騙した。李さんはこの迫害の実態を世間の人々に伝えたため、酷く迫害された。

 李さんは裸にされて凍えさせられ、睾丸をつねられ、汚い雑巾を口に詰められ、滅多打ちにされ、ガムテープで口を巻かれ、ビニール袋で窒息寸前の状態にさせられ、ゴムホースを肛門に挿し込まれて水を注入され、歯ブラシを入れられる等などの人間性を失った残忍な拷問を受けた。

 ◇ハルビン市興隆鎮派出所の警官らが学習者を殴り、「報道するな」と恐喝

 黒竜江省ハルビン市阿城区の数人の法輪功学習者が2020年4月9日夜、五常市興隆鎮で法輪功迫害の真相資料を配っていた時、鎮に勤務する人員に尾行され、地元の派出所の警官らにより陥れられた。派出所の所長・楊春来は警官らに鎮の全体を捜索させ、その際に、学習者・張軍さん、高亞斌さん、徐淑鳳さん、もう1人の張さん、運転手の孫鉄農さんを派出所まで連行した。

 派出所で、警官らが孫鉄農さんを殴ったり、平手打ちしたりしたので、孫さんは意識がぼんやりし、床にじっと座ったままで動けなくなった。女性の学習者たちはひどく脅かされた。学習者の男性教師の李岩さんが大声で「殴るな!」と叫んだので、警官らは李さんを監視カメラのない部屋に引っ張り込んで、ひどく殴ったり蹴ったりした。また、手錠をかけて地面に押しつけ、1人の警官が李さんの顔を強く捻ったり、革靴で頭を踏んだりした。さらに数人の警官らは李さんの背中や腰を蹴った。そして、他の警官らがスタンガンを持って来て、学習者を電撃しようとした。そして警官は「李が俺らを攻撃した」とわざと叫び、李さんを陥れた。

 李さんは殴られて床に倒れ込んだまま、立つことが出来なかった。その後、1人の学習者が午後に解放された。残りの5人は派出所で所長・楊春来にひどく罵られ尋問され、興隆鎮に法輪功迫害の真相資料を配りに行かないという保証書を書くようにと強要された。さらに、警官らは学習者5人に対して脅かして、迫害したり暴行を加えたことを報道したり、電話をかけたり、海外や国際社会に訴えたりすることを絶対に許さないと言った。また、「学習者の子供や孫に対しても、それぞれに審査があり、これを通過しなければ、いい仕事にはつけない」と脅した。

 夜の10時30分ごろ、所長は学習者に家族の所に電話をかけさせ、「保証人になるように」とし向けた。高亞斌さんと徐淑鳳さんにはそれぞれの息子に電話をかけさせた。息子が到着後、派出所の警官らは学習者の5人に拘留10日間の書類を出して、保証人になるように家族に要求し、「今、中共ウイルスが蔓延しているから家に閉じこもり、10日間外へ出るな」と言った。さらに、孫鉄農さんが乗っていたワンボックスカーを派出所の警官が押収した。現在、車2台が派出所に押収されたままになっている。この期間中、学習者の5人はずっと善意で所長と警官らに法輪功の真相を伝え続けた。

 ◇陳情書を書いた吉林の教師・宋彦群さんが連行される

 舒蘭市公安局の国内安全保衛部門の大隊長・董其明ら一行の8人が、2020年3月26日午前9時頃、吉林省舒蘭市の法輪功学習者・宋彦群さんの家にやって来て、「町内の戸籍を登録する関係者だ」と嘘を言って騙した。騙された宋さんがドアを開けると、警官は「お前は李克強に手紙を書いただろうが、その手紙が北京から戻された。陳情局がこの件を調査して、お前を連行しろと言っている」と言って、吉林省陳情局の公式文書を取り出した。警官は「お前はなぜ李克強に手紙を書いたのか?」と、宋さんを脅して誘い出し、宋さんと家全体の様子をビデオカメラで撮影した。

 宋さんは警官らに「法輪功に濡れ衣をかぶせ、法輪功の師父に対してとても不敬で、不公平です。私は師父と大法のために正義を取り戻し、無実を訴えたいのです。それと同時に、私も濡れ衣を着せられました。私は悪い事を一切していないのに、懲役12年の実刑判決を宣告され、刑務所の中で様々な残忍な拷問により苦しめられました。九死に一生を得てやっと帰って来ましたが、未だに受けた拷問の後遺症で正常な生活ができず、精神的にも不安定な状態です。憲法では国民は通信の自由があると定められているのに、どうして国家の首相に手紙を書いたらいけないのでしょうか?」と言った。

 ビデオ撮影が終わった後、董其明は2人の警官を残して、宋さんを1日監視させた。午後6時、北城派出所の副所長・朱峰が宋さんの家にやって来て、宋さんを北城派出所まで強制連行し、その際に、法輪功の書籍と私物を押収した。

 現在、宋さんは吉林市留置場に拘禁されているが、警官らは直接に判決を下すと脅しているという。

'迫害前的宋彦群'

迫害前の宋彦群さん

'迫害后的宋彦群'

迫害後の宋彦群さん

'宋彦群的妹妹宋冰'

妹の宋氷さん

 宋さんは吉林省舒蘭市生まれで、以前はハルビン大徳日本語学校の英語教師をしていた。1995年に法輪功を学び始め、今まで宋さんの経済援助を受けた生徒は数十人いた。

  2004年、宋さんと妹の宋氷さん(2009年7月30日に迫害死する)は連行され、舒蘭市裁判所で非公開裁判を受け、宋さんは懲役12年の実刑判決を言い渡され、妹の宋氷さんは14年の実刑判決を言い渡された。 

 2012年の年末に一度帰宅した宋彦群さんは、2013年にまた刑務所に拘禁され、2014年、危篤状態に陥ったために仮釈放された。九死に一生を得た宋さんだが、その時の体重は40キロにも満たなかった。 

 二、2020年上半期に2659人の法輪功学習者が嫌がらせを受ける

表2、2020年1~6月、嫌がらせを受けた法輪功学習者の地域別人数統計表
 
   区     域    嫌がらせを受けた人数
河 北 省 514
山 東 省 326
四 川 省 232
遼 寧 省 202
吉 林 省 197
黒 竜 江 省 166
貴 州 省 157
湖 北 省 141
河 南 省 116
重 慶 市 98
湖 南 省 91
北 京 市 78
甘 粛 省 73
山 西 省 63
上 海 市 37
広 東 省 36
天 津 市 21
安 徽 省 19
江 西 省 18
江 蘇 省 16
陝 西 省 16
内モンゴル 13
雲 南 省 8
寧   夏 7
広   西 6
浙 江 省 5
新   疆 2
福 建 省 1
 迫害の実例

 ◇中共の幹部は夏維仙さん一家の生計の道を断絶させようとした

 貴陽市艶山紅郷の法輪功学習者・夏維仙さんの一家6人は、幹線道路沿い洗車業を営んで生活を支えていた。今年5月、艶山紅郷派出所の警官は、「三書」を持って来て、夏さんにサインさせようとしたが、夏さんはこれを拒否した。その後、警官と村の役員らが一緒にやって来て、法輪功を放棄せず「三書」に署名しないなら、洗車業の移動式店舗を撤去すると脅した。

 5月20日以降、夏さん一家はずっと営業できない状況が続き、夏さんの夫も限界になり、毎日のように離婚を巡って口論するようになった。そこで夏さんは「離婚後にあなたが洗車業を再開できるなら、私は離婚することに同意します」と話した。

 そして2020年5月末、2人は村委員会に行き離婚の手続きを済ませようとした。村の書記は「住宅はどうするのか」と聞いた。夏さんは「自分は何も要りません」と答えた。書記は「これからの住む場所は?」と尋ねると、夏さんは「実家に帰ります」と答えた。すると書記は「それはお前が探しにくくなるから、ダメだ!」と言って、離婚を認めない調停書を書いてくれた。その結果、夏さん一家は商売もできず、瀬戸際に立たされて行き先が見えなくなっている。

 ◇江西省南昌市の夏明金さんは、帰宅後も嫌がらせを受ける

 夏明金さん(55)は法輪功を放棄しないため、かつて1年間の労働教養を強いられ、15日間拘束されたことがあり、2019年10月にはまた懲役2年の実刑判決を宣告された。2020年4月3日、夏さんは解放され帰宅したにも関わらず、依然として警官らやコミュニティの役員から嫌がらせを受けている。

'迫害前的夏明金'

迫害前の夏明金さん

'关押迫害中的夏明金'

拘禁中の夏明金さん

 2020年4月3日、夏さんは2年の刑期を終えて南昌市第一留置場から帰って来た。家族が留置場に迎えに行った時に、一目見ただけで心が痛んで仕方がなかった。目の前の夏さんは以前の可愛く明るい姿ではなく、白髪が混じりすっかり老け込んで縮こまっており、顔の表情もぼんやりしている様子であったという。

 三、2020年上半期、77人の学習者が洗脳班へ強制連行される

表3、2020年1~6月、洗脳班に送られた法輪功学習者の地域別分布表
   区     域    洗脳班に送られた人数
貴 州 省 23
山 東 省 21
河 北 省 19
湖 南 省 6
江 蘇 省 3
山 西 省 3
安 徽 省 1
重 慶 市 1

 四、警官と裁判官は金銭をかすめ取る 

 明慧ネットの統計資料によると、2020年上半期に中共の法曹部門の警官らが、206人の法輪功学習者から掠め取った現金の金額は197万7994元である。

 表4、2020年上半期、警官が家宅捜索した際に1万元以上略奪、もしくは、ゆすり取った現金の金額明細表
 
  名   前   県・区 家宅捜索 ゆすり取った
現金の金額(元)
任海飞 遼寧省 大連市 甘井子区 家宅捜索 55万
孙中丽 遼寧省 大連市 甘井子区 家宅捜索 50万
诸葛伟 河北省 唐山市 豊潤区 家宅捜索 17万
方福强 遼寧省 鞍山市   家宅捜索 6万
刘建华 山東省 臨沂市 沂南県 家宅捜索 5万
翟春梅 吉林省 延辺州 図們市 家宅捜索 5万
曹喜峰 黒竜江 ハルビン市 五常区 家宅捜索 5万
田宝霞 黒竜江 佳木斯市 建三江 家宅捜索 5万
孙秘香 山東省 菏澤市 鄄城県 家宅捜索 4万
江增朝 黒竜江 大慶市 譲胡路区   4万
徐晶 遼寧省 丹東市   家宅捜索 3万5000
徐丽娜 吉林省 吉林市 永吉県 家宅捜索 3万5000
闫喜华 黒竜江 双鴨山市   家宅捜索 3万
李贵珍 重慶市   璧山区 家宅捜索 3万
3人学習者 天津市       3万
苗英群 河北省 秦皇島市   家宅捜索 2万1000
莫新忠 山東省 德州市 夏津県 家宅捜索 2万
李玲珍 雲南省 玉溪市   家宅捜索 2万
康小二(常人) 河北省 衡水市 深州市 家宅捜索 2万
王变生 河北省 滄州市 河間市 家宅捜索 2万
唐淑云亲家 遼寧省 錦州市     2万
张金荣 河南省 濮陽市   家宅捜索 2万
郭佩蓉 吉林省 長春市 農安県   2万
杨英龙 吉林省 長春市 農安県   2万
崔彦卿 天津市   濱海新区 家宅捜索 1万8000
滕玉国 遼寧省 瀋陽市 大東区 家宅捜索 1万2000
张荣秀 天津市   紅橋区 家宅捜索 1万300
王荣华儿子 河南省 濮陽市   家宅捜索 1万300
夏泽红 安徽省 淮南市   家宅捜索 1万
陈秀杰 遼寧省 錦州市   家宅捜索 1万
孙永芹 山東省 潍坊市 昌邑市 家宅捜索 1万
徐万香 山東省 潍坊市 昌邑市 家宅捜索 1万
俞桂芝 吉林省 遼源市     1万
杨华 黒竜江 ハルビン市   家宅捜索 1万
郭佩蓉 吉林省 長春市 農安県   1万
杨英龙 吉林省 長春市 農安県   1万
徐战东 遼寧省 丹東市 東港市   1万
刘姓学習者 山東省 煙台市 莱山区 家宅捜索 1万
余兰 重慶市   長寿区 家宅捜索 1万
高姓学習者 山東省 臨沂市 蘭山区   1万
晁桂英 四川省 楽山市   家宅捜索 1万
臧书玲 山東省 德州市 楽陵市 家宅捜索 1万

 迫害の実例

 ◇遼寧省大連市の任海飛さんは75万元以上の家財を押収される

 大連の法輪功学習者・任海飛さんは2020年6月26日の午後、マンションに突入して来た大連市甘井子派出所の警官らに連行された。同時に警官らは、現金50万元(およそ766万円)を押収し、20万元(およそ306万円)相当の空のTFカードと空のUSBメモリを押収した。その後、警官は任さんの自家用車を発見し、さらに、車内の5万元(およそ77万円)の現金と空のTFカードを押収した。

 ◇南昌市の劉永英さんは殴られ、公職を解かれ、年金を停止される

 かつて5年間拘禁された南昌市の法輪功学習者・劉永英さん(57)は2018年4月3日、再び南昌市清山湖区公安支局の警官らにより連行され、懲役2年の実刑判決を言い渡された。2020年4月3日、劉さんは刑期が満了して刑務所から帰宅したが、現在、公職を解かれ、年金を停止された。

'被迫害之前的刘永英'

迫害前の劉永英さん

'遭迫害后的刘永英'

迫害後の劉永英さん

 劉さんは江西省民政学校の講師であったが、法輪功を放棄しないため、計7年間刑務所で様々な残忍な拷問により苦しめられ、2018年に公職を解かれ、年金を停止された。

 五、2020年上半期、65歳以上の学習者540人が連行され嫌がらせを受ける

表5、2020年1~6月、65歳以上で、連行された学習者の年齢別統計表
 
   年     齢    連行された人数
90歳以上 3
80~90歳 62
70~80歳 200
65~70歳 91

 表6、2020年1~6月、65歳以上で、嫌がらせを受けた学習者の年齢別統計表

   年     齢    嫌がらせを受けた人数
90歳以上 3
80~90 78
70~80 78
65~70 25

 ◇新疆石河子90歳の学習者・厳宜学さんが連行される

 新疆石河子農八師142団に住む90歳の法輪功学習者・厳宜学さんは、中国共産党の「二つの会議」の前に連行され、今なお一切の情報が入ってこないままである。

 厳さんは2018年に、新疆石河子麻薬戒毒所で設立された洗脳班(対外的には、新疆職業教育訓練クラスと称されている)へ連行され、1年近く拘禁された。そこで、厳さんは様々な虐待を受け、部屋で煉功したため、失業者から募集した補助警官らにひどく殴られ、集団的な暴行を振るわれた。また、厳さんが煉功する度に警報器が鳴り、続いて数人の補助警官が伸縮式の鉄棒を持ってすぐに部屋に入り、厳さんを外に引きずり出して暴力を加えた。

'酷刑演示:毒打'

拷問の再現:寄ってたかって、暴力を振るわれる

 運動場の大勢の前で、石河子政法委書記の王永康は厳さんに対して平手打ちを食らわした。補助警官らは厳さんを滅多打ちにした後、また鉄の椅子に6カ月間縛り付けた。期間中、厳さんは断食して迫害に抗議した。

 情報筋によると、法輪功学習者の迫害に関与した国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関)、石河子第一収容所の警官の40~60人らが、次々と病気にかかって死亡していった。悪の報いで大勢の死者が出たが、関係部門が情報を隠蔽しているため、正確な数字は不明である。

 結び

 米財務省は重大な人権侵害を理由に、中共の新疆幹部の4人、および新疆公安庁への制裁を発表した。今回の制裁は、米国が初めて中共の最高層の幹部に対する制裁であると、新唐人テレビ(NTDTV)が北京時間の2020年7月11日に報じた。

 米財務省は7月9日、『グローバル・マグニツキー人権問責法』に基づき、「新疆ウイグル自治区少数民族の権益を著しく侵害した」として、中国新疆の現職4人の高官または前任政府高官に対し、制裁をする方針を示した。

 制裁を受けた官員は、新疆ウイグル自治区の党書記・陳全国、前任政法委書記・朱海侖、新疆政府副主席、公安庁党書記兼公安庁長・王明山、および前任公安庁党書記・霍留軍などである。 新疆公安庁も制裁リストに入っている。

 声明の中では陳全国、朱海侖、王明山、霍留軍の4人が新疆の人々に対して実施してきた様々な拷問、監視、および「政治的な教育」行為が挙げられている。「国連の統計によると、2017年以来、新疆の教育収容所で少なくとも100万人のウイグルの人達や他の少数民族の人達が拘禁されている 」と声明の中に書かれている。

 イスラム教徒を強制収容所に拘禁しただけではなく、陳全国らはまた新疆で法輪功に対して血まみれの弾圧を行ない、数々の悲惨な冤罪を作り出した。

 明慧ネット情報によると、1999年に中共による法輪功への弾圧が始まった後、当時の河南省の高官であった陳全国は、弾圧運動に参加し、法輪功の書籍やDVDを廃棄処分し、法輪功を撲滅する役割を担当していたという。

 そして、陳全国が河北省の知事を務めていた2010年1月から2011年8月までの期間、多くの法輪功学習者が迫害により致死された。

 2016年8月、陳全国は新疆ウイグル自治区の党書記に就任した後、新疆政法委は、「法輪功学習者に対して大規模な連行を実施する」という秘密命令を出した。

 現在、新疆ウイグル自治区の法輪功学習者のほとんどは、不当に拘束、拘禁され、人身の自由を制限され、あるいは放浪生活を余儀なくされている。

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(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2020/7/14/408993.html)
 
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