『九評』を推奨した総統と大統領
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 【明慧日本2020年8月9日】台湾の李登輝元総統が7月30日台北市で死去した。享年98歳。2005年4月21日、李総統は記者会見の席上で、『共産党に対する九つの論評』を高らかに掲げ、中国共産党(以下、中共)の真の姿を知りたければ、この本を読んでください」と人々に推奨した。李総統は台湾で初めて選挙によって選ばれた総統。生前は「共産主義は人を騙しており、共産主義思想は権力を掌握するために国民を騙す口実」と言い続けていた。

 李総統は2014年「BBC」のインタビューを受けた際、若い頃深入りして、共産主義の創始者マルクスの著作『資本論』を研究したことがあるが、共産主義は人騙しであることが分かり、「労働者と資本家はマルクスが言うような関係ではない」という。

 李総統だけでなく、ハヴェル元チェコスロバキア大統領も『九評』を推奨。2005年5月25日、大統領は、『九評』の出現に端を発した中共組織からの脱退の潮流と平和的な方法で中共を解体することについての質問に、「共産主義に対する最良の方法は武力ではなく、道徳や理念、知識を用いて危険に立ち向かい、勇敢に立ち上がって真理を堅持することが、最も有効な方法(武器)である」と答えた。ハヴェル大統領は1989年「ビロード革命」を推進して、共産党の統治を打破した中心人物である。共産党の支配下でハヴェル大統領は投獄や迫害を受けたことがあり、共産党について身をもって体得してよく知っていた。

 2004年12月、大紀元時報はウェブサイトで脱党の呼びかけをスタートさせた。十数年来、今日まで3億6000万人が三退している。今年の7月、メディアの報道で、米国政府は共産党員とその家族の入国を全面的に禁止すると同時に、在米の共産党員とその家族のビザを取り消し、国外に追放し、共産党員の子女の米国への留学を禁止する権利を連邦政府に与えると伝えられた後、Googleにおいて「脱党」の検索が急増した。そして、新たな脱党の潮流が高まり、海外での脱党人数は日増しに増加し続けている。米国から制裁を受けず、家族の足を引っ張らないために、中共から脱退することは多くの中国人にとって喫緊の課題であり、選択肢となっている。

 米国移民法には明確な規定があり、テロ組織のメンバーと共産党員の米国への移民はできないと定めている。中共は悪事をやり尽くし、一貫して嘘と暴力を使って権力を維持している。三反五反運動(訳者注、資本家や地主を標的にした迫害運動)から始まり、文化大革命、天安門事件(民主化を求める学生を大量に虐殺)、法輪功への迫害など、少なくとも8000万人が殺害された。中共組織に加入する際、自らの命を共産党に捧げると宣誓し、生涯共産党のために戦うと誓ったことを天理は許すことができない。それでは人類に反する組織の一員として、自由社会と相容れないことは承知のはずで、共産党組織から脱退することで自由の身を取り戻すことができるのである。

 近年来、米国政府は中共の移民に対する審査はかつてないほど厳格だ。2019年5月末の明慧ネットが発表した『通告』の中で指摘しているように、米国政府が入国ビザの申請審査をより厳格にし、人権や宗教に対する迫害者へのビザの発行を拒否し、その中には移民ビザと非移民ビザ(例えば観光、親族訪問、ビジネスなど)も含まれ、既にビザを所持している者(グリーンカードの持ち主も含む)でも入国を拒否されることがある。米国務省官員が明かにした情報によると、世界28カ国がすでに『マグニツキー人権問責法」を法律化、または法律化の準備をし、人権迫害参与者の入国ビザの発行禁止、資産の凍結を行なっているという。

 『九評』の中で「天が中共を滅ぼす」という言葉あるが、その意味は、中共は人類に危害をもたらす邪霊であり、邪悪であることを指している。善念と良知を守り、天意に従えば、神佛は人を助けて中共悪魔を取り除いてくれる。脱党ネットで「三退声明」を発表すれば、「天が中共を滅ぼす」時、中共の徒を清算する時、自分はすでに潔白の身であることを証明してくれる。

 特に、中共による意図的な隠蔽により、中共ウイルス(武漢肺炎、COVID-19)を世界で大爆発させ、今日まで1800万人が感染し、68万人が死亡(中共の隠ぺい死亡者数は含めない)した。中共の非人道的な行為は、中共の悪の本質を、中国人、または世界の人々に認識させた。

 米国ロサンゼルス脱党センターによると、最近、三退の手続をする人が以前より増加しているという。多くの人は中共ウイルスの隠蔽に憤りを感じ、中共組織から脱退することにしたと話す。中国国内で中共に騙され、真実の情報を入手できない人々は、中共のネット封鎖を突破して真相の実態を知った後、中共に侮辱されたと感じ、中共組織からの脱退を声明したのである。

 脱党サービスセンターのボランティアは、今、三退した者の中には、中国から出てきたばかりの人もいれば、アメリカに移民して長く住んでいる人もいる。アメリカに在住して20年以上になった人、すでにアメリカの公民になっている人から、中共組織から脱退すると電話がかかり、脱退したら安心したと話したという。

 近年来、海外の華人は「世界脱党センター」が発行した『三退証明書』を在留資格申請の裏付けとなる法的書類として利用している。この証明書は米国をはじめ多くの国に認められ、『九評』も米国移民局の官員らの身分審査の重要な参考資料になっている。欧米各国の著名な観光地には脱党サービスセンターが設置され、中共の官員や中共書記は団体で中共組織から脱退し、中共と線引きをした。彼らは生命を中共の手から取り戻し、中共が解体されて滅ぶ時、すでに中共の一員でなくなっており、責任を負う必要がないのである。

 米国を中心とした自由世界はこのほど、迅速かつ秩序ある形で進む中共への本格的な攻撃を開始した。『悪魔が世界を統治している』の第十八章では、「中共は普通の政党と政権ではなく、中国人民を代表することはできず、邪霊の代表である。中共と関係を持つことは、悪魔と共に行動することになり、中共と仲良くすることは悪魔を助長することになり、悪を手助けして人類を絶滅の瀬戸際に追い込むことになる。一方、中共への反撃は正邪の戦いであり、これは単純な国益のためだけではなく、人類の未来に関わっている」と述べている。

 中共が崩壊するとき、その副葬品にならないため、今こそ暗黒を捨て光明に向かう機会であり、3億6000万人の中国人が中共組織から脱退を選択した。これは中共と完全に決別し、代わりに中共の罪を負わないという意思表示であり、賢明な選択である。脱党することで平安が訪れ、未来に歩み出す最初の一歩である。

 天国と地獄はそれほど遠くにあるわけでなく、わずかな距離にある。善と悪の一念で、天国に上がるか、地獄に落ちるか決まる。中共組織から、まだ脱退していない人たちは、早く目覚めて潔く邪悪な中共と決別しよう。今、中共組織から脱退しなければ、いつ脱退するのか? 機縁を失わないためにも、自分に対して悔いを残さないためにも、躊躇せず中共組織からの脱退を決断しよう!

 
(中国語:http://search.minghui.org/mh/articles/2020/8/5/410042.html)
 
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