宙吊り、拘束服、薬物による3年間におよぶ迫害
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 【明慧日本2020年8月19日】(江西省=明慧記者)法輪功学習者の王鳳英さん(78)は2017年6月12日、法輪功が迫害されている事実を人々に知ってもらうため、江西省南昌市の紅谷灘新区で法輪功の横断幕をかけていた際、国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関。以下、国保)の警官らにより連行された。その後、王さんは東湖区裁判所に懲役3年の実刑判決を言い渡され、江西省女子刑務所で様々な拷問や薬物迫害により苦しめられた。今年6月12日、王さんは満期になり帰宅したが、南昌市社保局に年金を差し引かれているという。

王凤英

王鳳英さん

 王さんは、同市果物食品会社(現在は贛江ホテルに属する)を定年退職した元社員。江沢民グループが法輪功への迫害を開始してから、王さんは数回にわたり不当に連行され、洗脳班にも拘禁された。永修県留置場では強制的に灌食され、九江市馬家壟労働教養所では長時間にわたり労働を強いられ、江蘇省興化市公安局の国保の警官により、4日間、昼夜にわたり拷問を受け続けた。2016年だけでも4回連行されたことがあるという。

 江西省女子刑務所での3年間、王さんは屈辱などの様々な拷問を受け、精神的にも肉体的にも大きなダメージを受けた。さらにその間、80代の夫も死亡した。

 以下は、王さんが受けた迫害事実である。

 一、警官らによる家宅捜索

 2017年6月12日午前、王さんは法輪功の横断幕をかけた際に、紅谷灘公安支局の国保の警官らに連行された。

 紅谷灘国保で、徐という主任が自ら手を下し、王さんをトラの椅子に手錠をかけて3時間以上も拘束した。他の警官はみな立ち去り、主任1人が拷問を続けたため、大汗をかいて疲れ果てていた。

酷刑演示:老虎凳

拷問のイメージ図:トラの椅子に縛り付けられる

 2017年6月13日、紅谷灘国保の警官らは、王さんの長女の自宅へ行って家宅捜索を行った後、引き続き王さんの長運交通庁借家の寮に行って、家宅捜索を行った。6月16、17日、警官らはまた王さんの末息子の自宅に行き、2回にわたって家宅捜索を行った。

 警官らは家宅捜索をする際、制服を着用せず法的な手続きもなく、強行してドアを叩いて鍵を壊し、法輪功創始者の写真、多数の法輪功書籍、パソコンなどの私物を押収し、王さんの夫が所持していた500元以上の現金を持ち去った。

 王さんが連行された後、86歳の高齢の夫は心配のあまり夜も眠れず、食欲もなくなり、鳳凰州派出所、紅谷灘公安支局、南昌市東湖区検察庁、東湖区裁判所を訪ねて回り、王さんを解放するよう救出活動をしたが、何の返答もなかった。

 二、懲役3年の実刑判決を宣告される

 2017年11月13日午前11時頃、東湖区裁判所は王さんに対する裁判を行った。王さんの夫、娘を含めて8人の親族が傍聴した。裁判長・李益慶は告訴状を読み上げ、刑法第300条に基づき、王さんに罪名を言い渡した。王さんは自ら無罪であることを弁護し、「法輪功を学び心身ともに健康になり、善良な人になり、いかなる法律にも違反しておらず、くだされた罪名を認めません」と答弁した。

 裁判は12時頃に終了し、判決は出なかったが、その後、王さんは懲役3年の実刑判決を宣告されたことが家族に伝えられた。

 三、江西省女子刑務所で受けた迫害

 刑務所で、王さんは「三書」を書くことを拒否したため、受刑者らは王さんを殴り倒し、足や手、頭を引っ張りながら逆さに引きずった。切り裂かれたように苦しめられた王さんは弱って声が出なくなり、死んだふりをしていると罵られた。しばらくして、王さんは力を振り絞って懸命に、善には善の、悪には悪の報いがあると受刑者らを説得したところ、口を叩かれたという。

 その後、王さんは6階の作業場まで引っ張られ、鉄筋の枠に吊るし上げられた。刑務所の教導員・呉志勇と監視役・郁琛がやってきて、王さんを見て同情するどころか、さらに「三書」を書くことを強要した。王さんが「書かない!」と叫んだ途端、すぐに体格のガッチリした機動隊が現れた。

 彼らは王さんを地面に殴り倒し、王さんの身体の上に座って痛めつけた。王さんは圧迫され息をすることができないほどであった。

 彼らは王さんに拘束服を着させた後、王さんを宙吊りにしたため、王さんは痛みで汗が止まらなくなり、着ていた拘束服も汗だくになった。

 王さんは刑務所に入った後、すぐ身体検査を受け、採血をした。それから毎日薬を飲むように強制され、飲み続けて1年後、王さんは薬を拒否し始めた。

酷刑图:吊铐

拷問のイメージ図:鉄筋の枠に吊るされる

 ある日、受刑者らは王さんの血圧が高いと言い、薬を飲むようにと命令した。王さんは従わなかったため、機動隊が現れて王さんを押さえつけて薬を無理やり注ぎ込んだ。その後、湯の中に薬が入っていると王さんは気づき、お湯を飲まなくなった。その後、ご飯に薬が入っていることを知った王さんは、食事を残した。

 ある日、王さんは受刑者の食事ととり替えて食べようとしたが、その受刑者は顔色が急に変わり、飛び上がって自分の食事を取り戻し、「とり替えてはダメだ」と言った。2017年12月21日、王さんは食堂に食事に行った時、受刑者らに殴られ頭が大きく腫れ上がった。

 四、家族も迫害され、経済を破綻させる

 王さんの夫は病気もなく元気だったが、王さんを救出するために関連する法曹部門を訪ねまわり、大変苦労した。長年の悩みの末、圧力と恐怖に耐えられず、2020年6月1日に亡くなった。

 王さんは、江西省女子刑務所で強制的に服用させられた薬が、迫害致死した羅春栄さんが服用したものと同じ薬であり、高血圧の薬とは全く違い、慢性的に中枢神経系を破壊する毒薬であることを知った。

 王さんが帰宅した後、南昌市社保局は王さんを経済的に苦しめて迫害している。懲役3年の間に受け取った約7万元の年金を返金するよう王さんに通知し、毎月、王さんの年金から1800元を強制的に差し引き、800元のみを支給しているという。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2020/8/1/409880.html)
 
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